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NHK「アメリカからみた福島原発事故」

2011年09月12日 08時40分40秒 | 雷日記
こんにちは、落雷抑制システムズの松本です。

昨日のNHK教育「アメリカからみた福島原発事故」は、素晴らしい番組でした。こういう内容であれば、受信料は2-3倍払っても良いとさえ思いました。アメリカで原子力の安全対策に携わった方々へのインタビューでした。

今回福島で事故を起こした Mark I 型には、1980年位から安全性に問題が提起されていたということで、面白い発言が沢山ありまして、その一部を紹介します。

1.「アメリカでも Mark I は10基以上が使用されているが、中西部から東海岸にかけた北米でも地震の少ない地域で使用されている。日本のように地震の多いところで使うものじゃないですよ。。。」

2.「えっ! 非常用発電機2台が同じ場所に置いてあった! それでは非常用の意味がないですよ。」米国の某原発には3基の原子炉に対して8基の非常用発電装置がバラバラの場所に配置してあり、非常用バックアップには、そのような「多様性」が重要。

3.「設計したのはGEであるが、(売られた後は)電力会社の資産だから、改修も電力会社がすべきだ」元GE幹部

4.「事故シミュレーションの結果通りの事象が発生していて、お気の毒ではあるが、科学者としては非常に興味深い。」

Mark I と非常用発電の対策が事故の全てであったと結論付けるような内容でした。ここまでくると、地震/津波と言った天災ではなく本当は、人災であったことが明らかになってしまいます。だから単純に「原発反対」というよりは、本当は「古いMark I 反対」とすべきなのでしょうが、日本での体制の問題、副産物としてのプルトニウムの問題、燃料リサイクルの問題、放射性廃棄物の処理の問題などなども残っています。 Mark I に全ての原因を押し付けるだけであってはなりません。

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