平作。おんな。

2008-11-07 15:21:30 | ・たべもの。
昭和病院の帰り、ふと横を見た。なんだろう。と、自転車の速度を落とす寸分の迷いののちきょろきょろ覗き回しつつガッチャリととめる、その左右から、ようやく歩いているとわかるようなそれぞれの動きの小さい女性がその家屋に向かう。

女性だけで40年やっているうどん屋さんだと色彩が語るのは卓上の一枚紙のみ。隣に座った二人組おねえさまに尋ねると私たちも聞いてきたんですけどね有名らしいですよと言う。いれかわりたちかわるおひるどき。


私の自転車はかなり危険なしろものだ。先ほども警察の裏の小径から出るやあわやのニアミス。まるめたからだが景色と保護色の小さな女性が右からあらわれるのに気づかなかった。彼女は私と自転車という物体を静かにくぐり抜けて歩み続ける。

別の小径がぶつかるところで左から現れた、くっきりと存在する大きなくるまが私に道を譲った。私が明らかに聞こえない声ですみませんと頭を下げると運転席のうつくしい人は笑顔で頭を下げる。きれいなひとに優しくされるととてもうれしい。だからきれいな人には確かな自覚を持ってきれいな優しさを振りまいてほしいと思う。

きれいでないひとに優しくされるのもまたとてもうれしい。その優しいこころねをつくった人々のことを思う。

男のことは知らない。

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