
毎年毎年のことですが、向こうから平均して5箱、荷物を送ります。
エリス中尉が向こうでお買い物をするだけではなく、息子が玩具を買う、本を買うなどで荷物が増えるのと、例えばボストンで使っていたプールグッズなどはサンフランシスコでは不要になるため、減らさないと持って帰れないからです。
だから中身は息子の海水パンツやバスタオル、読んだ本に向こうでしか買えない食器洗浄機専用タブレット(これ、すごく便利なんですが日本にはないんですよ)など。
はっきりいって80ドル出して送る価値があるかどうか?
というものではあるのですが、80ドル出しても惜しくない貴重品は優先して手荷物にするため、どうしてもこのような箱を送らざるを得ません。
確か数年前までは「船便」が使えました。
勿論一か月かかるのですが、3,40ドルだったような記憶があります。
しかし、911の影響なのかどうか、船便で海外に荷物を送る制度が廃止されてしまい、「一番安い方法で。追跡調査無し。保険なし」
ということにしてもこの大きさの箱では最低80ドルかかってしまうのです。
それでもUPSやフェデックスよりはかなり安いので、いつもUSPS(向こうの郵便局)から送るのですがね。
この、アメリカの郵便局員が、かなり問題なんですわ。
ボストンではここ何年か同じ女性が受け付けてくれて、もう顔見知りになっています。
去年、私の前で東洋人が荷物を出していました。
彼女の番が終わり、私がカウンターに行くと、その職員、確かにこう言ったのです。
「私中国人嫌いなのよね」
・・・いいんですか?そんなこと言って。
まあ、私が中国人でないことは小包のあて先を見ても明らかなので、私に向かって言ったのではないんですが。
うーむ、今のやり取りで何があったんだろうなあ、などと考えました。
で、その中国人が、ボストンではあまり見ないのですが、サンフランシスコに行くともううじゃうじゃいまして。
アメリカでは民族的に、特定の職業に集まる傾向があります。
メキシコ人と言えば庭師。ホテルのハウスキーピング。
韓国人と言えばクリーニング。なぜか「スパ」。
まあ、これはLAあたりでは怪しげなサービス込みのもので、当局もなだれ込んでくる韓国人売春婦には手を焼いているそうです。
そして中国人は、あまりにもいっぱいいるのでそれこそピンキリですが、郵便局や免許局に多いです。
人にあれこれ指図する職業に就きたいのかもしれません。
去年ですが、この中国人郵便局員とエリス中尉、バトルをしました。
メキシコ人のホテルフロントともバトルしたことがありますが、それはまた別の機会に。
画像のようなボックス一つにつき、税関用の書類を書くのですが、中身が何かについて書く欄にtoys,clothes,booksなどと記すのです。
サンフランシスコの中国人のおばちゃん職員にそれを出すと
「クローズって、なんですか」
「は?」
「どんな種類の?」
「コートだけど」
「どんなコート?ロング?ショート?」
「へ?」
「ちゃんと書かないと困ります」
またその言い方が実に居丈高で偉そうなのですわ。
・・・・・・・(-_-メ)ぷちっ←キレる音
「それがいったいあなたとどんな関係?私はね、今まで何度も、何十箱と言わずアメリカから同じ書き方で小包を送ってきたけど、今日生まれて初めてコートの長さなんかきかれたわよ!」
おばちゃん、いかにもやれやれ、わからず屋の日本人はこれだから困る、みたいに首を振り、周りの職員に助けを求めます。
「そんなディティールまで書かなきゃいけないって、プライバシーはどうなってるの?
もし下着だったらその種類も書かなくてはいけませんか?」
おばちゃん、無言。
「それに、私の後ろを見て。こんなに後ろに人が並んでいるのが見えませんか?
コートの長さより早く私の荷物を送った方がいいのではないですか?」
いや、勿論、こんな滔々と言ったわけではありませんよ。
怒りで言葉もつっかえながら、しかし、怒りのパワーに任せて言いきったわけです。
アメリカの友人にその話をすると
「ただあの人たちって意味なく威張りたいだけみたいねー」
そう、住んでいたときうちの地区担当の韓国人配達人(これもおばちゃん)もやたら威張りくさっていましたね。
どうも、日本人のために働くのがやたら腹立たしいみたいでした。
なんだかねえ。自分の国でもないのにそこで他の民族に偉そうにするって、何なのこの人たち。
日本にもそういうケチくさい権力を振り回して威張る人はたまにいますが、アメリカの場合民族間の色々がからんできましてね。
より不愉快なことが多々起こるわけです。
さて、今回送った荷物は驚くべきことに一週間で日本に着いたため、我々が帰国したときには再配達3回目になっていました。
それでも何度も持ってきてくれるんですよ。日本の郵便屋さんは。
(アメリカなら局に取りにいかないといけない)
そして今回、荷物の一つにこのようなカードが入っていました。

これはですね。
抜き打ちで箱の中を検査のために開けたからごめんね、というもの。
去年は明らかに開けて検査したと思われる新たなテープでそれを証明していましたが、今年からはこの紙になったようです。
このスリップが入っていたのは画像の下の箱ですが、テープを貼り直して、外から検査したことが分かるようになっています。
どれもこれも「モストチーペストウェイプリーズ」で送ってきましたが、今まで一度も無くなったり、破損したりしたことがありません。
アメリカの郵便局は今のところ信頼していいと思います。