ネイビーブルーに恋をして

バーキン片手に靖國神社

「カリフォルニアの青い空」

2012-07-30 | アメリカ


朝、前を走っていた車のリアウィンドウがお茶目なので撮ってみました。



この「クールキャッツ&ホットドッグス」は、ペットの出張トリミング会社。
日本でもあれば流行りそうですが、自宅に来て犬や猫のお手入れをしてくれる業者のようです。
これを見て息子と喜んでいたら、この日の午後、全く別の地域の住宅前この車が停まっていました。

アメリカは前にも少し書いた「散歩屋さん」をはじめ「犬猫商売」もなかなかさかんらしく、
ボストンでは大きなビルディングが「プーチ・ホテル」という(おそらく)ペットホテルになっていましたし、
今住んでいるホテルの隣には動物病院があります。



無茶苦茶大きくて、日本のちょっとした個人病院なんかよりずっと立派です。
あの「アドビ」がやっています。
社員からの要請が多かったんでしょうか。

夫婦でアドビ社員という知り合いがいます。
サンフランシスコの超一流ホテルのレジデンスを、インテリアコーディネーターにデコレートさせて、
ホテルと兼用のバレー(配車係)付き駐車場を使用。
入り口には、これも勿論ホテルと兼用のドアマン付きの住宅です。
この二人だけ見ると、まったくそういう「富裕層」に見えない、というのが実にアメリカ的ですが。
この地域はシリコンバレーと言われるIT地帯で、近隣にはアドビは勿論、アップル本社もあります。


さて、この辺のお天気について少し。
ここはパロアルトという一帯ですが、サンフランシスコに住んでいた頃、
知り合いが住んでいたので遊びに来たっきりで、もちろん長期滞在は初めて。
普通に夏は暑いです。

そして、サンフランシスコの夏と同じく、雨が降りません。

「♪イッネーバーレインジンキャールフォーニャー♪」

という歌がありますね。
「雨が降らないなんて、世の中に砂漠以外でそんな場所があるか」
とかねがね思っていたのですが、本当に、雨、降らないんですよ。カリフォルニアって。


そもそもサンフランシスコという土地は西海岸と言っても特殊な地勢のため、天候も特殊です。
マーク・トウェインの言うところの

The coldest winter I ever spent was a summer in San Francisco.
(わたしの過ごした最も寒い冬はサンフランシスコの夏だった)

というのに端的に表わされています。
勿論実際は冬ほどは寒くありませんが、皆あまりの予期せぬ夏の寒さについ驚いてしまうのです。
わたしとて、何年も夏を過ごしていながら、暑い日本やボストンにいるとその寒さをいつも忘れ、
行くたびに「やっぱり寒い」と皮ジャケットにブーツなど慌てて買いに行くという始末ですから。

しかし、サンフランシスコからわずか30分も南に下ると、取りあえずは夏らしい夏を過ごせる、
それがここパロ・アルト、スタンフォード地域。

外を歩くのが辛いほど暑い昼間、しかし太陽が傾いたとたん、冷風が吹き始め、夜は寒いです。

 

因みにこれが夜8時の映像。
日没は8時半ごろでしょうか。

ところで、今住んでいるホテルを少しご紹介。

 

ここはレジデンス・イン・マリオットで、ボストンのと全く同じ系列です。
ソファはベッドになる2ルームで、キッチン付き。

 

飾られている額がピアノとストリングス。
ホテルカラーのクリムゾン・レッドに、統一感があって落ち着きます。



エントランスのわきにはこのような「なんちゃって獅子おどし」が。
なんとなくジャパネスク?
竹風の筒からちょろちょろと水が出ています。



朝ご飯は勿論毎日、月曜から木曜日までは「ハッピーアワー」と言って、6時から8時までの間
サラダと軽い一品(ハンバーガーやタコスなど)、果物やクッキーが出ます。
ボストンでは諸事情により廃止になってしまいましたが、ここでは健在。
夏休みで、この辺のキャンプに子供が参加する家庭が泊るのか、連日満室御礼状態です。

それにしても、中国人の多さよ・・・・。

彼らを見てつくづく思うのだけど、「センスはお金じゃ買えない」。
富裕層らしく、例えば奥様がことごとくブランド品を身につけているのですが、
センスで選んでいるのではなく、「取りあえずお金を出せばいいに違いない」という感じで、
一言で言うと「頑張り過ぎ」。
正直あんまり「イケてない」わけです。

誰が見てもどこのブランドのかわかってしまう、例えばフェンディのロゴが一面に入ったシャツに、
ヴィトンのモノグラムなんか持ってしまったりするんですよ。
つくづく、オシャレとか粋とかって、「これ見よがし」とは対極にあるのだなあと思った次第です。
失礼ついでに「文化発展途上国」という言葉がつい浮かんでしまいました。

ファッションで思い出したのでもう一つ。
ときどき、「日本で、一体いつこういう服を着るのだろう」ってアイテム、ありますよね。
袖なしのカシミヤセーターとか、半袖のニット。
日本の夏は蒸し暑くて、いくら半袖でもニットやセーターなんか着れたものではありません。

「春先に上にコートを引っ掛ければ着られるかな」
と考え、ボストンでいつも訪れるブティックのカシミヤ半袖ツインセットを買いました。
アメリカで着る機会は無いと思っていたのですが、ここに来てみて、役立つこと役立つこと。
こういうアイテムは湿度の低い夏に着るべきものであることを納得しました。

湿度が高いというのは女性の肌にとって恩恵らしく、日本女性の肌がきれいなのもこのせい、
と言われていますから、必ずしも多湿は悪いことではないと思いますが・・・。

 

なぜかアメリカで人気者、ドーモくん。
左は買い物に行ったファッションストアのレジにあったもの、
右は息子のキャンプの教室の壁に貼られていたもの。



街角で見つけた銅像。

「石にされる魔法がとけたと思って皆で喜んでいたら、また石にされた」

というネタ画像そのまま。