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日本の停滞を打ち破るには

2019年07月31日 09時00分00秒 | 雷日記
こんにちは。 落雷抑制の松本です。

 大学生が就職しての初任給。 日本だけがここ10年以上も停滞して、20万円台。 この金額、中国やインドにも劣ります。大学4年間の授業料はもとより、高校生の頃に通った夏期講習の費用だって20万円なんてものではありません。 そこまでして、晴れて大学を終了しての初任給が「こんなもの?」では、もちろん、大学教育で得たものは授業料の額だけでは算出できませんが、この初任給は少々ビックリな金額です。 日本の企業は、こんなに低賃金で優秀な方々を使用できるという大きなアドバンテージがありながら、それなのに、なぜ、日本経済が活況を呈しないのか?

 日本人にはスーパー天才は少ないがトビキリのドアホウも少なく、割と均質なマトモナ人材が多いのに、日本は世界経済の中ではこのところ目立った存在ではなく、GDPの世界3位も1億2千万人が総がかりでこの程度。マトモナ人達が勤勉に働いている割には、個人へのリターンが少な目である印象は強いのですが、何故なのでしょう? 企業の内部留保が大きく、従業員に十分な給料を支払わないから、若い方が結婚できなくなる? まあ、理由は色々あるでしょうが、大きく言えば日本の「自縄自縛」ではないでしょうか?

 どの分野であっても伝統工芸を継いでいる方が異口同音に言われるのは、「古い伝統を守りつつ、新しいものを取り入れないと時代に追いついていけない」という事です。 日本は社会制度で、古い規則に安住したり、先輩が作った方法、規則をそのまま受け継ぐ方が楽ですから、時代に合わないまま古い規則を振り回し、世界の進歩に追いついていけない部分が多々あります。 これは、必ずしも、行政の側だけでもなく、一般市民レベルにも言えることで、代表的な事としては「憲法」です。 自衛隊という軍隊と、これを所持しないとしている憲法との不整合を修正しないでいいという全く論理的にズレた状態を容認するのはアホとしか言いようがありません。 平和を願う気持ちと軍隊の存在は矛盾しませんし、軍隊という力の存在なしに平和も護れない現状を「夢と理想の世界」に身を置いて傍観しているのです。 この現実離れした甘い世界観が、日本の経済的な現状も容認しているのでしょう。

 社会のルールである法律も社会の変化と共に変化しないと古いルールでは、新しい世界の動きに対処できなくなります。 食べ物に賞味期限があるように法律も有効期間はせいぜい50年とし、50年を過ぎた法律は改定するか無効とすべきです。 国会は、新しい法案を作る事だけでなく、古い法律を遅滞なく改定することで、日本を自縄自縛から解放すべきです。 古い法律が日本を縛り付けている。 その代表格が憲法です。 これを改定してはいけないなどという寝ぼけた事を言っている間は、世界の進歩から取り残されることになるでしょう。 かつての2大覇権国、スペインとポルトガル。 過去の遺跡、歴史的な建築物はありますが、その後の現在に至るまでの経過がぶっ飛んでいるように見えます。 時代に即して変化することは重要なことで、それができなくなれば恐竜と同じ運命です。 

 その変化を許さない過去の法律を撤廃することが大事でなのですが、実は、古い法律で保護された既得権益で潤う人もいるのです。 この方たちは、変化を嫌がり、古い殻に閉じこもり、新しい動きを妨害する害虫のようなものですが、まあ、害虫にも自分の生活がありますから仕方ない部分もありますが。。。小選挙区制で、市会議員から県会議員、参議院から衆議院まで、地元の利権の代表者ばかりでは変わらないでしょうね。 地元の利権と結びつかない、「日本国のため」というような議員を選ぶには大選挙区制が必要でしょうが、それを決めるのは小選挙区制の議員様ですから、これは実現することなく、結局、日本の未来に制限をかけているのは自分たち日本人。 自縄自縛なのです。

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