唐茄子はカボチャ

映画と音楽と・・・

浅草演芸場で落語三昧

2020年01月03日 | 落語
第3部の時間に合わせて浅草演芸場に行ってみたら、なんかテレビ中継(か録画だか知らないですけど)やってて、なんかそれで人だかりができていりぐちにいけない!テレビ優先かよ!と思って東洋館側の横のほうから入ろうとしたら、札止めで入れませんって。ずっと待たされました。
「こうなったら絶対頑張って中に入りましょうね」なんて、知らない方と励まし合ったり…

待ってる間、噺家さんや芸人さん(たぶん)が「あけましておめでとうございます」なんて、正面からすーっと入ってきたりして、それがとてもいいですね。なんか、お客さんとのこの距離感。

結局、テレビが撤収したら入れますっていうことで、三十分待ってやっと入れました。運よく椅子にも座れて。

昔、抜け雀をみて大好きになった古今亭志ん橋さんも見れました。「バカな家族」のバカ話をしていました。じっくりまた抜け雀を聞きたいものです。
なんでも、新年は顔見世興行だとかで、一人一人の持ち時間が少ないそうです。
そんな中でも、春風亭一之輔さんの初天神はとてもどぎつくて面白かったです。一番みんな大笑いしていたと思います。
最後に林家正蔵です。ネットで調べたら、「西行鼓ヶ滝」という演目だそうで、じっくり聞かせながら笑いもとるとてもいいお話でした。何より、テレビタレント的な方が、落語をきちんとしている(と言っては失礼ですが)のがよかったです。
他のも、お正月って感じでみんな笑っていて、とても面白かったです。

今気づいたんだけど、もしかして、テレビのせいで、第3部は最初の30分番組が吹っ飛んでしまったのでしょうか。
中継車にたむろしてるスタッフなんか、たばこぷかぷかしてるし。NHK感じ悪っ!
でも、こうやってテレビでとりあげてくれるのはNHKだと思うと、演者にとってはありがたいことだろうし。
NHKはぶっ壊すのでなく、立て直せばいいだけのはなしです。


上方噺 林家染丸の世界 / DVD

2009年01月08日 | 落語
待ちに待った、染丸師匠のDVDセット!


その1

「幸助餅」

「浮かれの屑より」
この噺は大好きで、インターネットの落語で、「平成紅梅亭」というのをやっていて、(・・・多分大阪なんかではテレビでやっているんだと思います)そのなかで染丸師匠をはじめてみたのも、この演目でした。
この噺を他に誰がやれるのかは知りませんが、染丸師匠といえば、これ!と勝手に思い込んでいます。
生でも2回見ました。渋谷のなんだかホテルでやっていたのは、舞台が小さい台みたいなところだったのでちょっとみてるほうもおっかなびっくりでしたが、それでも、やっぱり、すごい華があるなあ・・・なんて思ったものです。横浜の独演会で見た(たしか・・・)ときはそんな心配もなく文句なく良かったような(・・・あまり記憶が・・・)
今回、久しぶりにDVDで見て、ちょっとつっかかるような・・・頭で考えてるような感じで・・・流れるような感じがしなかったのは、気のせいでしょうか。期待しすぎたせいか、何度もみたからか・・・そうそう、何度かみてると、ちょっとした変化も気になったりしますもんね。
こういいながらも、やっぱり素敵な噺です。

「平林」

その2
「三十石 夢通路」
「辻占茶屋」
「怪談 お紺殺し」

その3
「本能寺」
「蛸芝居」
「寝床」




桂 枝雀 落語大全 第二集

2008年11月07日 | 落語
桂 枝雀 落語大全 第二集

EMIミュージック・ジャパン

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DVDをみようと思ったきっかけは、せをはやみいわにせかるるたきがわの・・・が頭の中にぐるぐるして・・・崇徳院をみたくなったのがきっかけで、枝雀さんのDVDの第何集か忘れたけど、まず、それをみて・・・

お手伝いの熊さんだったかな・・・またさん・・・よくわからないけど、それが面白いです。

そのついでで、この第2集をみました。
「くしゃみ講釈」と「鷺とり」が入っています。2つとも面白いのです。久々にみようと思ったきっかけは、さぎに近づきながら「さぎー」と声を小さくしていくところのくだりがなんとなく思い出してしまって・・・

くしゃみ講釈は、こしょうのかわりにとうがらしを買い求めるまでが本当に面白くって、からくりの八百屋お七も、涙~涙~の涙橋・・・というところが品川なので、なんとなく身近に感じて・・・

くしゃみをする講釈師も面白いです。鋳掛け屋のおやっさんが軍艦の注文を受け取ったような表情がなんかおもしろいしね。

DVDの枝雀散歩でも弟弟子のざこばさんがさぎがばたばたと飛んだところで観客席から「おお~」と声がして・・・本当に飛んだように錯覚したって話がありましたけど、枝雀さんのはなしは、そういう風景を思い描かせるというところですごいですね。

寿限無

2008年11月05日 | 落語
寿限無、寿限無
五劫の擦り切れ
海砂利水魚の
水行末 雲来末 風来末
食う寝る処に住む処
やぶら小路の藪柑子
パイポパイポ パイポのシューリンガン
シューリンガンのグーリンダイ
グーリンダイのポンポコピーのポンポコナーの
長久命の長助


寿限無
限り無い長寿のこと。

五劫の擦り切れ
ごこうのすりきれず、とも。
天女が時折泉で水浴びをする際、その泉の岩の表面が微かに擦り減り、それを繰り返して無くなってしまうまでが『一劫』とされ、その期間はおよそ40億年。それが5回擦り切れる、つまり永久に近いほど長い時間のこと。

海砂利水魚
海の砂利や水の魚のように数限りないたとえ。

水行末雲来末風来末
水・雲・風の来し方行く末には果てがないことのたとえ。

食う寝る処に住む処
衣食住の食・住より。これらに困らずに生きて行ける事を祈ったもの。

やぶら小路の藪柑子
やぶらこうじのぶらこうじ、とも。「やぶらこうじ」とは藪柑子(やぶこうじ)で生命力豊かな縁起物の木の名称。「ぶらこうじ」はやぶこうじがぶらぶらなり下がる様か(?)

シューリンガン、グーリンダイ、ポンポコピー、ポンポコナー
唐土のパイポ王国の歴代の王様の名前でいずれも長生きしたという架空の話から。グーリンダイはシューリンガンのお妃様で、あとの2名が子供達という説も。

長久命
文字通り長く久しい命。

長助
長く助けるの意味合いを持つ。

瀬をはやみ岩にせかるる滝川のわれても末に逢はむとぞ思ふ

2008年11月05日 | 落語
瀬をはやみ岩にせかるる滝川のわれても末に逢はむとぞ思ふ
◎ 瀬をはやみ岩にせかるる滝川のわれても末に逢はむとぞ思ふ(詞花229)[百]

【通釈】瀬の流れが速いので、岩に塞がれている急流がその岩に当たって割れるように、たとえあなたと別れても、水の流れが下流で再び行き合うように、将来はきっと逢おうと思っているのだ。

【語釈】◇瀬をはやみ 瀬の流れが速いので。《われて》に懸かる。◇滝川の 「滝川」は滝のごとき奔流。「の」は《のように》といった意味の使い方。◇われてもすゑに 急流が岩に当たって割れるように、別れても、水がいずれ下流で再び行き合うように、将来は。

【補記】第三句「滝川の」までは「われて」を導く序詞であるが、情念のこもった暗喩ともなっている。障害に打ち当たって破局に至る、といった悲恋の経過を読みとることが可能だが、恋歌と呼ぶにはいささか詞が激しすぎはしないか。若くして宮廷の内紛に翻弄され、政争の犧牲として譲位せざるを得なかった院の無念と、なお将来に賭ける執念をこの歌に読み取るのは、決して牽強付会とは言えまい。

【補記2】久安百首では「ゆきなやみ岩にせかるる谷川のわれても末にあはむとぞ思ふ」とある。詞花集における改変を、香川景樹は撰者藤原顕輔によるとしたが、安東次男は撰集の宣を下した院自身による改作であろうという(『百首通見』)。

【本歌】武烈天皇「日本書紀」
大太刀を垂れ佩き立ちて抜かずとも末は足しても遇はむとぞ思ふ


【参考歌】読人不知「後撰集」
せきもあへず涙の河の瀬をはやみかからむ物と思ひやはせし

【他出】久安百首、後葉集、古来風躰抄、定家八代抄、詠歌大概、八代集秀逸、定家十体(ひとふしある様)、時代不同歌合、歌林良材

【主な派生歌】
瀬をはやみ岩きる浪のよとともに玉ちるばかりくだけてぞふる(藤原定家)
春のゆくみ吉野川の瀬をはやみせくもかひなき花のいは波(後鳥羽院)
めぐりあはむ雲のはつかにみか月のわれても末に影へだつなよ(三条西実隆)


辻占茶屋 / 林家染丸

2008年03月17日 | 落語
知り合いがビデオでとってくれたので観ました。
前に、テレビでやっていたのを観て以来です。

なんでも、NHKのドラマ「ちりとてちん」(実は観たことがなかったんですが・・・)で、最初のころにでてきたようです。それでテレビ見て驚きました。染丸師匠が、色々指導されてたんですってね。いやあ、そうだったんだ・・・それならちゃんと見ておけばよかったなあ・・・なんて思ったりもしましたが・・・

それはそれで、辻占茶屋の話し。
好きになった花魁が自分のことを本当にすきか確かめるために心中をするふりをして、真意を確かめようという話しですが、花魁との2人のやり取りがとてもおもしろいです。

このお話し、話の中で三味線の音が聞こえてきます。上方落語はよくそういうことがあるんですが、しかも、その歌との掛け合いになってきます。一人でやる落語じゃないんですね。息が合わないと大変だと思います。

そういえば、染丸師匠が鈴本にまた今年も来ると聞いたんですが・・・行きたいけど、いつものように月末だしね。

くるといえば、ロドリゴ・Y・ガブリエラ・・・あのバンバンギターをたたく女の人がいるやつ。日本に来るらしい。にほんばんのCDがでてました。うわお!

鈴本演芸場に行ってきました

2007年08月25日 | 落語
久々に落語に行ってきました。
古今亭志ん橋さんがトリということでいったんですが、ん・・・どうかなあ・・・ちょっと微妙だったかなあ・・・・お客さんも途中で出て行く人とか、寝てる人もいたので・・・抜け雀を見たときの期待があったのもありますが・・・

太鼓持ちがうなぎをおごってもらおうとしたらだまされちゃったという話ですが、太鼓持ちのひとりごとのところがずるずるしちゃった感じがあって・・・40分以上やってたかな?後半は結構盛り上がったのですが・・・

お客さんがいっぱいいたので驚きましたが、話し声がうるさかったりして集中できませんでした。ケータイもなったし。前の人の頭も邪魔だし・・・

寝床/林家染丸

2007年03月23日 | 落語
この前、NHKの日本の話芸でわれらが林家染丸師匠の寝床をやってました。知り合いに情報を教えてもらったんですが、仕事だったので、友達に録画してもらって見たわけです。

いままで、何で定吉の寝床なんかなあ・・・・と、最後の落ちがいまいちわからないところがあったんですが、そうですか。奉公人の寝るところを片付けてそこでやるからなんですね。

この話は、桂枝雀さんのDVD出観たことあって、けっこう好きなんですけれど、演じる人がちがくても、基本的なものは同じなんだなあ・・・と思いつつ、また個性で違ってきたりして・・・そこが面白いんでしょうね。

お茶がおいてありましたが、これが2回役割を果たしています。一回目は話を切り替えるときでした。浄瑠璃の説明から時代の説明に切り替わるところです。もう一回は、その役の中で旦那さんが喉の調子が悪いっていうんでお茶を飲むんです。なんか活用しているなあ・・・と思いました。

キセルをすうところとか、お酒を飲むところとか、食べ物をためるところとか、もう、本当にやってると思ってしまいます。すごいですね。落語のわざですね。

生で見たら最高だろうなあ・・・

柳家三三独演会

2006年12月06日 | 落語
知り合いにチケット譲り受けて・・・(ただでいいのかなあ・・・)柳家三三(さすがにさんざじゃ変換できないですね)の独演会に行ってまいりました。
その知り合いというのは、三三さんがお気に入りで、メールなんかでもやり取りをしているようです。たまに三三さんの手書きの会報みたいのもくれたりします。かなりいろいろみているみたいです。

鼻水がだらだらたれる中、ティッシュで鼻を押さえながら、気を使いながらでしたので、ちょっと万全ではなかったのですが・・・

最初に柳家ろべえさんという人が初天神をやりまして、そして三三三が・・・おい!さんが三に変換されちゃったじゃないか!三三さんが、鰍沢、そして中入り後に宿屋仇をやりまして・・・やっぱり三三さんはうまいなあ・・・というのが印象でした。妙に落ち着きすぎてる気もしますが・・・・

場所が文化放送のビルの中で、会場に行くにはエレベーターしかないという不便で良くわからないところでやってましたが、それはそれとして、会場は小さいところだったので演者と近いという点ではいいんですが・・・ちょっと舞台というのかな?が高くって、ちょっと見上げる感じになって観づらかったです。

初天神は何度もみたことがあるおなじみの話でしたが、こんな近くから客にギロッと見つめられてやるのはやる方もやりづらいだろうなあなんて思いながらみていました。なんでも、ろべえさんは喜多八さんの弟子だそうで、そういわれてみれば、そんな雰囲気も・・・あったかな??・・・よくわかりませんが、でも、若いというのは、落語にとって必ずしもいいもんじゃないというのは感じました。肝が据わってるかどうかもあるんでしょうけど、やっぱり、若いというだけで違和感がある。三三さんのようにしわがあるぐらいじゃないと、おとっつぁんやくなんかもあまりなじんでこない気がしました。間の取り方とかもあるんでしょうが・・・なかなかに面白いんだけど、どっと笑ってこないのはやっぱり間の取り方なんでしょうか。笑いそうでちょっと止まってしまうというか・・・


「鰍沢」は三三さんのをビデオで一度みたことがあったので、話は知っていました。鰍沢という場所も知っています。というのも、身延山に仕事で数ヶ月いたことがあったので、情景もなんとなくわかります。

マクラは、ろべえさんと同じように名前の由来とかを面白おかしくやってました。
マクラから本題に入る前にその知り合いが鰍沢をやるよって耳打ちをしてくれました。そのマクラのところで大体何をやるのかがわかっちゃうんですねえ・・・

雪の情景・・・寒そうです。でも、おれは暖房もきいていたので汗をかいてました。火にあたるところもあったかそう・・・わかります。雪で近々にからだが冷え切って、手足も痛いぐらいになっているときに温かい火にあたる・・・体から何かがすっと抜けていくように気持ちいい疲れが出てきて・・・上手だなあ・・・自分もちょっとイスに座って見上げる格好だったんで腰が疲れてきました。ちっとも心地よくない。(ちょっと早く終わってほしいと思ってしまいました)

会場の中まで雪に埋もれた家の中にいるようにシーンと静まり返っています。玉子酒がほんとにあったまりそうで・・・おいしそうに飲みますなあ・・・
それからの展開はあっという間でした。自分の気持ちが通じたのかも。

(中入り)

「宿屋仇」は、たしか、DVDで桂枝雀さんのを見たこともあるし、他にも何度か、みた記憶がある話でしたが・・・なかなか絶妙な笑いを取ります。やっぱり間の取り方がうまいのでしょうね。思わず笑っちゃうというところが何度もありました。
祖しかも、鰍沢をやったあとなのでその話もちょこっとおりまぜたりして、これは、この会場にいないとわからない笑いですよね。そういうちょっとしたサービスもうれしいじゃありませんか。お客さんとのキャッチボールを楽しんでいるかのようで・・・

呼んだ芸者が「若いだけじゃだめだでも、わざわざ年寄りを連れてくるな。要は腕のいいげんしゃを!」という話をして・・・芸者と遊んでいるときは何もそこがでてこないんですが、散々楽しんだ最後に、「こういう事情だからお開きだ」ってなったときに、最後に「孫を大事にしろよ」とか、一言付け足すんです。そこでまた笑っちゃう。

抜け雀でもそうでしたが、何度も同じことを繰り返し言って刷り込ませて、またいおうとしたら、相手がそれを覚えちゃって言い返すみたいな落語の笑いの取り方のひとつなんでしょうけど、そういうところも笑っちゃいます。

まあ、笑っちゃったところを書いていたらきりが無いか。

そういうわけで、情景を楽しむ落語と、思いっきり笑える落語を楽しませていただきました。




青空寄席

2006年11月06日 | 落語
4日の日、あるお祭りで・・・

あるお祭りというのは赤旗まつりという共産党のお祭りなんだけど、それで恒例になっている青空寄席を見ました。といっても、小三治さんしか見れなかったけれど、新聞によればそこの会場には4000人いたんですって。

青空寄席の名の通り青空の下で寄席を聞くという、しかも、4000人ですからね。上を見上げればバタバタとヘリコプター。演者だってやりづらいだろうし、聞く側だって聞きづらい環境なわけですけれども、雰囲気があったかくってのびのびした感じで、とても楽しかったです。あんな遠くにいた小三治さんがすごく近くに感じました。

林家染丸一門会

2006年08月05日 | 落語
横浜にぎわい座で林家染丸一門会がありまして、昼の部と夜の部でたっぷり落語を楽しんできました。

染丸師匠は、昼の部で「浮かれの屑より」と「三十石」、夜の部で地獄八景亡者の戯れということで、一番大好きな屑よりと、ヤマハホール、大銀座落語祭で見た三十石、それと何といっても1時間ぐらいの演目の地獄八景ですから期待も高まります。

お弟子さんたちの演目は・・・・いっぱい見すぎて思い出せない・・・というか、頭が回転しようとしない・・・でも、きちんと笑わせてくれて、師匠につないでくれました。

屑よりは、一度、去年の渋谷繁盛亭で観たことがありますが、あの時は、ホテルの結婚式会場みたいなところでやって、舞台(?)もそこだけこんもりと高くしただけの狭いところだったので踊るのに窮屈そうでちょっと残念でしたが、今回は、きちんとした舞台の上だったのでのびのびとやっておられました。踊りにいつのまにか引き込まれてしまいます。やっぱりこの人はすごい!と思いました。

三十石はちょっと短かったような気もしますが、短めの旅をさせてもらいました。これはヤマハホールのがよかったかな?ヤマハホールでは本当にそこの船に乗っているような不思議なくらい住んだ空間にいさせてもらったような気がしたので。じっくり時間をかけてみたい演目ですが、さっきもいいましたように短く感じたので・・・

地獄八景は、桂枝雀さんのをDVDで観たことがあるんですが、やっぱり生が一番ですね。1時間があっという間に過ぎてしまいました。

ほんと、考えたりしゃべったりするのがいやになるくらいおなかいっぱい落語づけになりました。

軒づけ/持参金    

2006年03月12日 | 落語
桂枝雀さんのDVDです。

軒づけは素人が浄瑠璃をゲリラ的に辻々の家でやって・・・という話です。
落語家は落語をやるためにいろんなことを知らなくちゃいけないんですね。講談とか浄瑠璃、歌舞伎・・・名前を聞いたことはあっても、それがどういうものなのかよくわからない・・・ではいけないんでしょうね。ある程度をそういうことも知っておかないと・・・そういう意味では何でも屋ですね。もっといえば、江戸時代の風俗をよく知っていないと、お話に深みが出ないんでしょう。タバコのしぐさひとつでも、何でそういうしぐさをしているのかの裏づけがないと本物には見えないだろうし。いやあ、大変だ。軒づけの話はまったくしてませんが・・・

持参金は、番頭さんが急に必要になったから借りた20円を今日中に返してくれと言われ、おなかに子どもがいる人を持参金の20円目当てにその日のうちに結婚しちゃたという話ですが、翌日、番頭さんが20円が必要なわけを聞いていくと、なんと!!!という話です。女性のあつかわれ方にちょっと違和感はありますが、それさえ気にしなかったら面白い話です。その当時は恋愛結婚なんて少なかったのかな?

猿後家

2006年03月12日 | 落語
NHKで、早朝から日本の話芸の再放送をやっています。
今日は林家染丸師匠が猿後家という演題をやっていました。師匠のHPで1ヶ月前に紹介されてて、楽しみにしていたのですが、昼のやつはすっかり忘れていて夜寝る前にふと思いだして、朝起きて観たわけですけど・・・(タイマー予約も面倒なので・・・おきる方が面倒か?)

左上の天気予報や時間表示が気になりましたが、まあ、途中で「地震がありました」とか、「だれだれが逮捕されました」みたいなのが入るよりはましかな?とも思いました。

このお話は、猿に似ている後家さん(未亡人)が猿と言われると怒っちゃうというシンプルなはなしですが、奈良へ行ったときの話をその後家さんにするところは重要なところだと思いました。

長々と説明するんですけど、それがテンポがよくないと途中で聞く側も飽きちゃうし、かといって、こういう説明をしましたと省略して片付けちゃったら話の弾みで「猿」と言ってしまうところが説得力がなくなってしまうのでしょう。そこに噺家の技量が問われるところですね。

途中で「へえ」とリズムをつけたり、一回ちょっとした冗談を入れて流れを止めたり、飽きさせないような工夫も感じました。

奈良といえば、多くの人が行った事ある場所でもあるので、映像を思い出させながら聞いてもらうようにするのも大事なのかなあと思いました。

そこで面白かったのが「猿」という言葉を言わないように生き物の話は出さないようにと、あれだけいっぱいいる鹿の話も出さなかったと番頭さんに話すところは思わずぷっとなってしまいました。

はてなの茶碗/始末の極意 

2006年02月23日 | 落語
今日は、はてなの茶碗と始末の極意を見ました。

はてなの茶碗は有名な骨董屋さんが、京都清水寺の茶屋で茶碗をすかしたりしながら見て、「はてな?」といったのをみていた大阪の油屋さんが高価なものに違いないと目をつけ、店の主人から無理やり買い取って高く売ろうとしたというはなしです。
なぜ「はてな?」といったのかがわかるところは思わず笑ってしまいました。
そして、そこまでして足を運んでくれたのならとその茶碗を買い取ると言い出した骨董屋さんに対して、油やさんの間髪入れない一言がまたどっと笑わせてくれます。

始末の極意は、いきなり始末ってなんだと思っていたら、倹約とか節約の意味だったんです。
つまり節約の極意ということですが、いろんな節約方法を2人で自慢しあうというわけですが、ここで、うなぎのにおいでご飯を食べるというのがあります。これ、たけしの番組で「足立区のなんだか」とか言うのやってましたよね。それで、本当にうなぎでご飯が食べられるのか実験したら、ほんとにうまいといって食べてました。

炭団は・・・

2006年02月23日 | 落語
今は亡き桂枝雀さんのDVDを久しぶりに見ました。
「花筏(はないかだ)」と「くやみ」です。

花筏は強いお大関の相撲さんの名前で、その人が病気になり、ちょうちんはりの徳さん(だったかな?)が花筏に似ていると言うので、かわりをやると言うはなしですが、夜這いしたというところと、最後の一番での2人のやり取りがとても面白いです。落ちも決まりました!って感じでした。
それで、お相撲さんの話なので、相撲の説明がありました。何でも、そのころは、東京と大阪で別々に(たしか)やっていたとかで、1年に2場所しかなかったんだそうで、人気者だったお相撲さんを「1年を20日で暮らすいい男」と言っていたとか。(たぶん・・)

くやみはお葬式の悔やみのはなし。
お悔やみの仕方は、あまり何を言ってるのかわからないほうが良いと、紹介するところはちょっと面白かったです。
で、お悔やみのつもりが商売の宣伝になったり、奥さんののろけになったりと陰な場でこその面白さが出てたと思いました。

それで、くやみのなかで、たどん屋さんというのがでてきまして、たどんってなんだ?うどんの一種か?とか、思っていたら、話が進むにつれて、炭のことだとわかってきました。辞書で調べたら、炭団と書くそうです。

炭団(たどん)
(1)木炭や石炭の粉を布海苔(ふのり)でボール状に固めた燃料。[季]冬。
(2)相撲の黒星の俗称。
――に目鼻(めはな)
色が黒く醜い顔のたとえ。