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外国からの問い合わせ  特に船舶

2021年10月05日 09時00分00秒 | 雷日記
こんにちは。 落雷抑制の松本です。

 よく調べてくるものだと感心するのは外国からの引き合いです。 外国の商社さんからの問い合わせには、冷たくあしらっています。 プラグ&プレイの製品であれば、販売して後はお客様の責任で良いのですが、弊社の製品は高所に取付、アース工事も必要で、売れれば良いというものではないので、施工工事の担保が取れないものはお断わりしています。 ただ、日本の会社が外国の事業所に取り付けるような場合には、自社の取付を手抜きするハズはありませんので、施工例は多々あり、単純に外国が嫌いという訳ではないのです。 しかし、キチンと徹底的にサポートするのは外国の船会社から船舶用への問い合わせです。 

 船舶にも海上で落雷すると、船体自身は鋼鉄ですから損傷はありませんが、航海機器が破損することはよくある事です。 船舶も沿岸から遠く離れて外国まで航海するとなるとインマルサット衛星を使用しています。 映画「タイタニック」で見たような無線でSOSを発信するようなことは現在ではなくなり、船舶にはIDが付けられ、その自分のIDと共に現在位置はインマルサット衛星を通じて世界中の船が何処を航行しているかはネットで調べられる時代になり、遭難信号もモールス信号でSOSなど打たなくても通報されるのです。

 船級をどこで取得しているかによるのですが、PDCEはそのアンテナに干渉しない場所に取り付けることが必要される場合があります。 また、地上の建物と異なり、ピッチング、ローリング、強い風、波を切る時の衝撃など機械的な強度も必要とされるので、ブリッジの上には既にレーダーや各種の無線アンテナなどが林立している場合、これを取り付けるのは簡単ではないことが多いのです。 新造船では、最初から取付位置を考慮した設計をしていただけることもありますが、多くは既存の船への取付ですから簡単ではないのです。

 PDCEで直撃は免れても、誘導雷で被害を受けることはあり得ます。 高いマストや船体に帯電しますが、雷の多く(約8割)は空中での放電で、上空の雷雲の電荷が消滅すると、船体に溜まっていた電荷は自然に海に消えてなくなりますが、その時の誘導電流で壊れることもあり、直撃雷対策のPDCEでは防ぎきれません。 設置する前にそのようなネガァティブなことも全て伝えて納得していただいてからの取付にしています。 その過程で話が無くなるj事も多々ありますが、仕方ありません。

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電話 045-264-4110
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