雷ブログ

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レッドチーム思考  ミカ・ゼンコ  文藝春秋

2017年08月01日 09時00分00秒 | 雷日記
こんにちは、落雷抑制システムズの松本です。

以前、大企業にいた時も常に捻くれた「変わり者」であった私からは、実に当たり前の話なのですが、組織の中に主流派になびかない、組織にとっては「敵」として動くチームを作り、その「敵」が動いた時にも万全な体制を取れるかを常にチェックできるような組織作りをの大切さを解説しています。 まあ、レッド・チームの方々は、出世街道からは外れるでしょうが、大企業の中にはそういう方も案外いるものですし、そういう方々の方が人間的には面白い方が多いのです。「類は友を呼ぶ」という諺もあるように私の周りも「非公式レッド・チーム」のような方が多くいました。

レッド・チームでいちばん分かり易いのは、例えば、空港のセキュリティですが、警備する側の仲間内での検査ではなくて、本当にテロリストになり切ったチームがセキュリティを突破しようと試みると、セキュリティの穴がたくさん見つかったという例です。 米軍には「アグレッサー・チーム」と呼ばれる、ロシア軍になり切ったチームがあり、ロシア空軍と同じにように塗装した戦闘機のパイロットは、常にロシアを研究し、ロシア式の日常生活を送り、ロシア人になり切った役を演じています。 一時は、第三国から入手したミグ戦闘機まで使用していました。 この仮想ロシア軍が、全米の各基地を出稽古しながら、鍛えて回っているのです。 仲間との予め決められたシナリオではなく、突発的に奇襲をかけたりして、馴れ合いの訓練ではなく、実践的な訓練をしているのです。 航空自衛隊にも「仮想敵国」を演じる部隊はあります。

主流派に対抗する「敵」役を組織の中に作るのは、軍隊や警備会社などなら分かり易いのですが、「和を以て貴しとなす」という文化背景の中で、一般の会社の中では考え難いものがあります。大きく「セキュリティ対策」の一つとして、内部監査の強化だけでなく、営業戦略でも他社の新しい戦略による影響などまで、自社内に自社に対抗する「脅威」を作り、自社の方針を客観的に評価する。 こうしたことをしておけば、日本のかの大会社さんもあのような目に合わなかったのでは? と本書の宣伝には書いてありましたが、一歩引いて自分を客観的に見るということは、企業でも個人でも大切ですが、「言うは易く行うは難し」の代表例です。

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