失敗の「追憶」

2002年03月31日 | 音楽

昨日の失敗した曲は、「追憶」だった。
あの曲は、テーマの旋律が2回繰り返された後、
別なメロディーになる。
その後ダカーポしてはじめのテーマに戻り、
コーダに移って盛り上がって終わる。

私はへんにあがっていた。
自分ひとりでケーナを吹くときには、
それほどあがらないのに…。
テーマを無事吹き終わり、
次のメロディーに移ったときおかしくなった。
それまで練習していた人差し指が使えないせいだと思う。
晴れ舞台で働いたことのない薬指が動いてくれない。
私は焦った。
ダカーポしてテーマのメロディーを吹いてから、
コーダに移らずにはじめの旋律を吹いてしまった。
伴奏したSさんは困ったろう。

まだはじまったばかりの「追憶」を、
終わりにするほかなかった。

私は、コーダのメロディを、
あの盛り上がっていくところの高音を出せるように、
何回練習しただろう。
昨日も昼間は、ほとんどそれを練習していた。
ところがそれを吹くこともなく、
「追憶」は終わってしまった。

もうそれからライブ会場にいる私は、
魂の抜けた九想だった。
誰に何をいわれてもだめだった。
悔しくてくやしくてしかたなかった。

…………………………………………………………………………………………………………

3月の九想話

3/1  おまけの人生
3/2  嵐山にケーナは響く
3/3  3月3日、日曜日
3/4  半村良
3/5  アンデスの心
3/6  休煙2日目
3/7  冷静と情熱のあいだ
3/8  淡路島から来た男
3/9    小沢昭一のハーモニカ
3/10 春ですね
3/11 ナベジーの禁煙
3/12 早川義夫
3/13 パラリンピック
3/14 眠いでしゅ
3/15 口内炎が満開
3/16 古い写真
3/17 銀座オフ
3/18 くたびれた男
3/19 すみません
3/20 情けなくも、したたかに
3/21 できちゃった婚
3/22 ガソリンの価格
3/23 百年の孤独
3/24 桜三月フラメンコ
3/25 逃げられない
3/26 練習
3/27 毎日更新?
3/28 生活の不一致
3/29 がんばれ薬指
3/30 ライブ終了
3/31 失敗の「追憶」 





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ライブ終了

2002年03月30日 | 音楽

終わりました。
終わってしまいました。

ライブ全体としては成功だった。
しかし、私としては、沈んでいる。
私の力なんてあんなものなのだろう。
かなり落ち込んでいます。

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がんばれ薬指

2002年03月29日 | 健康・病気

ライブ前日だというのに、
仕事中、左手の人差し指を潰してしまった。
4月からの人事異動で製造から生産管理になる。
今週はその引継ぎの仕事をしていた。
新しい仕事の一つとして、
製造の仕事の段取りがある。
素板(樹脂を成形する前のガラス)を
準備しようと思って、
逆の位置においてあった
素板のパレットを載せる台を回転させたら、
その台とコンクリートの柱に指が挟まれてしまった。
一瞬、何が起こったのかな?と思った。
痛みが感じられなかった。
綿の手袋に血がにじんできた。
それが床に落ちる頃、激痛が襲ってきた。
恐るおそる手袋を取ると、
爪の間から血が出ていた。
「この指で、ケーナの穴を押さえられるかな」
まず心に浮かんだことはこれだった。
今は痛いが、明日は大丈夫だろう、
と呑気に考えた。

生産管理の上司に怪我の報告をして、
病院に行くことを伝えた。
着替えて車に乗った頃には、
指は、ぱんぱんに脹れていた。
どう考えてもこの指では、
ケーナを押さえるのは無理だと思った。
目の前が暗くなった。

2時頃、家に帰って病院に行く。
知っている外科に行ったら
午後は4時から診察だった。
ちがう外科を探した。
3時から診察の外科があった。
本屋で時間をつぶして行く。

左手の人差し指は自己主張をしている。
ずきんずきん、ズキンズキン。
雑誌を立ち読みしながら、
ケーナの吹き方を考えた。
左手は親指、人差し指、中指で穴を押さえている。
このやり方は、ウニャ・ラモスの吹き方だ。
人差し指を使わないで、中指、薬指で吹けないか。
今晩練習してみよう。
少し希望がわいてきた。

3時過ぎに病院に行く。
第一印象は、荒れたというか、
生活臭い病院という感じだった。
古臭いソファ、古い雑誌、暗い照明。
受付の女性に「労災でお願いします」というと、
うしろにいる医師に何か話す。
年老いた男の先生が何かいっているが、
要領を得ない。
患者が一人いたのでしばらく待たせられた。
こんなとき私は、寝てしまう。
いつも寝不足のせいか、すぐ寝られる。

名前を呼ばれて診察室に入った。
ここも引越しがすんだばかりという感じだった。
受け付けの女性が二人もいるのに何でだろう。
もっと小奇麗にしてもいいと思う、
ここは病院なのだ。

老医師が私の指を見て、
「こりゃあ、爪をとっちゃったほうがいいな」
という。
心に暗い影が広がった。
爪を取る作業を想像した。
「骨が折れてるかどうかレントゲン撮ってみようか」
「はい」といってしばらく待っていたが、
なかなか呼ばれない。
5分ほどたってレントゲン室にいる
“おじいちゃん”医師に呼ばれて行く。
レントゲン室も骨董品を売っているようなところだった。
思わず私は、ここに何をしに来たのか、
と考えてしまった。
怪我、病気の治療をする場所とは思えなかった。

かなりしばらくして名前を呼ばれた。
レントゲン写真があり、説明してくれた。
指の先端の骨がひび割れている、という。
老医師の奥さんと思われる“おばあさん”がいた。
その女性が指を診る。
「内出血した血を抜きましょう」という。
鋏で爪の横を切った。
血液がどんどん出る。
痛い。イタイ。
“おじいちゃん”医師は、爪をはがすことを主張する。
“おばあさん”医師は、爪を取ると、
治るまで時間がかかり仕事が出来ない、という。
私は“おばあさん”のファンになった。

保険ではなく、労災で治療するので、
1万円取られた。
これはいつか返ってくるものだ。
労災なんて生まれて初めて経験する。

家に帰って、
ケーナを左手の人差し指を使わないで吹いてみる。
急に1軍に呼ばれた薬指は戸惑っている。
なにしろいつもケーナを吹くときは、
遊んでいる指だ。
野球選手も含めて、2軍にいるからといって、
サボっていては行けないんだな、と思った。

さあ、いよいよ明日、本番だ。

(左の人差し指が使えないとキーボード打つのも辛い)

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

コミカルおやじとシニカルおやじの
    じゃぱん つあ~!!


3月30日(土)PM7:30スタート
in
BROCKHEADS
   所沢市緑町4-8-20
  TEL 042-925-3966

   Charge:¥2,000(1ドリンク付き)

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生活の不一致

2002年03月28日 | 家族

今日もライブの練習をしてきた。
7時半から新所沢公民館での練習なんですが、
私が会社を出たのが7時20分。
つまらない会議があり、
その後仕事を片付けていたらそうなってしまった。

今日が最後の練習日、みんな燃えていた。
私も必死です。
しかし、練習不足か技術のなさか、
満足のいく音が出ない。
しかし、みんなは「いいよ」といってくれた。
“おせじ”でもうれしい。

さすが今日は、練習が終わってから飲むのをよした。
おとなしくみんな家に帰った。

12時過ぎ、女房が帰ってきた。
彼女は今日、カンテ(フラメンコのうた)の練習日だ。
私の頭は、明後日のライブのことでいっぱい。
女房の頭の中は、4月7日の新宿
エルフラメンコでの発表会のことが渦巻いている。
今日は、衣装をもらってきたといって、
それを着て踊っている。

それぞれ勝手に自分のことをやっている。
私たち夫婦の場合、
「性格の不一致」なんてものじゃない。
「生活の不一致」です。

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毎日更新?

2002年03月27日 | Weblog

ちょっと昨夜はメロメロでした。
12時過ぎ家に帰ってきて、シャワーを浴びた。
それからパソコンを立ち上げ、
パソコン通信を見たり、馴染みのHPを覗いてから
九想話を書き始めた。
書こうとしたけど眠たくて
途中までのをUPして寝てしまおうと思った。
そうして寝たつもりだったが、
今日、九想庵を見てみたら、更新されてなかった。
いそいで昨夜UPしようとした九想話を
こっそりサーバーに送信してしまいました。

毎日更新ということは難しいですね。
今の九想話のページを見ると、
昨日も更新したかたちになっている。
ああ…、また“ごまかし”をしてしまいました。
すみません。

こういうことのために、
九想話の在庫を2、3書いておこうと思うのですが、
それがあると、それをあてにしてしまう
さもしい根性の九想なのです。
何週間か前、九想話の在庫を2つ書いておいたら、
それほど書くのが大変じゃないときにも、
書かないで在庫を使ってしまった。

やはり、在庫を持たないで、
規則正しい品行方正な生活をして、
毎日、きっちり九想話を
書いたほうがいいのでしょう……が、
それは、私にはできないようです。

明日もライブの練習がある。
土曜日は本番です。
さて、九想庵の毎日更新は行われるかどうか!?

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百年の孤独

2002年03月23日 | 友人

今日、女房はフラメンコの関係で家にいない。
休日出勤して家に帰ってきて、
なにもする気がしない。
楽家にいくことにした。

土曜日によく会う、Nさんがいた。
しばらく飲んでから、
BROCKHEADSに行った。
「お酒は何が?」といわれ、
Nさんが酒のボトルの置いてあるところを見ていて、
「あれがいい」といった。
「『五十年の孤独』ですか」とマスターがいった。
「あれ、『百年の孤独』だろ」
「いや、半分しか入ってないから」
2人で1時間もかけないで、
“五十年”を飲んでしまった。
あれはうまい。
泣きたくなるくらい美味しい焼酎でした。
ストレートで飲んだのですが、
口に入れると、とろっとした舌触りで、
やわらかい芳醇な焼酎らしくない味が
口の中に広がり、生きている喜びを感じました。

店のテレビには、
早川義夫のライブビデオがかかっていた。
私は彼がうたう姿をはじめて見た。
切なくなる。
煙草が欲しい。吸いたい。
最近煙草をあまり必要としないが、
こういうことでは我慢が出来ない。

でも、我慢した。
4月10日のコンサートに行きたい。
しかし、仕事を考えると、
まだ前売りを買えない。

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ガソリンの価格

2002年03月22日 | Weblog

みなさんのところではいくらぐらいでしょうか。
私が先週、
いつもの農協のガソリンスタンドで入れたら
1リットル88円だった。

今日のNIKKEI NETに次のような記事があった。

> 3月ガソリン価格下落、1リットル97円
>  石油情報センターが22日発表した3月の
> レギュラーガソリン価格(全国平均、10日現在)は
> 1リットル97円と前月比1円安くなり、
> 2年5カ月ぶりの水準に下落した。
> 石油元売り各社は石油製品の販売店向け卸売価格を
> 2月に1リットル2円、3月に1円引き上げたが、
> 競争激化で店頭での値上げは浸透しなかった。
>  都道府県別では値下がりしたところが22府県、
> 横ばいが20都道府県、値下がりが5県となった。
> 最低値の1リットル92円をつけたのは滋賀県と香川県。
> 給油所数がもともと多かったり、
> 自分で給油するセルフ式給油所が
> 急増している地域で競争が激化しており、
> 「卸価格の引き上げが難しくなっている」(日石三菱)という。

私は毎日通勤で、往復15キロぐらい車に乗っている。
ガソリンを入れるのは、2週間に1度ぐらいだ。
それでもガソリンを入れるのが面倒くさい。
この辺のガソリンの価格は安いと思う。
これは貧しい私には助かる。
去年の今頃、100円近かったときは気が重かった。

しかし、この辺でも1リットル98円というスタンドがある。
私が分からないのは、そこにガソリンを入れに行く人だ。
安いところがあるのになぜ?

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できちゃった婚

2002年03月21日 | Weblog

4人に1人が「できちゃった婚」、20年で倍増 厚労省
こういう記事がasahi.comにあった。

> 結婚前に妊娠している
> いわゆる「できちゃった結婚」による出産が
> 増えていることが15日、厚生労働省の発表した
> 「人口動態統計特殊報告」でわかった。
> 00年に第1子として生まれた赤ちゃんの
> 26%を占めており、
> 第1子に占める割合は、この20年間で倍になった。

私はどうもこの「できちゃった婚」を認められない。
頭が古いのだろうか。
第一「できちゃった」という語感がよくない。
なにか甘えを感じてしまう。
きっちり処理していれば、妊娠はしない。
結婚前にそういうことをする責任として、
あたりまえのことだと思う。

子どもをつくるときは、
それなりの覚悟を持つ必要があると思う。
正直なところ私は、
結婚しても子どもはつくらないと考えていた。
自分自身がこの世に生まれてきたことを、
恨んでいるところがあった。
そんな私が子どもを持つということに
自身が持てなかった。
でも、女房が「子どもが欲しい」といったとき、
私も、子どもがいてもいいかな、と思ってしまった。
そういう意味で、私も安易に子どもをつくってしまった。
でも、つくった以上、
子どもに対して親としてきちっと付き合おう、と思った。

初めて、病院で双子の息子たちに会ったときに
私が思ったことは、
「生んじゃってゴメンね」だった。
こんな貧乏なおれのところに生まれてきた息子たち。
金はないが、それ以外のことでは、
絶対誰にも負けない親としておまえたちを育てるよ。
そう誓った。

なんか話が「できちゃった婚」からそれてしまった。
結論として、子どもが出来たから結婚をする
ということが私はいやだ。
子どもはそれなりの覚悟を持って
つくって欲しいということです。

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情けなくも、したたかに

2002年03月20日 | 会社・仕事関係

今日、班長と2人で昼飯を食っていたら、
工場長が休憩室にやってきて、
「この前の話、あれは消えてないからな」
という。

先週の月曜日、工場長に呼ばれ、
「4月から生産管理に行ってもらいたいけどいいか」
といわれた。
もともと私は、
生産管理として今の会社に入社した。
それがなぜか1年で製造にまわされ、
12、3人の女性を使って製品の仕上げをし、
昨年、成形の現場になった。
いいもわるいもない。
製造現場の仕事は私に合わない。
私は「いいですよ」と答えた。

ところが、班長も副課長もいい顔をしていない。
どちらも私より10歳ぐらい年下だ。
「あれは工場長が勝手に決めたことだから、
 あの話はないことと思って下さい」
なんていう。
実際のこと、工場長は親会社から来て、
会社のことをよく知らない。
知らないというのもおかしい、
もう工場長になって3年はたつ。

結局、私が生産管理に戻る話はないことになった。
そんなことで先週は中途半端な想いで過ごした。
(いったい、この会社は誰が経営しているのか)
おそらく具体的に経営の方針を持って
やっている人はいないようだ。
役職についている者が、
狭い自分の責任範囲を
汚れないように必死に守っているだけだ。
他のところは知らない顔している。
そして月に1度の親会社の視察の日だけ
ゴマをすり過ごせばいい。
下の者たちは日々肉体を酷使して、
製品をつくり、出荷しているが、
それらを管理するバカ野郎たちは、
自分の立場だけを考えて会社にいる。

労働組合は去年つくられた。
しかし、ほんとの意味で
私たち労働者のためになってない。
会社側に認められない者たちが、
自分の言い分を
会社側にいうためにつくっただけのことだ。
選挙もなしに役員になり、
われわれの意見も集約しないで、
経営者側と交渉している。
どこかの大きな労組がうちの労組を指導している。
その人をたまに見るが胡散臭い顔をしている。
私は労働組合運動なんていうものも信用してない。
昔、生協で働いていたときいやな思いをした。

会社にいると私は息がつまりそうだ。
それでちゃんと呼吸するために、煙草をやめた。
いったい私の立場はどうなるのだろう。
どうなってもいい。
分かってることは、
会社に居続けなければならない、ということだ。
もうすぐ50歳になる私に、転職はありえない。
家族のため、自分のため、
どんなことがあっても会社に居続けなくてはだめだ。
したたかに…。

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すみません

2002年03月19日 | 暮らし

今日の九想話を書いたのですが、
ほとんど寝ていたので、
そのファイルのゆくへが分からない。
もう、今から書いてる時間はない。
明日の仕事にさしさわりがある。
申し訳ないですが、寝ます。
といってるあいだに、3時になってしまった。
もう、そうとう眠い。
ぜったい明日は辛い。

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