ネイビーブルーに恋をして

バーキン片手に靖國神社

ルンバくんの歌

2010-09-14 | つれづれなるままに
うちにはロボットがいます。

お掃除ロボットルンバのことなのですが、もううちでは人格化しているので「くん」付けで呼ぶことをお許しください。

お宅にルンバのある方はよくご存じだと思いますが、部屋中走り回ってお掃除してくれる健気なロボットです。

ただし、こいつがいれば掃除しなくて済む、というものではありません。
「四角い隅を丸く掃く」が手抜きの代名詞ですが、形態が丸い以上いくら触角のようにつけた回転ブラシが隅の方をやってくれると言っても限界がありますし、2年余にわたる観察の結果、その日の気分で行かない部屋もあるようです。
うちでは毎日一回11時に作動するようにプログラムしておいて、細かいところや目につくところは自分でやる、という風に使っています。

もともと楽するため、というより「面白い」ので買った、というものなので多くは期待していないのですが、エリス中尉家の家庭事情として、「夏の間2カ月日本にいない」という生活をここ何年か続けているため、留守に掃除してくれるルンバくんは非常にありがたい存在なのです。

TOは日本に残って仕事してますが、掃除までしてくれないしね(-"-)
まあ、ルンバ以上にこちらには期待もしておらぬが。

このルンバくん、非常によく働くやつなのですが、家に帰ってみると「巣」(掃除が終わると自走して戻る充電器)に帰っていないことがあります。

「床に落ちていた紐やコードに絡まったり、巻きこんだりして動けなくなった」
「自分で内側から戸を閉めてしまい、中で走り回っているうち電池が無くなって野垂れ死にした」
「毛足の長いシャギーラグの上を走って息絶えた」

以上の事態のときは、巣がカラです。
変わったところでは、紙袋をすっぽり被って動けなくなった、という日もありました。
先日は息子のチェロのケースを被ってその中で休眠中。
おお、なかなか粋なマネを。

自分で戸を閉めて洗面所内などで客死したときに、持ち上げると、
と、何とも切ない短調のメロディで泣きます。

「すんまへん、わて掃除しているうちに、自分で戸ぉ締めてしもたんや~」
(なぜか大阪弁)
と言い訳しているかのようです。

「はあ、お疲れさん(T_T)」
と、抱えて巣に返してやると、今度は
「そどみそっそど~」とファンファーレ風の「巣に帰ったときの得意げな音」を出します。

「・・・もうええっちゅうの」
ついエリス中尉も大阪弁で労をねぎらってやります。

この、「巣に帰る」という動作も、簡単にやっているようで結構頭を使うものらしく、先日たまたまお掃除終了して巣に帰っていくルンバくんを目撃しました。

すると、一旦巣に着いたものの、微妙に角度が悪かったらしく、巣の中でぐるぐる回転した後、何を思ったのか一端さっと、避退します。

おお、やりなおしか!

息をのんで(嘘)見つめていると、一メートルくらい避退後、反航して、突入。
今度は角度の調整をしながらの直進です。
そしてみごとに撃沈、じゃない帰巣したルンバくん、実に得意げに

(見ててくれはりましたか、わし今日はやりましたでえ)

毎日頑張っているんだね、と目頭を熱くした(嘘)エリス中尉でした。


今年、アメリカから帰国してみると、ちゃんと巣に納まっていたので、感激して
「すごい!どこにも引っかからず夏中無事で毎日働いたのね!」
というと、TO、

「家にいるとき動き出したら鬱陶しいからプログラム止めた」

・・・・・って、動いてなかったのかよ(-_-メ)

自分で掃除しないんだったらせめてそゆこと止めてくれる?



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