唐茄子はカボチャ

映画と音楽と・・・

三国志4、5、6巻 / 吉川英治

2015年01月15日 | 
三国志 完全版(全10巻セット)
クリエーター情報なし
ゴマブックス株式会社


2.3.4.

気づいたら6巻目が終わってしまい…。どこか、読み飛ばしたかもしれませんが…

諸葛亮がやっと登場、曹操に追われる劉備たち。
趙雲が敵陣を劉備の奥さんと子どもを探し回るくだりは、酒のせいもあって、なんか泣けました。
切羽詰まった感じがなんとも。そして、張飛が橋のところで待ち構えてバッタバッタとなぎ倒すところがぞくぞく来ます。前半のハイライトですね。といいながら、この後、赤壁です。曹操の増長ぶりを打ち砕くたたかいとなりました。この敗戦によって、もう一度力を蓄えなければならない状況になってしまいます。

だからといって同盟を組んだ孫権と劉備が中がいいわけじゃなくて、表向きとは裏腹にかなりめちゃくちゃな駆け引きが行われ、そのすべてで劉備が得をする結果に。

そして、劉備が本当の意味で曹操と孫権に並ぶ力をつけました。3つの力の一番のピークなのでしょうか。

みんなレビューで誤字脱字が多いと書いてあります。



三国志2、3巻 / 吉川英治

2015年01月10日 | 
17.1

一応読んでます。激動の時代ですね。
曹操と劉備の位置関係の微妙さが面白いです。曹操の帝をないがしろにする行動が2人を対決させる決定的な結果になったわけですが、帝=善の構図で当てはめれば、曹操は悪者になりますが、漢王朝自体が衰退し、混乱している中で、それまでは民の困窮ぶりを表すエピソードが減っていて、政治的にはいい政治をしていたのかもしれません。わかりませんけどね。もしそうならば、漢王朝先にありきの劉備と、民を重んじる曹操という構図にもなってきます。まあ、そんなことを考えながら、ここまで読み進めてきました。曹操は極端にやさしさと怖さをもっている人で、劉備はいい顔しといて結構ひどい人だったりします。


英雄と言われている人も失敗を繰り返しています。みんなちょっと間違えば殺されてたような状況もたくさんあります。
ゲームならリセットすればいいけれども、そうはいかないですもんね。
人間の命が軽い時代。一般庶民の命はその中でも軽い。そんな時代に生き残る人たちのたくましさです。