ネイビーブルーに恋をして

バーキン片手に靖國神社

ピッツバーグの「メリークリスマス」

2020-12-25 | アメリカ

ピッツバーグに着いて何日か経ったので現地報告します。

まず出発の日の成田空港の様子ですが、ご覧の通り。
前回もそうでしたが、今回も最初の予約便が飛ばなくなり、出発便を変更させられました。
ある程度の人を乗せないと飛ばせないのでそういう調整をするようです。

免税店はコーチだけがなぜか営業していました。

ラウンジに行くと従業員と客がほぼ同数でした。

パイロット席の窓ガラスの掃除は手作業で行います。

今回もカードのポイントで航空券を取りました。
なんとこの区画でわたしが唯一の客でした。
後で聞いたところ、乗客総数37名だったそうです。

どうも航空会社は運行乗客最低数を30人以上と決めているようですね。
前もそれくらいだったし。

キャビンアテンダントはわたし一人につきパーサーと若い人が着いてくれるという状態。
一人ということで話しかけてこられたのですが、

「アメリカにお帰りですか」

なるほど、こんな時期に渡航するなんて、住んでいる人しかないってことね。

機内で着替えるためのラウンジウェアは持ち帰り可です。
前回Mサイズをもらったので今回は家人へのお土産にするためLにしました。

機内アメニティのケースは今回もグローブトロッター。

搭乗して間もなく機内食が開始されたのですが、わたしはうっかり、
めずらしく仕事がなかったので見送りに来たTOと、時間をつぶすため
搭乗前に寿司屋で巻物をつまんでしまい、全く食欲なし。

にもかかわわらず、これでもかと出てくる先付け。

もはや暴力的とも思えるボリュームの主膳(涙)
せっかくの美味しい和食にほとんど手がつけられず、CAさんに

「何かお味に問題でも」

と聞かれてしまい、平身低頭で謝るという体たらくでした。
もちろんデザート(わたしの好きなモンブランがあったというのに)もパス。

教訓:飛行機に乗る前に食事をしてはならない

 

前回と同じく、隣の席にベッドをメイクしてくれました。
メラトニン10ミリを服用し、怖いくらい熟睡することができました。

シカゴのオヘア空港でトランジットだったのですが、4時間もあったというのに
乗り継ぎの便のステイタスがエコノミーだったのでラウンジなし。

待ち時間に空港の自動販売機で1ヶ月使える携帯のSIMカードを買い、入れ替えたり、
歩き回ってアップルワッチの歩数を稼いだりして時間を潰しました。

ちなみにオヘア空港の人出は夕方になるにつれ増えてきてコロナ前のようでした。


ピッツバーグ空港到着。
考えたらアメリカでクリスマスを迎えるのは住んでいた時以来です。

右はピッツバーグと韻を踏んだシックスバーグで「バーガー6個分離れて」
左はケーブルカーの「インクライン」を、

「我々は6フィート人との距離を取るようにお願いする傾向にある

とひっかけるご当地主義の注意書き。

インクラインとはこれのこと。

夜の9時にたどりつき、飲まず食わずのまま寝て、
朝起きて外を見たら、こんなんなってましたー。

この冬初めての「スノウストーム」襲来です。

外を歩いている人は・・・一人いたみたいですね。足跡が。

こんな日に運転するのは蛮勇というしかないというくらいの雪でしたが、
食べるものが何もないので死んだ気で買い出しに出かけました。
車線が見えなくなるほどの吹き降りとあってさすがの地元っ子もノロノロ運転。

雪国の人なら経験がおありだと思いますが、ブレーキを踏むとタイヤが何センチか滑るのです。
何度か冷や汗をかきながらどっと疲れて帰ってきました。

明けて次の日。

雪でも頑張るはたらくくるま。

すこし歩いてみようと外に出ました。

防寒はできても足元が悪すぎて(運動靴なので滑る)ワンブロック歩いて諦めました。

その翌日はオハイオ川ぞいを歩いてみることに。

ピッツバーグ名物の橋も雪の中でなかなか絵になります。

この日の気温はちょうど0度くらいだったでしょうか。
記憶にある北海道の寒さと同じくらいでした。

ふと上を見上げると太ったリスがお食事中。
ミシガン湖周辺に生息するというアメリカ赤リスだと思われます。

君たちは冬眠しないのか。

枝の上で素早く動けないのにわたしがカメラで狙うのでビビりまくってます。

雪が降るとそこここに現れるスノウマン。

いつも川沿いにいるグースのみなさんが雪上にたむろしていました。
なにか食べるものがあるんだろうか。

(悲報)夏にあったブラックライブズマターのペイントは当局によって黒塗りされました。
悔しいので黒ペンキの上にまた描いてやるう!消せるなら消してみろ!BLMをなめんなよ!てか?

ちなみに公共の建物に落書きするのがアンティハとかビーエルエムのデフォルトらしいです。
表立って声を上げると抹殺されかねないので、皆彼らに対して黙ってますが、迷惑は迷惑だよね。

雪の衣をまとったホームラン王(名前忘れた)

帽子もかぶってます。

今回の渡米の第一目的がこれ。MKの退寮にともなう引越しの手伝いです。
寮を退出する期限前日まで試験で1日で引越ししなければいけないという
非常に厳しいスケジュールの上、業者はコロナのせいで手配が絶望的だったので、
仕方なくわたしが飛行機で乗り込んで荷物ごとMKをホテルに収納するという作戦です。

来学期には別のアパートに移らなくてはいけないので、年明けの引越しも手伝います。

いよいよムービングの朝、あと2時間というところで電話したらまだ寝ていて、
コンピュータ周りの梱包に全く手をつけていないことがわかり、呆れました。

今学期の成績もまあ満足いくものだったということで、(試験の成績はすぐにわかる)
安心して解放感からゲームしていたみたいです。

ところでMKの受けている授業でオンライン試験中に(丸一日のリミットで答えを出す科目)、
「オッケーグーグル」を悪用したチーティング(カンニング)がバレた何人かがいたそうです。
寛容な先生らしく、自己申告した人は恩赦するが、黙っていたら落第ということですが、

「いい学校なのにそんなことする人いるんだね」

というと

「そういう学校だからやる人がでるんだよ」

この日は到着して1週間目。
雪が溶けたのでまた川沿いを歩きに行きました。
この建物は実はカジノなんですが、

営業停止しているので中はご覧の通り。
奥の方に電気がついていますが、誰もいないラウンジで若い男性が一人、
テレビを見ていたのでびっくりしました。

不気味だったのは、誰もいないテラスでロック調のBGMがガンガン鳴っていたことです。

カーネギーサイエンスセンターも無期限休館となっているようです。
潜水艦「レクゥイン」の中を見学できるのはいつのことでしょうか(涙)

着いたころ、少なくともFOXではスウォルウェル下院議員の中国人女スパイとの
「不適切な関係」で盛り上がっていました。

家の前でジョギングから帰ってきたところを突撃されてしまうスウォルウェル。
それはいいんですが、議員というのに入っていく家があまりにしょぼいので驚きました。

お金のない人が政治家にになるとこういう事態を招きやすいってことですよ。

厄介なのは、たとえ権力とお金を手に入れたとしても、今度は
普通のことでは満足できなくなって、世界征服とか企んでしまうんですよ。
実に人間の欲とは罪深いものです(一般論ですよ?)

サービス画像:ネイビーシールズ出身、共和党の隻眼の下院議員ダン・クランショー。

着いて最初の週末、夏の間毎日歩いたシェンリー公園に行ってみました。

山の中の道はすっかり雪で閉ざされていて歩くことができなくなっていました。

仕方がないので車道に沿って歩いていくことに。

スキーしてる人がいる!

学びの塔を臨む広場は格好のソリ遊び場に早変わり。

ピッツバーグは豪雪地帯ではないので、冬の間雪が降っても
これだけ積もることはシーズンに何度かというかんじだそうです。

たまたま週末と降雪が重なったので、この賑わいとなったようです。

日曜日、買い物に出かけたらいつものフリーウェイが渋滞していました。
その原因がこれ。
クリスマス前だというのに・・・というかドライバーは生きているのかレベル。

フロントの状況から見ると、前のセダン車に思いっきり追突したみたいですね。
前を全く見てなかったのか?

この日、モールの駐車場で前に止まっていた車。
アメリカには軍の他大学にもMOM、DAD、GRANDPA、GRANDMAとつけて
身内の所属を世間に自慢するグッズがあります。

噴水広場には巨大な電飾ツリーが出現していました。

今年初め渡米した時、

「アメリカではポリコレのせいでメリークリスマスと言えなくなっている」

というのは本当ではない、ということを言ったのですが、
今回まさにクリスマスシーズンにあって、テレビでもお店のレジでも
皆普通に「メリークリスマス」と言っているのをを確認しました。

もちろん話している相手によっては

「ハッピーハヌカー」「ハッピーホリデイ」

などと言い換えることはありますが、テレビのアンカーもゲストも
どんな深刻な(特に今アメリカでは大変な問題が起きているので)
話題の後にも、最後にはメリークリスマスでしめています。

なぜだかものすごく安心してしまいました。

ちなみにさっき知ったところによると、なんでもポリコレのせいで
メリークリスマスが自粛されていたのはオバマ政権の間だけで、
ここ何年かはまた言えるようになってきたということらしいです。