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博士のエンジン手帖4  畑村耕一   三栄書房

2019年01月24日 09時00分00秒 | 雷日記
こんにちは。 落雷抑制の松本です。

車が好きで、自動車雑誌はよく読みますし、「自動車評論家」の方による車番組は毎週見ますが、自動車評論家様達があまりアテにならないのは、新車の評論をする際には車メーカーから車両を借りなければなりません。 そのスポンサー付きの商品については、本音をズバリ言ってしまえば、以後の仕事ができなくなりますので、まあ、甘口の評論にならざるを得ません。 自社で車を購入し、長期間での評価をする専門誌もありますが、これは例外的です。 数多い自動車評論家の中で、畑村先生はエンジンに特化した評論をされています。 ご自分も自動車メーカでエンジン開発をされた後、御自分の研究所を立ち上げて、エンジン技術の発展に努力されていて、この本はシリーズ4作目で、29種類の各メーカのエンジンについて述べています。 広島弁の口語で書かれていて、オッサンの話を聞いているかのような錯覚に陥ります。

車は設計者の考え方、メーカの考え方が凝縮された機械で、畑村先生のような専門家から技術的な背景を聞くと、その奥の深さ、背景の複雑さ、エンジニアとしての理想も会社との方針、予算、様々な制約要素の中で妥協しながらまとめあげたのであろうご苦労がうかがえます。 内燃機関は一種の芸術の域に達しています。 このような複雑な機械を進歩させてことに敬意さえ覚えます。 

エンジン・ファンとしては、昨今のEVの流行には組しません。 発電に原発が使えれば夜間の余剰電力でEVを充電するというのは、理想的でしょうが、旧式の石炭火力で発電している限り、EVで目の前の排気ガスが無くなるからと言っても上流まで遡れば、環境に優しいことなどないのです。 本当に排気ガスによる地球環境への影響を心配するなら、飛行機による海外旅行まで控えねばならないのですが、片や観光客を3千万も誘致しながら、車の排気ガスの削減を唱えるなど、車で言えば、ブレーキとアクセルを両方踏み込むようなものです。

この三栄書房さんに、「モータファン・イラストレーテッド」という車の専門誌があります。 この本のテクニカル・イラストは秀逸です。 車に興味がない方も、一度、本屋さんで立ち読みしてを見てください。 素晴らしいい本です。 

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