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(ヘリ vs ドローン) あるいは (エンジン vs 電動モーター)

2017年04月27日 09時00分00秒 | 雷日記
こんにちは、落雷抑制の松本です。

ラジコン・ヘリというのはラジコンの中でも高嶺の花で、最低でも50万円は軽くかかりました。 それが、最近は、カメラが付いて飛行している状態の動画が手元で見られる物が1万円程度で購入できるようになり、大きなショックを受けました。ラジコン・ヘリは、ほとんどがエンジンでしたので、単発エンジンで安定を取るのが非常に難しく、機体の水平を検知する素子は軍用にも転用可能なので、厳しく管理されていました。 ラジコン・ヘリは機体が高価なだけではなく、高度な操縦技術も必要で、趣味のラジコンでは最高峰と言えるようなものです。

ところが、ど素人や子供でも安定して飛ばせるドローンが現れました。今までのヘリの形状とは異なり、複数のロータが付いて、およそ今までの飛行体とはかけ離れた形で、かっこの良さなど感じられないものですが、安定性の良さ、操縦が簡単なことは、ロータが4基以上、複数個ついているためです。 4基のロータは同じ出力で回転させねばなりませんが、これをエンジンで行なうとしたら、大変です。 4基のエンジンの出力を全て同じにするのは至難の業ですが、電動モータであれば、簡単に行えます。 電動モータで飛ばせるなど、高出力のモーターと軽量のバッテリーがなければできないことですが、最近のモーターとバッテリーの進歩はそれを可能にしてしまいました。 実物の軽飛行機さえ電動飛行機が現れました。

内燃機関のエンジン、機械としては芸術的なほどに洗練されましたが、簡素な電動モータに置き換えられる場面はいろいろな場面で発生しています。 エンジンを動かす燃料は、原油を輸入して精製して作りますが(小型の模型エンジンではアルコール系の燃料ですが)、電動モータの動力源である電気は身の回りからさえも入手できます。 例えば、港でコンテナ船からコンテナを下ろすガントリー・クレーンですが、重いコンテナを船から降ろす際の位置エネルギーを回生し、ブレーキに発電機を組み込み、コンテナを下ろすときに電気を発電しているのです。 回生エネルギーは短時間しか発生しなくても、キャパシタを充電するには十分でしょうし、これからはエンジンに代わって電動モーターの活躍の場が増えることでしょう。

ただ、これで、ヘリの空中撮影がすべて代行できるとか、エンジンがすべて電動モータに置き換えられるかというと別の話ですが、ヘリやエンジンでは入り込めなかった分野を切り開いたという面での功績は大きなものがあります。 面白い時代になってきたものです。

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