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地球の変動はどこまで宇宙で解明できるか 宮原ひろ子  DOJIN文庫

2024年01月10日 09時00分00秒 | 雷日記

こんにちは。落雷抑制の松本です。

 225ページの文庫本ですが、地球46億年の歴史の中で太陽や宇宙との関連で地球の気候など簡単に変化してしまう雄大な話は、人間界の裏金問題であるとか小さな問題を吹き飛ばしてしまうほど実にスケールの大きな話です。宇宙モノについては、初めて読んだ訳ではありませんが、初めて天体望遠鏡で夜空を見た時のような印象です。こういう自然の事実に時たま触れることで、小さく凝り固まった日常の殻を破り、身の回りの束縛が如何に小さなことかを思い知ると、心は自由となり、物事の優先順位を考え直す良い機会になります。自然というと山や川の身の回りに見える自然界を想像しますが、そんなのはまだまだ小さなことで、宇宙規模で地球を見ると、その地球の表面で微生物の様にはびこる自分の周囲のことなど実に小さく思えます。自然環境を大事にしようなどと言っても、所詮、地球だけの事で宇宙全体から見れば、小さな小さなことです。

 私は自分で解決できない事を悩むのは無駄な事と考え、悩むことなどしませんので、心は比較的いつも軽いのですが、それでも、宇宙の中の地球の話は、より一層、心を軽くしてくれます。 人間世界の精密な物差しなど放り投げ、地球や宇宙レベルの物差しを持つと、身の回りの小さなトラブルなど皆小さすぎて測定不能となります。それを人からの説得と受けるとウザイのですが、本書は、精神論の話ではなく、宇宙の事実を解説しただけの本ですから、それをどう受け止めるかは、宇宙を心に想像できるか否かによります。私にとっては、宇宙観が整理され、実に爽やかな事実に触れることができて禊をしたような感じです。


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