毎月やってる棚卸で、疲れて9時頃帰ってきた。
シャワーを浴び、炬燵でビール(いやこの頃は発泡酒にしている)を飲んで
ると、
「練習していい?」
と女房が訊く。
「ああ…、いいよ」
といって、私はNHKのニュースのテレビを消す。
(ユーゴスラビアじゃたいへんなんだよえみさん。フラメンコどころじゃねェ
んだ)
これは心の呟きです。
そうだ、今日はASAHIネットの句会の締切だ。手帖と歳時記2冊を本棚
から取り出し、ビールいや、発泡酒(正確に書かなくては)を飲み、どれどれ
今回の課題はなんだっけ、と手帖を見る。「うららか」「春愁」「京都しばり」。
カスタネットの音が鳴り響く。とてもじゃないが、句作する環境ではない。
「今日は、カスタネットの音、きれいじゃない?」
「…ああ」
「こんどの発表会で私、4曲も踊るのよ。ひとつは、4人で踊るんだから目立
っちゃうな」
両手で鳴らすカスタネットの音にうっとりとして、うれしそうにいう。
5月のGWの3日4日に中野でやるという。
うららかやフラメンコ舞う妻笑顔
うららかや台所で妻フラメンコ
こんなのしか、浮かんでこない。
女房にこんなのできたというと、
「ちょっとへんなんじゃない。俳句にフラメンコは合わないよ」
(おめェのそのカスタネットがわるいんじゃねェか)
彼女は、30分ほど自己満足して寝た。
私はビール、いや発泡酒(ああ…めんどくさい)から日本酒にかえ、それか
ら睡魔と戦いながらなんとか句を作りました。
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3/2 だんご3兄弟
3/9 “尻拭い”はどうするの?
3/9 哀しい話
3/11 ポピー
3/15 苦笑
3/17 薪能
3/19 茨城の春
3/31 燃えてる女房
明日、茨城に行きます。朝から行ければおふくろも喜ぶのだが、どうしても
しなければならない仕事があるので、午前中会社に行ってから行く。
今回は、息子たちも連れていく。もちろん女房もです。家族4人揃って同じ
ところに行くなんて、何年ぶりだろう。
ところが、UとKは電車で行くという。小さい車がいやらしい。
けっこう私は、明日のこと楽しみにしていたんです。
そんな私の気持ちを踏みにじるように、あいつらは「日帰りでいいか」と女
房にいったらしい。「田舎のおばあちゃんがかわいそうだから、泊まってこよ
うよ」と息子たちにいうと「それじゃ、次の日早く帰ってきてもいいか」とい
ったらしい。
分かるよなあいつらの気持ち、面白いことなんにもない田舎です。私だって、
行かないですむなら行きたくないところです。
おふくろの笑顔だけが楽しみです。
先日の日曜日、息子たちを駅に送って実家にいたとき、友人から電話がかか
ってきた。
「ノウの練習をしてっから、来ねが」
私は、「ノウ」を「農」と思いこみ、農業のなにかをやっているのかと勘違
いした。
場所は、磯部神社だという。行けば分かるだろうと、女房を誘って出かけた。
ところが、教えられたあたりに車で行ったが、さっぱり見当がつかなかった。
「分かんなかったら人に訊けばいいじゃない」
と連れ合いがうるさい。私は、他人にものを訊くのが苦手なんです。特に道
を訊くことが…。訊くにも、田舎は人がいない。
車が停まっていて人が乗っていたのを見て、
「あの人に訊けば」
と女房がうるさい。私がぐずぐずしていると、脇でギャァギャァわめく。し
かたなしに停車している前に車を停めて、その人に訊いた。
だいたい分かって教えられた道を行く。
「訊いてよかったじゃない。あそこで訊いてなかったら、通り過ぎてたよ」
連れ合いは自慢げにいう。
しかし、それからも道に迷った。それでも、なんとか友人がいると教えてく
れた磯部神社にたどり着いた。
車を降りて神社の建物に近づくと、男性の張り上げた声が聞こえてきた。何
してんだろうと思った。なにしろ私は農業の講演会かなにかをしているんだろ
う、と考えていたので、その浪々とした「声」と友人が結びつかなかった。
神社の境内で佇んでいると、連れ合いがまたゴジャゴジャいう。
「中に入ってみようか」
彼女が催促する。私は、根っから人見知りをするタイプで、初めての人とか
場所が苦手です。
玄関の扉を開けてみたが、中で何かしているようで、気の小さい私はまた閉
めてしまった。
「おう、来たが。入れ」
しばらくすると、エラの張った四角い顔の友人が出てきた。私はほっとした。
案内された広間には、高さ10センチほどの木製の台で作られた舞台があっ
た。広さは、縦横6、7メートルほどある。その上に二人の扇を持った男の子
がいて、女の人に教わっていた。舞台の袖には、地謡の人が二人いた。
友人に訊くと、女性は観世流の能をやる人で、地謡の人は地元の謡を勉強し
ている人だという。ここで私は、「ノウ」は「能」だということにやっと気が
ついた。
友人がパンフレットをくれた。「桜川の郷に文化の華を育てよう」と大きく
書いてあり、その横に能面をかぶった写真がある。裏を見ると、4月18日に
やる薪能の説明が書いてあった。
観世流 能 「桜川」
和泉流 狂言「柿山伏」
観世流 能 「猩々乱」双之舞
友人は、「桜川の郷に文化の華を育てよう」実行委員会に入っていて、舞台
を準備する担当になっているという。
男の子二人は兄弟で、当日は兄のほうが出演するらしい。声を出すところで
は照れていた。動きもぎこちなく、その様子が可愛い。友人は今年で4回目で、
「子どもはすごいよ。今はあんなふうでも、本番にはきちんとやるんだよ」
といっていた。
練習が終わって、みんなで薪能をやる場所に行った。神社から200メート
ルほど離れた「磯部桜川公園」というところだった。
そこに行って心が熱くなった。すり鉢状になっていて、すり鉢の底のところ
に石畳のように御影石が敷き詰めてあり、そこを囲むように山桜が沢山植えて
あった。4月18日頃は山桜が満開になるだろう。午後5時に「火入れ式」が
あり、薪能が行われる。もうその様子を想像するだけで感動的だ。観てみたい。
しかし、日曜日の夜では来られない。非常に残念だ。
友人たちは、舞台を作る打ち合わせなどして別れた。
能「桜川」は、この辺が舞台のお話らしい。東国方の人商人が、九州日向で
子どもを買い取り、母親は、わが子桜子との別れを悲しみ、行方を尋ねてあて
もなく迷い出る。3年後、桜子を連れて、常陸の国磯部寺の住僧が桜川に花見
に出かけ、「流れる花を掬って面白く狂う女物狂」となっていた母親と会う。
という話で、世阿弥作の代表的な親子物狂能だそうです。
(パンフレットの解説をまとめたけど、正確かな?)
私の生まれた町が、能になっているなんてこの歳になるまで知りませんでし
た。
会社経営が忙しいのに、あいつはなかなかいいことしてるな、と見直した。
「口…、開きましょうか」
という、歯医者の遠慮がちな声が聞こえた。
私は、熟睡した状態から引き戻された。熟睡といっても、長い時間ではない。
なにしろ私は歯の治療を受けていたのだ。
医師は、私の奥歯を削っていた。それなのに眠ってしまった。
口の渇きを押さえるための水を供給する管を入れられ、医師の両手の指が大
きく開けた口に触れている状態で、私は熟睡していた。そして口を閉じようと
したのだろう。
医師はマスクをしているので、どういう表情をしていたか分からないが、私
は、口を開け直しながら、心で苦笑してしまった。
「歯の治療を受けているとき、寝る人はいるかな?」
フラメンコの練習から帰ってきた連れあいにいうと、
「そんな人、いるわけないよ」
と、ばか笑いしていう。
私も同感だ。
Kの卒業式の帰り、「花屋さんでなにか花を買おう」という連れ合いと一緒
に、花屋に寄った。
あたりまえだが、花屋の店先にも中にも、いろんな花があった。息子の卒業
式の帰りといういつもとはちがう気持ちの高ぶりもあり、「どんな花でもたく
さん買ってもいいぞ」と心で女房にささやきながら、店の外で見ていた。
しかし、彼女が買ったのは、一束200円のポピーだった。三束で600円
というので、三束買った。16、7本のポピーはどれも緑の蕾で、かたく閉じ
ていた。
「私、この花が一番好きだな」
あいつは、昔からそういっていた。
ポピーは、その夕方花を咲かせ、今日なんかめいっぱい花びらをおっぴろげ
ている。赤、オレンジ、ピンク、白。
ムキになって咲いているポピーは憎めない。
会社から帰って家にはいると、私を見た連れ合いが、
「今日は驚いた」
という。
今日は女房の定休日だ。昔同じ職場(ファミリーレストラン)で働いていた
友人と会うといっていた。
「アケミちゃん離婚したんだって。びっくりしちゃった」
前住んでいた家の近くにいた若い夫婦で、子どもが一人いた。県営住宅が当
たって5、6年前に引っ越しって行った。
亭主だった人は、宅配便の運転手だった。私も1、2度会ったことがある。
彼の暴力が離婚の原因だそうだ。
私は、なんともやりきれない気持ちになった。
サンデー毎日(3.14)を買った。「大学合格者高校別ランキング」にせがれ
の合格した大学があったからだ。それに「尻は洗うな紙で拭け」という記事が
あった。
昨日の朝日新聞には、「おしり食べて洗って快適に」という記事があった。
それぞれの書いてあることに頷けることがある。
じゃ、ワタシはどうすんの?
サンデー毎日が取材した医師は、
「過度にお尻を洗ってきれいにしすぎることで、自然に備わっている抵抗力を
失いつつあるのではないか」と心配して「清潔にしすぎると、次に感染を受け
たときに弱い。皮膚は薄っぺらくなり、こするとただれて、すぐに傷つく状態
になります。紙でふかないということは、お尻に刺激を与えていないというこ
とで、抵抗力がつきにくくなります」
私の家は、私が高校生まで尻を拭くのは新聞紙だった。あれは固く痛かった
な。でも、この先生の心配するようなことはなかったわけだ。なにしろ抵抗力
は、かなりついたと思われる。
一方、朝日新聞の記事の先生は、「温水洗浄便座は便利だ」と勧めている。
東京大学名誉教授によると、日本人の便は、肉食繊維を多くとっているため
量が多く、やわらかい傾向がある。トイレットペーパーだと、軟便が肛門周辺
の細いしわにすりこまれることが多いので、洗って流せる温水洗浄便座は日本
人向きらしい。
現在私は、温水洗浄便座を愛用している。今のところに引っ越してきて、近
くのラオックスで買って、自分で取り付けた。お尻に昔から悩んでいる私は、
なにがなんでも温水洗浄便座が欲しかったのだ。女房は最初、自分には必要な
いとかなんとかいっていた。ところが、1年ほどすると、「温水洗浄便座のな
い暮らしはありえない」なんてことをほざくようになった。
結論。
私はどう考えても、温水洗浄便座がいい。そりゃ、自分のケツに過保護かも
しれないが、これぐらい許して下さい。その他の人生で苦労していますので…。
先週、あるテレビ番組でこの曲の紹介をしていた。
今、子どもたちにすごい人気だそうだ。NHKの「おかあさんといっしょ」
の中で、この歌がうたわれたらしい。
明日、この歌のCDが発売される。予約がいっぱいで、あの「およげたいや
きくん」の売り上げをこえるかもしれないらしい。
おれの頭の中に、今この歌がぐるぐる回っている。
日曜日に、スーパーのCD売場で「逢いたい」のCDを買ったとき、「だん
ご3兄弟」のビデオが、売場の入口に置かれた14インチのテレビでエンドレ
スで流れていた。それを5分ほど眺めていたからか、この歌がおれの頭にイン
ストールされちゃったようです。
今日は、「逢いたい」と「だんご3兄弟」が競うようにおれの頭の中に流れ
ていた。まったく違う感じの曲が、入れ替わり立ち替わり出てくるので、もう
めちゃくちゃです。
いい歳して…。







