今日は、高校のブラスバンド部のOB会だった。
6月のはじめに電話連絡を受けていて、
楽しみにしていた。
しかし、どうしても今日会社を休むことができず、
先日の日曜日に幹事をしてる友人に
不参加の返事をした。
夕方6時前に彼の携帯に電話をすると、
会場に向かう車の中らしかった。
本人は車を運転しているようで、
「先生にかわっから」
という。
「O原どこにいんで?」
「所沢ですよ」
「今日はこれねのが」
「会社休めなかったんですよ。
みんなに会いたかったな」
「また、すぐやんじゃないのかな」
「そんときは行きますから、飲みましょう」
「そうだな。ちょっと待って、S山にかわっから」
「もしもし、S山です」
懐かしい声が聞こえた。
どうも、水戸方面の先生とS山さんを幹事の友人が
OB会をやるところまで連れていくところのようだ。
S山さんは、中学生のときも今もさわやかな美人だ。
「O原さん、これないの?残念だなぁ」
「行きたかったんだけどね」
「今度やるときは来てね。すぐやるから」
「うん、行くよ。ところでS山さんは
インターネットやってるの?」
「うちにはパソコンないけど…。見られるよ」
「おれ、ホームページ作ったんだ。見て欲しいな」
「ほんと~、すごいね」
「NがURL知ってるから聞いて。
それじゃ今夜は楽しんで」
私はくやしかった。
行きたかった。
しょうがない、こういうときもあるさ。
そう思ってもこころはおさまらない。
部長のおれが行かなければダメじゃないか。
去年は、私はケーナを持って参加し吹いた。
現在だれも楽器をやってるものはいないようだった。
いや、盆踊りで太鼓と笛をやってるやつらがいたな。
昔、ブラスバンドをやっていたものたちが、
今音楽的なことといったらカラオケぐらいだ。
たしかに、去年の2次会のカラオケBOXでは、
盛り上がった。みんなうまかった。
それはそれでいいのだが、さみしかった。
高校生の頃、コンクールを目指して
毎日楽器を吹いていた連中なのだ。
私は、女房がいないので、
パルコの映画館に行った。
スピルバーグの「AI」を観た。
観ながら、こころはOB会に参加していた。