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ペトリオット その2

2013年04月12日 09時00分00秒 | 雷日記
こんにちは、落雷抑制システムズの松本です。

東京の市ヶ谷に配備したPAC3では、北からのミサイルを撃墜できたとしてもその残骸が東京中に降り注ぐという先日のブログを読んで、それなら日本海側に配備すれば?とのコメントをいただきました。例えば、東京に45度の角度で突入してくるとなると能登半島の上空を通過する高度は300km以上で、一方、PAC3はせいぜい高度20km程度しか届きませんので、能登半島にPAC3を配備しても東京を守ることはできないのです。PAC3はそれを配備した場所の周囲、半径20km程度を守ることしかできません。PAC3で日本中を守るとしたら500基程度が必要と言われていますし、空に向かって打ち上げたものは必ず落下してきますから、市ヶ谷から発射すれば命中しなくても残骸は小平市、武蔵野市辺りに落下してきます。15種類20両以上のまるで大名行列のように市ヶ谷までやって来るPAC3ですが、その物々しさに反して、保護できる領域は極めて限定的なのですが、東京上空での核爆発が防げれば残骸など気にしないと言う大らかな気持ちで見なければなりません。

東京からもっと離れた場所で撃ち落とせないかと言うと、現実的なのはイージス艦に搭載したSM3を地上配備にして能登半島に配置するか、今回米軍が未だ開発途上であるにもかかわらずグアムに持ち込んだTHAADしかありませ。THHADは、Terminal High Altitude Area Defense の略でその名のように高高度で撃ち落とす事を目的としています。当面はアメリカの虎の子ですから日本には売ってもらえない事でしょう。米国の開発したものを買うばかりでは、常に米国のお古しか売ってもらえないのです。今回、購入予定のF35でさえ、導入する前から既にお古のバージョンになってしまっているようです。

ミサイル防衛のためには、現在の4基のガメラ・レーダに加えて自前の衛星で24時間監視をし、発射した時点で検知することが必要でこれはハードルが高いでしょうが、他国で開発したものばかりでなく、自前である程度の事ができなければ対等の関係は築く事ができません。防衛予算を増額して世界の水準に追いつくことが先決です。日本の防衛予算は現在の2倍にしてちょうど良い位なものです。あと4兆円あれば、アンバランスは大きく改善できます。

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