第172回直木賞受賞作「藍を継ぐ海」を読んだ。
先週図書館に行ったとき、オール讀物3・4月号があったので借りてきた。
私は去年、NHKで放映されたドラマ「宙わたる教室」を観て原作者の伊与原新を知った。
私はこのドラマが好きだった。
この原作を読みたいと思ったが、私が行ける何軒かの本屋にこの本がなかった。
そうしているうちに、伊与原新が直木賞をとった。
その小説を読みたいと思いながら暮らしていた。
しかし、図書館に直木賞発表のオール讀物3・4月号がなかなか置いてなかった。
それが先週やっと出会えて今日、「藍を継ぐ海」を読了しました。
「藍を継ぐ海」の主人公は、徳島の祖父と二人暮らしの中学生の女の子、沙月です。
姉の未月は東京に行ってしまって音信不通。
ある日の真夜中3時半、砂浜から沙月はこっそりとアカウミガメの卵を5個、持ち帰った。
帰る途中外国人らしい青年に会ってしまった。
その外国人は、日本人と同じ先祖を持つというカナダの原住民の末裔。
沙月には、いろんなことを相談する70代の女性、佐和という人がいる。
この人が4年前、姫ヶ浦でタグを付けたアカウミガメがカナダの島に辿り着いて発見された。
そういう人たちの中でドラマが進行する。
心地いい小説でした。