「水の家族」「死なない子供」。自由の獲得と言葉。

笑っているときにひとは必ず幸せとは限らない。何が幸せかは胸のうちだが、幸せな家庭は一様で不幸なそれは多様というのは、至言に違いない。ひとりひとりの幸せ不幸せ自体なら多様どころかチミモウリョウだが、不幸せの幸せを知るすきま水の幸せを思わせられて、なんてつもりでまんまと揺られてラストに近づけば、当てつけるように詩ではないよと説き解かれる。

他者であるいずれもの放縦な水に詩は身を任せ、波打つ否定はその渦で肯定を巻き上げる。漁師の話。父親という男の話。揺蕩う大団円おとぎ神話。


写真が美しいそんな本を読んだ日の夜、三鷹天命反転住宅の映画に目と耳を懲らす。但し、個人発声の不明瞭さ以前の音声処理の粗雑。

ごいんきょ関連。

東京どんぶらこで早乙女勝元が筆を執るのは東京大空襲に触れる地域であることが多いようだ。

私は記憶力が非常に乏しく、例えば高校の修学旅行は体調のため２人だけ残ったバスに横づけしてきた男子高のバスからの関西弁が楽しかったこと、中学の修学旅行は日光の並木道で列をつくって歩くのが退屈できれいな小石とかゴミを拾いながら歩いていたらゴミのときだけ見たヨシユキクンに偉いなあと言われて困ったことしかおぼえていない。

新書判「東京大空襲」はヨシユキクンが貸してくれた。（その前に借りたのは「みんなの見ている前で」という従軍慰安婦ものだったが、これは現在、国会図書館検索ですらヒットしない。）

記憶力がなくても印象は滲みて残る。外人でも日本人でもいいが、子供のときに文字で触れておいたほうがいい事実はある。

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コラムで経済学者中谷巌は、なぜ日本人はこんなに悲観好きなのかと書き始め、ＴＰＰより瑞穂の文化をと結ぶ。

ごいんきょ外だが、米原万里は、国際化というのは他国流を「日本が」押し戴くことでありグローバル化というのは某国や彼の国が自国流を押しつけることであると（私のキオクによると）書いている。

きょうのごいんきょあげあしとり。

哲学を研究している人なら哲学者なの？　自分の肩書を哲学者とか詩人とかって、そりゃ勝手だけれどどうも心地悪いなあ。

ごいんきょ夕刊で、人のよさそうな哲学者が1974年の歌謡曲を挙げ「今聞いても全然古くない。」と書く。うわっ。誰にとって。写真では彼はシジュウはとっくに超えて見える。

今聞いても全然古くない。これが詩の一節ならタイテイナンデモおっけーだと思う。

イマノヒトが聞いても新しいかのような勘違いに読者の同意すら求めない。自分にとっていつも新鮮。それは記憶としてすてきに正しい。ってもんじゃなかろうか。

フケイザイとフケイザイ。

ＴＰＰで検索すると反対者はアカだバカだみたいなのがゴマンとヒットする。例えば主にアメリカとかのごく一部のお金持ちをより儲けさせるために自国農産品を減らすことが日本経済に不可欠なら、経済とは何たるや。なんて思うからアカでバカなのか。五穀豊穣祭司のお考えや如何。

頭二次元の言わずもがな３点。

0655と2355を見始めて半年強、とびぃラブ。キライなのが忘れ物撲滅委員会だ。そんなもんを必携とするヒトが当たり前。みたいに繰り返されるとね。人数の割合がどうかというより。

けさのごいんきょ「筆洗」では素直な感覚ふうに、資格を持たない医者が優秀だったりするのが不思議と書く。そんなあなたがふしぎ。

きのうのＴＶでＨ２型ロケットの25分の１模型ってのが出てきて、あーまただーと思う。正式な言い方はまたあるんでしょーけど、建築物の100分の１とかさー、簡単に言う。あれ100個積んだ広さであたしゃ住め……るのかななどと素直な感覚で思う。小学生にも笑われそうなエをかく。３乗ってことか。25の３乗もタテザンかかないとできない私であります。