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お金儲けは「インド式」に学べ  野瀬大樹   ビジネス社

2019年06月21日 09時00分00秒 | 雷日記
こんにちは。 落雷抑制の松本です。

インドで会計士として働いておられる野瀬さんによるインドと日本の比較文化論です。 西欧諸国での生活体験を基にしたものは多いのですが、インドでの生活の様子をビジネスの観点から説明している本書を読んでも「お金儲け」に直結するかどうかは、その後の本人次第として、日本の悪さ(良さの裏面)がインド式の思考と対比して語られ、とても面白いのですが、最近、よく目にする「金儲け」のような直接的な品の無いタイトルでは、中身を見ずに敬遠されてしまう場合もあるのではと危惧します。

発展途上の国の伸び率と成熟してしまった日本の伸び率では、差があるのが当然として受け取っている事が多いのですが、いつの間にか逆転されてしまっているのが例えば賃金です。 日本での給与は、この30年、大した伸びが無いままになっていますが、インドでは毎年10%の上昇、これが30年続くと、1.1 の 30乗で、17.48倍にもなりますから、インドの大卒初任給が30年前は4万5千円であっても今や80万円を超える元気の良さに圧倒されます。 そのインドの元気の良さなのですが、日本のようにチマチマと小さな事に拘らない、そして「やってみなはれ」精神が残っている事のように見えます。

同じ一つの事でも、肯定的には「細やかな心遣い」となりますが、否定的な観点で見れば「小さな事への拘り過ぎ」でもあり、一概に判断できない。。。というような意見も優柔不断となってしまうほど物事を単純にスパッと切り分けてしまう単純さは「ガサツ」にも見えますが、物事を進める場合にはいろいろな障害がありますが、ドンドンと推し進めるにはその単純さが必要で、多くの事を考えすぎては前に進めない。。。それがインドの元気の良さと日本の停滞感に現れていて、インドから見た日本の悪さがズバリ指摘されています。

日本語での大きな間違いに「欧米」という言葉があります。「欧」と「米」では大きく異なりますし、ましてや「欧」も一文字では統合できない多様さを持っています。 それをまとめて「欧米」というような感覚で西洋文化の後追いをしてきた中で、中東、インドというのはエアポケットのようなもので、「欧米」に比べると情報不足でありましたが、インドでビジネスをされている野瀬さん、インドから見た日本論、バンバン発信していただきたいものです。

小さな成功に安住してしまっている日本。 「伝統」は大事ですが、現在の生活の様式は「平安時代」「江戸時代」とは大きく変わっているのですから、変化を恐れず、変わらない事の言い訳に「伝統」を用いずに、自らの「殻」を破ることの必要性を感じさせてくれます。 日本では、頭の良さを「カミソリのように切れる」などと表現しますが、カミソリで切れるのは、せいぜい髭や紙などの薄物。 そのような小さな相手ではなく、「組織に大ナタを振るう」ような「鉈」使いでなければ大きなものを相手にはできません。日本人は、カミソリを使う素養はあるので鉈を使いこなすことを目標とすべきです。 別の言い方をすれば、戦術でなく戦略。課題が大きいですね。

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