高齢者の恋

2000年04月28日 | ラジオ

 月曜日(4/24)、会社を定時に終え5時半頃車に乗る。
 ラジオをかける。私のラジオはほとんどTBSになってるんですが、NHK
第1にする。この時間いつも興味深い話題を放送しているんです。
 今週は「高齢者の恋」というのがテーマで、お客さんは、車評論家の徳大寺
ありつね(漢字が分かりません)だった。
 リスナーからのFAXやEメールの意見に、徳大寺がコメントしていた。
 いろいろな人の“恋”が紹介された。おそらくそれらは、若い世代からすれ
ば恋とは呼べないものかもしれない。しかし、FAXやEメールで自分の“恋”
を書いて番組に送った人にとっては、心ときめく恋だった。
 徳大寺は、現在恋をしているという。
彼には奥さんがいて、子供はいないという。奥さんとは、なんでこんなにい
つも話すことがあるんだろうというくらい、会話が豊富な生活をしているとい
う。仕事でどこに行っても、毎日電話で話している、ということでした。さす
がに60歳になり、最近奥さんとの会話の話題が少なくなってきたので猫を飼
ったところ、その猫のことを中心に話すことが増えてきた、といっていた。
 私も恋をしたい。こころときめく暮らしをしたい、なんて思う。
 女房は、どうなんだろ?

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4月の九想話

4/5  事故渋滞
4/19 さよならゴメス
4/20 友人
4/22 糸ようじ
4/26 初めての労働
4/28 高齢者の恋



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初めての労働

2000年04月26日 | 会社・仕事関係

 昨日から、17歳のチリの女の子が私の職場に来た。
 細い三つ編みをすべての髪の毛にして、その先を色とりどりの小さなリボン
で結んでいる。典型的なインディオの顔立ちをしていて、ちょっと小太りで、
笑顔の可愛いコだ。日本に来て4年、そこそこ日本語は分かるという。
 息子より年下だと思うと、なんか複雑な気持ちです。
 今日の午後、女性のリーダー的な存在のYさんに午後の予定を話に行くと、
「チリのあのコ、疲れたのか机に寄りかかっているって隣のAちゃんがいいに
来たから、R(ペルーの女性)に仕事するようにいってもらったの。初めて仕
事したようなんだけど、ああいうことじゃ辞めさせたほうがいいですね」
 という。
 ここの仕事は1日中立ち仕事です。それに枚数を上げるには、かなりハード
な労働だ。あのあどけない彼女にはキツイな、と思った。しかし、立場上私も
無視できない。
「おれからも、あのコにいっときます」
 と、Yさんにいってその場を去ったが、さてどういおうと考えた。
 10分ほど重い台車を動かし整理しながら、心の中でうだうだ考えた。
(ええい、何悩んでんだ、かっこつけたってはじまんない)
 そういう結論で、彼女の作業台に行った。
「M、仕事キツイ?」
「………」
 振り向いた彼女は、困ったように笑うだけだった。
「1日中立ってるの、疲れるだろう」
「………」
「お金を稼ぐのは大変だよね。でも、みんなそうしてるんだ。Mもがんばれ。
慣れれば平気になるよ。がんばれよ」
 それだけいって、隣のAさんのところに行った。
「ここは、17歳の女の子が初めてする仕事じゃないよな」
「私、昔の自分思い出しちゃった」
「どんな」
 彼女は24歳、今週で会社を辞める。辞めることになったいきさつを九想話
に書こうと思いながらまだ書かないでいる。10人の男のうち、9人は可愛い
と思い、5人は恋人にしたいと熱望するような女の子だ。気の強いコなので4
人は尻込みすると予想する。
「私もこの仕事を初めてしたとき、疲れちゃって机に座ってて怒られたことが
あったの。分かるな、あのコの気持ち」
「へぇー、Aさんにもそんなことあったんだ。ここに来て、もう何年だっけ」
「4年です」
「Aさんもあと3日か。寂しくなるな」
「そんなことないでしょ」
 と、可愛い顔でいう。私が若かったら絶対彼女に恋をしていただろう。
 隣を振り返ると、チリのあのコは、細い三つ編みを両頬に垂らして、一所懸
命仕事をしていた。

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糸ようじ

2000年04月22日 | 健康・病気

 2月、去年奥歯の治療をした歯科医院からハガキが来た。
 半年たって歯の状態を調べたいという連絡だった。
 何も悪いところはないので、行かなくてもいいかなと思ったが、一応行って
おくか、と考え、都合をつけて指定された日に行った。
 歯の“半年点検”をされ、奥歯や歯の隙間が汚れているということだった。
それから4回通って、歯を掃除された。
 私は、1回で終わると思って行ったのに、その日に「次の予約日はいつにし
ますか」といわれ驚いた。こうやって“客”を維持しているんだ、と悪意に感
じたりもした。
 しかし、すべて終わってみてとよかったと思っている。おそらくこれからも
“定期点検”の連絡があり、私は行くでしょう。3年たったら“歯検”なんて
のがあったりして。
 若いとき歯を粗末にしてきたつけがまわってきた。せめてこれから大切にし
て、死ぬまでこの歯でものを食べたいと思います。
 しかし、あらためて歯の磨き方を細かく丁寧に指導された。そして、必ず糸
ようじ、隙間ブラシで歯を磨くようにいわれた。
 はじめは、それほど真剣に感じなくて、糸ようじは買うだけ買ったが、あま
り使わなかった。しかし、夜寝る前に、糸ようじで歯の隙間を擦ると、食べ物
の滓が出るわ出るわ、これじゃ、3日に一度はやってみるか、と思った。歯を
磨く前に、糸ようじを使うんですが、昨日は、歯を磨いてから、糸ようじで歯
の隙間を擦ると、出るんですね滓が。
 これからは、毎日糸ようじで掃除しようと、決めました。
 こんど“半年点検”のとき、歯医者に「奥歯や歯の隙間キレイですね」とい
われたい。

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友人

2000年04月20日 | テレビ

 今夜の9時15分からのNHKの人間ドキュメント「君のいる山荘で」を観
た。
 今は亡き武満徹の山荘に集まった谷川俊太郎、小室等、荘村清志(名前に自
信がない)たちを取材した番組です。
 ギタリストの荘村のことはあまりよく知らないが、谷川と小室のことは私な
りに知っている。
 番組を観ていて、それぞれが武満といい関係だったんだな、と思った。
 羨ましい、と思った。
 しかし、まてよ。私にもいい友人は沢山いる。所沢のパソコン通信仲間、大
宮の芝居の友人たち、田舎の友人、台湾に行っている友人、前の会社の熊本の
友、昔営業マンと資材担当者として付き合い始め、その立場を離れても現在メ
ールで話してる淡路島のあいつ。
 このかしの木亭の人たちも素晴らしい友人です(よね)。

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さよならゴメス

2000年04月19日 | 会社・仕事関係

 たって、中日ドラゴンズのゴメスじゃありません。
 私と一緒に働いてた日系ペルー人の女性です。
 彼女は、仕事が仕上げの女性の中で一番早かった。5時までに530枚から
600枚処理した。遅い人は300枚ほどしかできなにのに。
 昨年の11月頃から、腰痛でときどき休んだ。休まれると私は大変だ。出荷
数にあわせてガラスを仕上げなければならないのですが、やりくりが難しくな
った。
 私が担当しているウィンドウガラスは、樹脂のバリを片刃(カミソリ)でと
ったときにガラスにキズがつくのですが、セラミック塗装のところは15時間
ほどたたないとキズが現れないので、仕上げをやったものを15時間寝かして
から検査する。ですから、翌日に出荷する数量を仕上げておかなければならな
い。毎日1800枚から2000枚出荷してますから、そのうちの600枚や
るゴメスに休まれると大変なんです。
 しかし、病院での診察は椎間板ヘルニアということだった。彼女は若いし、
これから子供も産むでしょう。「仕事のことより、きちんと病気を治したほう
がいいよ」と私は、彼女にいっていた。私がいったからそうするわけではない
のでしょうが、今回ペルーに帰って治療するという。私にとっては痛手ですが、
彼女のためにはいいことでしょう。
 ゴメスは結婚していて、夫も私の会社で働いてた。ガラスの成形をやってい
て、彼は、毎日12時間の契約で仕事をしていた。二人とも働き者だった。
 ゴメスとはいろいろ思い出がある。
 私は、1階から成型品の載った台車が上がってくるエレベーターの近くにだ
いたいいるのですが、ゴメスはそこの近くで仕事をしている。私はフォークリ
フトで忙しく動き回っているのでゆっくり話すことはないが、仕事で必要なこ
とは話す。
 彼女はけっこうわがままな女性です。たとえば、
「明日の出荷数に対してL(左側のガラス)が少ないから、Lをやって」
 と私がいっても、
「ワタシ、コノツギハRデス」
 といって、自分の予定どうりにやる。出荷するには、台車にLとRをセット
にしなければならない。同じ数だけLとRがなければまずいのです。
 あと、仕事をやるスペースを広くとる。隣の人が、あと10センチゴメスの
台車あっちに動かして、といってもけっして動かさない。自分は一番処理枚数
が多いという自負があるからか。去年の6月に今の職場に来て、ゴメスは扱い
ずらい女性だった。
 しかし、こんなこともあった。
 去年の秋の昼休み、私は仕事場でケーナを吹いていた。ゴメスが聴いてた。
 そのあと、ゴメスはペルーで一番ケーナがうまいといわれてるウニャ・ラモ
スのCDを録音したカセットテープを持ってきてくれた。これは私も持ってい
るCDの曲だったが、ありがたくいただいた。
 やっぱり秋だった。雨が降ってきて窓ガラスを叩いた。
 私はゴメスに訊いた。
「雨ってスペイン語でなんていうの?」
「ジュビア」
 私は、なんて綺麗な響きなんだろう、と思った。
 今年になって、ゴメスは私のいうことに協力的になった。
 私はスペイン語をいろいろ教わった。

 ゴメスは、今日の、いやもう昨日か。19日の飛行機でペルーに行った。治
ったらまた日本で働きたいといっていた。ペルーには仕事がないという。
 ぜひ、私のところに戻ってきてもらいたい。

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事故渋滞

2000年04月05日 | 会社・仕事関係

 今日の朝から、新しいスペイン語のスタンダード40が始まった。

 Hola Que tal?  オラ ケ タル

 これは、「やあ、元気?」という意味なんですが、この書き方は正確ではあ
りません。パソコンには、クエッションマークの逆さのやつなんてないですも
んね。スペイン語のパソコンにはあるんだろうな。
 これを、朝ペルーの女性たちに会ったらいおうと思ってたのに、家を出て踏
切を越えたあたりから全然道路が流れない。呆れるほど動かない。
 会社は、8時15分までに行かなくてはならないのですが、結局会社の駐車
場に着いたのが8時半だった。いつもの倍以上の時間がかかった。
途中に「事故」という看板を掲げたワゴンのパトカーがいたから、おそらく事
故渋滞だったんでしょう。
 私がいないので、工場はめちゃくちゃ、しばらく大変でした。こんなときに、
携帯電話を持ってるといいなと思った。でも、買いません。
 午後は、仕上げをするガラスの成型品が少なく、女性が手待ち状態になるわ、
出荷時間までに検査して製品にするものが追いつかないわ、で私の心は分裂状
態。台車に引っかけて作業服は破けてしまうし、もう、変な日でした。
 いや、毎日が、こんなありさまです。

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