ネイビーブルーに恋をして

バーキン片手に靖國神社

今年の初詣

2015-01-02 | 日本のこと

元旦の初詣のご報告です。
大晦日のディナーを銀座で済ませたわたしたち、
年が明けて・・



東京駅近くのフォーシーズンズホテルでおせちをいただきました。
レストランの「Ekki」は正月いっぱいで改装に入るため、
おそらくこれが最後の利用になります。

午前中、周りのテーブルはほとんどが外国人旅行客で、
皆が慣れない手つきでお箸を使いおせちに挑戦していました。


 
外国人にもわかるよう、おせち料理の意味を英語でレクチャーしています。

"The Ebi", a lobster is representing long  life."


とかね。
わたしは正直もともと保存食でもあるところのおせち料理を
どれもこれも辛いばかりで美味しいと思ったことはないのですが、
こういうところのおせちだから好きになったか?というと
やっぱり縁起物としていただくと自分で納得しつつ食べたという感じ。

つまりやっぱりあまり好きになれません(笑)

日本人ですらこんな人間がいるのだから、ましてや外国人には
全くもって異次元の食べ物で口に合わないどころではないのでは、
とわたしは周りのテーブルの食事の進み具合を見て思うのでした。

ただ、ここで画期的だったことは最も苦手だった昆布巻きが


「黒ではなく緑色」

をしていたことで、これはどういうことかというと辛くなかったのです。

「小さい時に食べさせられた昆布巻きがせめてこんな色ならば
嫌いにならなかったかもしれない」

そう呟くと、TOは

「それ、全く同感」

と言いました。
息子はそれを聞いてへえ、と一つ食べていましたが、
これでも辛かったのか残りは箸をつけませんでした。


さて食事の後、車をホテルに駐めたまま初詣に出かけました。 



まずは恒例となった靖国神社。
粉雪がちらつく寒い日でしたが、たくさんがお参りに来ています。
しかし、人出は去年に比べるとだいぶ少ないように見えました。
去年は直前に安倍首相が参拝したため、その影響だったようです。

安倍首相が参拝しようがしまいが、行く人は行けばいいと思うんですが。
そもそもニュースになったら行って、ならない年には行かない、
っていうのは、最初から行かないのより宜しくないと思うのはわたしだけ?

今年も獅子舞が出て、みんな頭をかじってもらっていました。
左側の男の子は顔を輝かせて駆けていきます。
時代は変わっても子供の獅子舞に見せる表情は変わりません。



うっかりして家に届いていた昇殿参拝の券を忘れたのですが、
崇敬奉賛会の会員であることを申し出ると参拝させていただけました。
神職に読み上げてもらう名前(代表者はこういうときにはわたし)
を御心付を入れる封筒の表に書き、係に提出して待ちます。



待合室ではテーブルに着くと、すぐさまお茶とお菓子が運ばれてきます。
こちらの方も去年と比べると、随分落ち着いていて、
待ち時間も10分くらいでした。 

手と口を清め、まずお祓いのため拝殿に上がり、
それから御神体の鏡のある本殿で祈祷を受けます。
去年はちょうどわたしたちが拝殿で待っている間に新藤総務大臣が
本殿に上がったので、それを拝殿から眺めることになりました。

今年はどの閣僚も元旦の参拝はしなかったようで、
それで人も少なかったのかななどと思ったり。

・・・・これも何だか変な話なんですけどね。

とりあえず、ほとんど待つことなく参拝が終了したのは良かったです。
本殿では一人一人代表者の名前が神職によって読み上げられるのですが、
名前の語尾がいちいち「ィ」になるのが不思議でした。

「あんどうたかしーい、はらりえこーぃ、株式会社◯◯しょうてんーぃ」

こんな感じです。
ひとり、ドイツ系アメリカ人らしい人の名前が呼ばれていました。

「ラインハルト~ダビッド~い」

こんな感じです。
これも「い」で終わるか。


靖国神社の参拝の後は、「いせ」でご縁ができた「金王八幡宮」です。
タクシーに乗ると、

「まだなったばかりであまりよくわからない」

という若い運転手さんで、TOがiPhoneで指示しながら到着。

「勉強になりました」

と降りるときに感謝されました。
ちなみに神社前から拾った帰りのタクシーも


「今日で二日目なんです」

という新人運転手で、偶然にしても不思議だなあと思った次第です。




金王八幡宮は渋谷の駅の近くですが、そこだけ静かな、
まるで時が止まったような趣のある一隅でした。

現在の社殿はなんと慶長17年(1612年)の造営で、
春日局と青山忠俊の手によるものです。
渋谷区で最古の建物とされ、指定有形文化財となっています。

関東大震災でも部分修理ですみ、戦災に焼かれることもなく、
当時のままの姿を現在にとどめているのですが、
その歴史ある八幡宮の宮司夫妻が海上自衛隊出身というのは
何かこれも縁を感じさせ神秘的なことのように思われます。

我々はさっそく拝殿参拝を申し込みました。
つい最近経ったような新しく快適な待合室で待っていると、
ちょうど前の祈祷を終えて出てこられたのが、
話に聞いていた女性自衛官出身の宮司です。

間近を通られましたがこんなときに声をかけるのも憚られ、
目で追うだけで終わりました。

わたしたちのご祈祷をしてくださったのは、目元も涼やか、
すらりと背の高い大変ハンサムな若い宮司と、
こちらもまた声だけ聞いていれば日本人と信じて疑わないくらい
見事な祝詞を聞かせてくれたオーストリア人男性の宮司で、
何かとてもゴージャスな(笑)気分の参拝となりました。

このお二人が大変美しかったことで、必要以上に
参拝にご利益のありそうな気になったものです。



いちいち写真がボケていますが、この日はカメラを持たなかったため。
息子はiPhoneで写真を撮るのが得意ですが、
わたしは全く慣れていないため、そもそも水平に撮ることもできません。

ともかく、境内にはこの古い八幡宮の宝物殿があり、
昔から伝わる資料やこのようなお神輿などを見ることができました。

 

境内ではお札のお焚き上げをしていました。
お振る舞いのお汁粉の紙カップを捨てている人もいて、
それを見た息子が同じように捨てようとしたのを

「ここはゴミを焼くところじゃないよ」

と慌てて止めました。



靖国神社ではお振る舞いは甘酒だけでしたが、
ここではお汁粉、綿あめ、お神酒と三種類から選べます。

息子に綿あめ食べる?と聞くと言下に「いらない」と拒否。
今時の子供は綿あめなんて食べたいと思わないのでしょうか。
息子だけかな?




神社の背景にそびえ立つビルは「ボッシュ」の社屋。
そういえばうちの食器洗い機はボッシュ製です。
もう国内販売をしていないので、うちにあるのが
日本最後のモデルということになります。
これも何かの、と無理やりご縁を結びつけて考える。

ところで靖国神社でおみくじ券をいただけるので
引いたところ、5等商品にこんなのがありもらってきました。



台所用のキッチンクロス。
なぜ女性自衛官が萌え絵で・・・・。