雷ブログ

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行動栄養学とは何か  佐々木敏  女子栄養大学出版部

2024年01月04日 09時40分35秒 | 雷日記

こんにちは。落雷抑制の松本です。

  健康オタクで「健康のためなら死んでも良い」と言いつつ実践を伴わなず無駄な知識を貯め込むだけなの私ですが、何を食べれば良いか、どんなサプリを飲むべきかには非常に興味があり、食べ物と健康の関係をキチンとした統計資料を基に解説する本書は、佐々木先生の分かり易い語り口で「なるほど」と思い知らされることばかりで、単純に「ビタミンCで風邪が防げる」とか「コーヒーは心筋梗塞を防ぐ」だとか、世に言い伝えられている事が、背景や、条件などを切り捨てた一面のみで語られている事の多さに、人間という複雑な存在に対し、何を食すればどうなるといった単純な見方はできないこと、また、その効果は心理的な影響を排除するためのプラシーボを用いてもなかなか明確に分かるものは少ないようです。「朝食を食べる子供は成績が良い」などは「風が吹くと桶屋が儲かる」程度の話なのです。

 「研究結果は、真実にではなく、研究方法の質に依存する」とか「推論を刷り込むと危ない」などの明言は、栄養学の話しではなく、広く科学に対峙する姿勢として大事です。一流の研究者のお言葉は、専門領域を超えています。 本書は、単に食べ物の効果についてでなく、毎日の生活の中での情報の整理についても大事な教えを含んでいて、その一つを紹介しますと、

「知識は、「ほぼ永遠に変わらない普遍的な事実」と「それらに基づく推論」の二つに大別されます。前者は頭の中の永久記憶装置に、後者は修正や消去が可能な仮ボックスに格納しましょう」これは、科学者ならずとも誰でも心しなければならない事です。弊社の「落雷を抑制する避雷針」の説明でも同じことが言えます。実証されてもいない事(推論)を、あたかも事実の様に説明する事は避けなけらばなりません。学術界であれば、仮説を戦わせて進歩がありますが、商業広告にまで仮説を用いてはならないのです。 消費側についても、宣伝文句が単なる推論なのか、検証された事実なのかを見極める能力が必要です。


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