唐茄子はカボチャ

映画と音楽と・・・

ミリオンダラーベイビー

2006年11月04日 | 映画 ま・や・ら・わ行
2006/02/08 23:10

なんか、観終わった後に複雑な気持ちになります。何であんな結末が感動的ですよといった感じで語られなければいけないのかが引っかかります。 女の人が前向きで力強くて好感が持てるだけに、よけい結末は自分にとって納得いかないものになってしまいました。 華やかな夢中に好きなことに向かっているときだけが人間らしい生き方で、それ以外の幸福は望めないものかと思うんです。現実にはそういう状態になった人しかわからない絶望感もあるだろうけれども、それでも、映画であれば、生きることに最後まで望みを持ってほしいなと思ってしまうわけです。実話ならまあ、別ですが・・・(実話じゃないよね?) だから、この映画では泣きません。半落ち以来、警戒心は強くなってますし・・・ しかもいやなのが、世界戦の相手のせいみたいなつくりもいやです。ボクシングをやることそのものが危険なのだから、もし実話でないんなら、あんな反則技みたいなことでけがさせなくてもいいのに。実話ならまあ、別ですが・・・(実話じゃないよね?) なんか、最後だけは神父さんが正しいと思います。ただ、何もするなというんじゃなくて、なんでもすりゃいいんだと思うんですけど・・・ 愛する自分の血と思える人であるならば・・・ なんか、やっぱり死んでほしくなかったなあ・・・・

市民ケーン

2006年11月04日 | 映画 さ行
2006/02/14 23:09

バラのつぼみの謎・・・

映像が古いのでどうもうまくなじめませんでしたが、どこかが何かに似ているなあと思いながら観ていると、ヴェルヴェットゴールドマインに似ているなあと後で思いました。

記者がある一時代を築いた人物を追って過去のつながりのある人たちを追っていく。しかも病院とか、バーとかそういうところまで同じなのもきっと偶然ではないのでしょう。

あと、主人公のおちていき方もにているような・・・

自分は反体制で真実を貫き市民代表のようにふるまい、(実際本人はそのときそう思っていたかもしれないけれど)流れに乗っているときはそれが無敵の強さのように見えた力も、歯車が狂いだし、コントロールがきかなくなり、いつのまにかすべてを失い自分の孤独だけが残って・・・そして最後に見たのは子どものときの思い出ということなのでしょうかね。

最後の方の、ケーンの意思で、誰も聴きたくない歌を歌わされ聴かされっていうところはなんか象徴的な気がします。しかし、あれは悲惨だね。歌う方も聴く方も。

フォーリングダウン

2006年11月04日 | 映画 は行
フォーリング・ダウン

ワーナー・ホーム・ビデオ

このアイテムの詳細を見る


2006/02/28 01:03

マイケルダグラスさんがすごいです。今まで見た中で一番いいと思いました。
警察の人も、よく見かける顔ですが、一番いい感じでした。女の人たちもいいし、子どももかわいかったです。

なんとなくタクシードライバーに似てるような気がします。

点と点が次第に線になっていく感じが面白いです。警察の人が渋滞のときに見た看板を見つけて犯人と結びついたところなんかは思わず「面白い」と思ってしまいました。

しかも、バズーカみたいのを撃ち方がわからないのを子どもに教えてもらうところとかも面白かったです。

今まで家族を愛し、まじめに国のためと働いていた人が解雇や離婚などをきっかけに一つ一つの出来事が重なり合って大きな犯罪になっていく。

とても面白い映画です。

犯人が、ただ悪者というんじゃなくって、(いや、悪者なんですが)言ってることが正しいのにやってることが恐ろしいというところも面白いところですね。だから、みる人はある意味、胸がすっとくるところもあります。そこが狙い目なんでしょう。

道路工事でいらいらすることよくあります。時間に融通が利かないのにいらいらしたこともよくあります。厚さもそうです。店の対応で頭にくることもあります。理不尽なこともいっぱいこの世の中にはあります。
毎日毎日時間に追われて、それでみんな余裕がなくなっています。
いらいらしない方がおかしい世の中です。

いらいらしながら何かをすると、それが裏目に出て、傷が深くなるってありますね。それがもしかしたら大きな事件につながる可能性ってありますよね。おれも、主人公のように・・・その予備軍であるかも。
そういう、誰もがなりそうなところがまた怖いですね。

警察の描き方もいいですね。実際に警察に何度も通報しているのにまともに取り合ってくれないで犯罪が起きてしまったなんてことよくニュースでやってますが、そういう警察の体質みたいなところも描かれているのがよかったです。警官のみんながみんなそうとは思いませんが、そういう事実もまたあるわけですしね。誰のために働いているのかを自覚してほしいなあ・・・昨日の警官も。人を犯罪者みたいに扱いやがって。まったく。あ・・・話がずれてしまいました。

刑事さんの奥さんとのやり取りも面白かったです。

よし見えてきたぞって時に邪魔が入るタイミングもよかったです。

ジャーヘッド

2006年11月04日 | 好きな映画・良かった映画
ジャーヘッド プレミアム・エディション

ユニバーサル・ピクチャーズ・ジャパン

このアイテムの詳細を見る


2006/03/02 01:11

最初はフルメタルジャケットみたいな感じでした。

普段社会の中で生活している中での常識、当たり前に考えたり感じたりすることがそこでは通用しないことを感じさせてくれます。

海兵隊の世界、戦争の世界がそこにあって、自分たちが考えている、正義や権利や感情、理性、すべてがそこでは邪魔なものなんでしょう。

彼らの戦争の目的はまさに人を殺すことだけで、正義とか、何のために戦うなんてことはすべて無駄なものにされてしまう。そういう人間をつくってしまうところが軍隊なんでしょう。まさにジャーヘッドにされてしまうのでしょう。軍人に戦う理由は要らないわけです。

映像は客観的です。物語も、人が作ったという感じでなく、客観的です。戦争映画はこうあるべき的なお決まりの戦意高揚的なものも感傷的なものもなく、なんか変にわかり合っちゃう友情もないです。

人の内面まであえて掘り下げずに、みる人が感情移入できないようになっているような気もしました。みる人も客観的にみることができて、そこの世界が観ている側の社会とはまったくかけ離れた世界で、そこで行われていることには違和感を感じます。
そして、その世界を体験してしまった人が普通の社会に戻って、恋愛をして仕事をして子どもを抱いていても、その世界からは離れられなくなるというか、普通の社会に違和感を感じてしまうのかもしれません。

兵隊って、本当に部品のひとつなんでしょうね。




モハメド・アリ

2006年11月04日 | 映画 ま・や・ら・わ行
2006/03/15 22:33

ボクシングのヘビー級チャンピオンだったモハメド・アリさんの徴兵拒否、ライセンス剥奪までを追ったドキュメントです。

ボクサーとしてのアリさんは、対戦相手を試合前からもうどうしようもないくらいのスピードの口から出るジャブでけん制し、試合本番でも蝶のように舞い蜂のように刺し、相手をしとめてきました。でも、口が悪いのと、これは勝手な想像ですが、もしかしたら、ボクシングスタイルも、多くの敵をつくってきたのも事実なんでしょう。
ただ、大事なのは、胡散臭い口ばっかりの人じゃなくって、世界チャンピオンに君臨していたという事実。そこにこの人の偉大さがあるのでしょう。

そして、もっと偉大なのは、ひとりの人間としてのアリさんの行動です。

もともとの名前カシアスクレイという名前をイスラムの団体に入ってモハメドアリと改名し、そしてベトナム戦争での徴兵拒否騒動になって前にも書いたようにライセンス剥奪、そして懲役5年という判決・・・

最初は白人社会に黒人を押さえつける道具としてアリを利用としていたのが、アリに裏切られる格好になってアリを白人社会から追い出そうとするわけですが・・・
結局このことが、逆に黒人の解放運動に白人の若者を結びつけることになったと映画でいってました。

アリの言葉は重いものがあります。
「おれはアジア人を殺しにいきたくない。アジア人は黒人を差別したこともないのに」
「神様も白人、天使も白人、天使の黒人は何をしてるかって?台所で食事を作らされてるんだろう」と言って、そのあと、何でもいいものは白で悪いものは黒だと例をあげて言っていきます。そしてその中に「ホワイトハウス」をあげたところに鋭さを感じました。

映画では、もしアリが徴兵されても、実際に戦争の前線には行かずにエキシビジョンマッチをやったり、慰問活動のような宣伝活動になるはずだったと言っています。そして、タイトルマッチも奨励されたと。

兵隊になれば、自分の財産も、チャンピオンベルトも、奪われずにすむわけですが、彼はその道を選びませんでした。それと引き換えに自分を失うことを拒否したのでしょう。



スタートレック ENT / 運命の飛行

2006年11月04日 | スタートレック
その昔のエピソード自体はあまりどうでもいいですが、バルカンの女の人の魅力がたっぷりです。一緒に乗り込んだこと自体も、バルカンらしくない気遣いに感じたし、最後の名前をつけるところもバルカンらしくない。人間以上に人間だった。ということですね。
モニターを見るときに艦長に必要以上にくっつきな気もします。そんなに近づいたら・・ああ・・・もっと離れて!って感じです。

スタートレック ENT / 覚醒する恐怖

2006年11月04日 | スタートレック
この話は恐かったです。なぜなら、ボーグが登場したからです。
しかも、すでに戦いを経験しているときならまだしも、何の知識もない過去の人類に突然その恐怖が襲ってきたからです。

その場は何とかしのぎました。でも、それは24世紀に始まり新たな恐怖の予兆でしかなかったわけですね。

でも、ここでボーグを登場させたことで、他の作品との整合性はちゃんととれるのかな?


スタートレック ENT / 第3の性

2006年11月04日 | スタートレック
他の星の人たちとの交流には、相手の文化を尊重することが大事で、自分の側の物差しで相手を判断してはいけないというお話でした。
今のアメリカは、アメリカ基準の正義や自由を他国に押し付けている、そういう批判もあるのかもしれません。

その星の男と女を仲介する第3の性には同じ能力がありながら人権がない。それをおかしいと感じて、高めようとするわけです。それ自体は悪いことではないと思う部分もあります。が、それの行為そのものは「干渉」という結果になったわけです。

結局、そこで第3の性がほかの性と同じ地位を得たいと思ったら、その人たちがその道を切り開いていくしかないのでしょう。

異文化との共存・・・真の友好には、相手を理解する事が大事だということですね。

もし、このお話に先があるとするならば、人類との交流の深まりのなかで、相手の星の人と、第3の性に新たな意識を芽生えさせるきっかけになるかもしれません。しかし、それは押し付けであってはならないということなのでしょう。

スタートレック ENT / 理由なき憎しみ

2006年11月04日 | スタートレック
理由なき・・・といいながら、憎しみの理由はかなり根拠があります。
このままでは死んでしまうのにお医者さんの治療を拒む患者さん。患者さんの星の人とお医者さんの星の人の関係は過去に敵対関係にあり、それ以来、関係はたたれているようです。そして、患者さんの星の人たちは虐殺されたという事実があるわけです。
それを理由に治療されるのを拒むわけです。

最終的には和解するわけですけれども、その前提というか、土台は、「過去の不幸な歴史と正面から向き合う」ことでした。
お医者さんは直接虐殺に加担した人間ではないし、それは過去の出来事であったにせよ、その歴史に向き合ってきたからこそ信頼を勝ち取れたわけで・・・それは、今の日本が正面から向き合わなければならないことだと思います。その前提があってこそアジアの人たち、世界の人たちと真の友好はつくられると思います。

エンタープライズのシリーズは初めてです。バルカンの女の人が細くていいですね。眉毛をくいっと上げる表情がまたいいです。でも、バルカンにしては表情豊か過ぎるかな?