雷ブログ

落雷抑制システムが運営するブログ

啐啄同時(そったくどうじ)

2023年05月16日 09時00分00秒 | 雷日記

こんにちは。 落雷抑制の松本です。

 卵が孵化する時、卵の中のヒヨコが卵の殻を中からツツクのと同時に外からは親鳥が啄む(ツイバム)。これで卵の殻が割れて無事に雛が孵るとのことですが、息の合う事の大切さを伝えるために、色々な場合に用いられます。 例えば、先生と生徒の間の「伝えたい思い」と「学びたい思い」の一致などがありますが、これが営業でも大事なのです。

 コンプライアンスがうるさい現在、社長の一存で「あれを買え! これを買え!」などの社長の命令ががそのまま実行されることはほぼありません。社長の一存のままではなく、購買部門で相見積もりを取って、購入すべき製品が決まります。そこにまで話しを進めるためには、社内の上と下と同時に攻めなければなりません。ここが組織の統率力が現れるところで、トップはやる気なのに上から降ろそうとすると現場が嫌な顔をするくせに、現場だけに話しをしているだけでも進みません。組織の上と下と同時に啐啄同時をしなければなりません。昭和の頃と同じ社内手続きで会社が回っていると思われている方が、「XX会社の社長を知っているから」などの理由で弊社製品を簡単に売ってくるような話をされる場面にはたくさん出会いましたが、社長と知り合いだからと言う理由だけで製品を売ってきた方は残念ながら非常に少数です。社長権限が低下したというより、社内での購買手続きの透明化はどこの会社でも進んでいます。相見積もりも取らずに社長の言うなりに製品を決定したら、癒着を疑われてしまいます。一応、公正な手続きが行われます。

 しかし、形だけの「公正」が残っているのが、お役所の公開入札です。 お役所の担当者が自分の裁量で購入手続きを進めることのできる限度額が昭和22年のままなのです(私自身より古いのです)。 ですから、160万円程度のモノでも公開入札と言うセレモニーが必要なのです。昭和22年から70年以上、同じ手続きが行われているのです。一方、米軍では2万ドル(本日のレートですと約260万円)までは、担当者がカード払いで製品の購入代金の支払いを済ませます。公開入札に係る人件費、調達コストが抑えられています。こういう改革が行われないまま、硬直化した行政手続きの中で何がデジタル化推進なのでしょう。行政の購買手続きの基礎が70年前のモノであるのに、そこには手を付けずに、ガバメントクラウドだ、電子政府だ、DXだと騒ぐ前に、成すべきことは多々あるのです。デジタル田園都市であるとか、ガバメントクラウドとかに7兆円も使うそうですが、キット、何の事だか分からないからこそ、はしゃげるのでしょうね。お金の臭いがすればそれだけで大騒ぎになります。

〒220-8144  
神奈川県横浜市西区みなとみらい 2-2-1
横浜ランドマークタワー 44階 4406
落雷対策専門の株式会社落雷抑制システムズ
電話 045-264-4110
公式サイト http://www.rakurai-yokusei.jp/
Eメール info@rakurai-yokusei.jp

 

この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 安全標語 | トップ | 驚異的な閲覧数 »
最新の画像もっと見る

雷日記」カテゴリの最新記事