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世界の海賊大事典   宝島社

2015年04月27日 09時00分00秒 | 雷日記
こんにちは、落雷抑制システムズの松本です。

「村上水軍」、「九鬼水軍」、「バッカニア」、「バイキング」、ソマリア海の海賊まで、時代や地域を超えて海賊はいつの世にもいるようです。 昔の海賊というのは、個人が勝手に行う強盗と異なり、敵国の船舶に対して略奪行為を許す許可を自分の国からもらっての活動であり、公の軍隊にさせたら戦争になってしまう事を私的な強盗に見せかけて行っている国家的な犯罪で、国際法も無かった時代には準海軍として敵国を襲っていたのです。 

まあ、律する法律が無いのですから現在の常識でこれらの行為を違法というのも筋違いで、力の強い者には何をしても許される天国のような時代であったことでしょう。活動の範囲が国内を超え国際的な法律が必要になる以前の時代のことです。

昔の人は体力があったようで、バイキングの船、「ロングシップ」と呼ばれ、キャビンもなく甲板上に野ざらし状態の、船というより大型ボートでスカンジナビア半島から欧州全域、遠くは大西洋を渡って、コロンブスよりも先にアメリカ大陸まで行っているのです。甲板は2重になっていて下の甲板には食料や、食糧にもなる小型の家畜まで詰め込んでいました。オールと大きなセールを操る操船技術もピカイチ。海だけでなく河川を遡り、欧州全域で略奪をしたり、住みついたりしたそうで、フランスにあるノルマンディーとは、まさに「ノルマン人の地」という意味だそうで、そもそも国家と言う意識さえ稀薄で同族の人たちが団結し、自由に移動しながら良さそうな場所に住みつく。大らかな時代であったのですね。 今でこそエネルギー【石油、電気】が自由に使用でき、断熱材も進歩し、スカンジナビア半島に暮らす事に不自由はありませんが、大昔、凍てつく土地に住むことは厳しいものがであったでしょうから、暖かで豊かなな地方に向かったのは当然の事でしょう。

16世紀、奴隷貿易で儲けていたのはポルトガルで、西アフリカで奴隷を仕入れ、カリブ海でスペインに売りさばいていたそうですが、これに輪をかけたワルは英国の海賊で、ポルトガルの奴隷船を襲っては奴隷を横取りしていたそうで(もちろん、女王陛下のお許しで)、アフリカの現地人を奴隷として狩り集めるワルもいれば、その狩り集めた獲物を横取りするワルもいる。英国はその様にして売りさばいた奴隷は270年間に1千万人もいると言うのですから驚きです。 そういう悪党を御先祖様とする子孫達だからこそ今でもアクの強さは残っていますし、人間の歴史は、人を食いものにすることで発展してきたのです。 現在は手法が洗練され、表面的には紳士的に見えても国と国の争いは人類が続く限り無くなりません。

日本が欧米と対等に渡り合うには、こちらもソコソコの悪党で無ければなりませんが、日本はこの時代、天下統一がされ、「戦争を知らない子供たち」が国内での戦いすら無い平和な鎖国時代を過ごし積極的には外国に進出しないし、それゆえの悪さもしていない。そんな日本人ですから、おおむねお人好しで、略奪のための海外進出を積極的にしてきた異国と対等にやりあうのは歴史的にも難しいことです。 戦う事を悪のように考え集団的自衛にも反対する国民性は、太平洋戦争の後遺症だけでなく、江戸時代から外国軍隊や海賊という脅威に曝されることなくノホホンと育ったDNAなのでしょう。 しかし、世界標準は「戦う事」が基本なのですから、戦いをしないなどキレイごとを並べていてはいつかは喰われてしまう事になる。。そこに気がついて欲しいものです。


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