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DARPA秘史  The Imagineers of War

2018年10月15日 09時00分00秒 | 雷日記
こんにちは。 落雷抑制の松本です。

毎日便利に使っているインターネットですが、その前身はARPAネット。 DARPAがARPAと呼ばれたころのARPAによる産物です。 ARPAは、軍隊ではありませんが、戦争に役立ちそうなものは常に先行投資を行い、それが民需にまで発展している例も少なくありません。 インターネットしかり、今、流行の車の自動運転さえ、アフガンでゲリラに襲われる軍用トラックの隊列を護りたいので、大学に自動運転の技術を競わせたのが始まりで、モハビ砂漠で道なき道を走破する競技に資金を提供してきました。 豊富な資金力で世界的なプロジェクトを推進させる戦争の陰の主役でした。

世界初の人工衛星はソ連のスプートニクですが、ソ連に先を越された米国は、NASAよりも前にARPA(高等研究計画局)をつくり、科学技術の振興の旗振りをし、それに国防(Defense)の「D」が付いてDARPAとなった歴史ある政府機関です。 本書は、そのDARPAの活動をARPAが誕生した1958年から現在まで、どのような役割を果たしてきたかを500ページを超える内容で解説しています。 Advance Research という位ですから、常に「ハイテク」で戦場をリードしてきた影の主役なのです。 世界のどこで地震が発生しても、その地震の震源地を発表するのは米国です。 それは地下核実験を観測するネットワークを作り、それを世界の地震観測網にまで発展させたのもDARPAであり、ベトナムで枯葉剤を使うことを提案したのも、インターネットへと発展するARPANETを作ったのも、ミサイル防衛網を発案したのも、戦争でハイテク兵器と呼ばれるものの陰には全てDARPAが関わってきたというトンデモ集団なのですが、研究者は内部よりも外部で、そこに資金を提供して技術を開発させるのです。 資金が潤沢にあれば、ここまで科学者の心も広がるという例を島しています。

日本では左巻きの学者先生は軍事を嫌い、大学が軍事の研究をすることに反対しますが、全くのナンセンスなのは、大きな戦いを起こさないためには常に自国を優位にし於ておくべきで、闘い自体を悪い事のように信じ込む「平和主義者」は人間の本性を理解していないのです。 もちろん建前は平和が第一。 しかし、あくまでも建前であり、その陰では戦争に備えるというのが世界の常識なのですから、軍事研究は大事なことなのです。 日本にもDARPAのような組織が積極的に研究に対し資金を提供すべきなのです。 研究者は単なる夢想家ではなく、実現することを射程内とするとき、それを達成するのに必要な資金という制約があります。 資金が潤沢であれば大きな計画も立案できますが、悲しいかな資金が貧弱では案も貧弱にならざるを得ないのです。 DARPAが活躍してきたのは米国の黄金期で、これから先の時代にはどのように活動するのかが見ものです。

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