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日銀総裁と言えども将来を見誤る事はある  トヨタ物語  野地つねよし 新潮文庫

2024年01月12日 09時00分00秒 | 雷日記

こんちは。 落雷抑制の松本です。

 トヨタ自動車の創業時代の苦労話なのですが、今でこそ世界一の会社になりましたが、1949年、資金繰りに困った時の事です。 日本銀行名古屋支店の支店長は、もし、トヨタがつぶれると中京地区の部品会社300社が連鎖倒産すると、懸命になって融資団をまとめようとしましたが、時の日銀総裁一万田尚登は、自動車の国際分業論を唱え、乗用車など米国に任せればよいとのことで、トヨタの危機など全く関心がなく、日銀名古屋支店長の努力で日銀自体が介入することもなく、融資団を形成し、ナントか危機を乗り越えたそうです。一万田総裁というのは日銀の総裁の中でも、名を残した方だそうですが、国際分業などと言う一見正しそうな自分の主張で経済危機に対処しなかったというのは、所詮、文系の経済専門家に技術開発に立ち向かう理系の心情など分からない事でしょう。その危機を乗り越えて、着実に会社を大きくし、今や世界一となった現状をもし、あの世から見ることができれば、一万田さん、どの様にお感じになられることでしょう。国際分業も結構ですが、分業で身を引くというより、競争相手を排除するという強気が大事なのです。 負け犬根性を国際分業という名目で隠そうとしても敗北主義いつかボロが出ます。

 私は、経済学などインチキ学問と思っていまして、経済学者と言われる方と競馬場でレースの予想をしているの方との大きな違いは、学歴という隠れ蓑をまとっているために偉そうに見えるだけで、仕事の内容は同じようなものだと思います。例えば、大型旅客機の操縦席にはたくさんの計器やスィッチがありますが、どれを操作するとどうな、という関数への入力と出力の関係はキチンと定義されたものしかありません。それに比べると、人間の経済活動の結果など、どこをいじればどうなる、という関係式など後から解説するものばかりです。これを偉そうに解説している方を見ると、ペテン師としか見えません。

 


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