まみこは大勢のなかにいた。なかまたちと一緒だった。
数十人のなかまたちと船とバスで出かける。格別なことでもない。
アラサーのなかまたちとアラサーのまみこが何のなかまなのかまみこは問わない。格別なことではないのだ。
なかのいいともだち数人もいた気がする。声をかけられたし声をかけていた気がする。
船から降りる場面の記憶がある。
船からバスに乗り継ぐ記憶はない。
どのようにバスで集会所へ行ったか。
集会所にはやや大きなテーブルが幾つか。
もうひとつのなかまたちと集会所で合流した。
ときどき宿舎の個室で服などを準備するイメージ。
帰るのかあるいは移動する時間が迫っていると感じる。
まみこはなにげに片付けに入るがだれもまだ気づかない。
焦りすぎる自分をまた責めて見知らぬひとたちの席に着く。
話に相槌を打ちながらそのもうひとつのなかまたちを眺める。
だれもまみこを拒否することはなく歓迎することもあり得ない。
なかまたちも帰り支度を始めた様子だが焦るとまたずれてしまう。
テーブルのうえを片付けたりもうひとつのなかまの靴を揃えたりした。
ふと嫌な感じがして振り向き集会所の中を見渡すとなかまたちはいない。
明るく広い玄関の靴は全てもうひとつのなかまたちのものだと知っていた。
知っていた。
(さいきん夢の内容を思い出せなくなっていた。今朝は珍しく、少し。)