唐茄子はカボチャ

映画と音楽と・・・

鬼平犯科帳 第2シリーズ 第12話雨乞い庄右衛門

2009年12月14日 | 鬼平犯科帳
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裏切りと復讐・・・
暗い悲しい話が続いてますね。

久々に岸井左馬ノ助さんが登場します。
雨乞い庄右衛門とのやり取りは最初は気持ちがいいものでしたが、庄右衛門がどんどんひとりで思いつめていって・・・思っていたほど心の通いあいがなかったりして・・・結構左馬は裏切られます。
あ!右と左で組み合わせたのかな?そんなことないか!

最後の子分を次々殺していくシーンは、迫力があってすごかったです。
そして、最後、死んじゃうときに何も話さないところがいい。そこでまた心の通い合いなんていらないですもんね。彼の心の中の平安というか、やりとげた気持ちというか、そういうものがはっきりとわかる演出だと思います。
それで恐い顔して無言で突っ立っている鬼平がまたいい味を出しています。

鬼平といえば、部下が、泥棒をほめようとしたのをすごい勢いで怒ってましたね。あれはちょっとびっくり!自分はよくやってるじゃんって感じがしたんだけど・・・そうでもないかな?


鬼平犯科帳 第2シリーズ 第11話 四度目の女房

2009年12月13日 | 鬼平犯科帳
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女の人がとてもきれいで…
森口瑤子さんって言う人。有名みたいです。全然知らなかったですが、調べたら結構いろんなのに出てるみたいですね。
しかも、デビューは、男はつらいよの口笛を吹く寅次郎だそうです。
博のお兄さんの娘だそうです。
あの満男と遊んでた女子高生かな?あれって、あの話だっけ?

まあ、ともかく・・

そんな細くて抱きしめたら壊れそうで、透き通るような女性ですが、その毎日の生活に比べたら、一年なんて大した月日じゃねえ・・・ということです。とても悲しいお話です。

こんな結末になってしまったのがとても悲しい…
やりようによってはもっと彼女が幸せになれたんじゃないかと思いつつ…

でも、考えてみれば、あの時代に、女の人がひとりで生きていくには、誰かに嫁ぐか、それが嫌なら、あんな道しかなくなっちゃうのかもしれないし…






乳房 (文春文庫)/池波 正太郎

2009年12月09日 | 鬼平犯科帳
乳房 (文春文庫)
池波 正太郎
文藝春秋

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実は鬼平犯科帳の番外編だったんです。
「まるで不作の生大根をかじっているようだ」と捨て台詞をはかれて男に捨てられたお松という女の人がその男を殺しちゃうんだけど・・・それが人生の転機になります。
人は環境や人とのつながりで良くも悪くもなるんですね。

鬼平とお松さんは、本当にただすれ違うだけの感じなんだけど、話はその2つの流れが重なり合うのです。そこんところがおもしろいですね。人間と人間の結びつきって、案外遠そうで近かったり、近そうで遠かったり、ただ単にそれぞれが、相手を認識しているかどうかですもんね。知らず知らずに・・・なんて事もあるわけです。

悪いことをして、それが人生の転機になる・・・これも人生ですね。

時々思うんです。
昔悪い人が更生していい人になると、美談になるけど、もともといい人が悪いことに手を染めちゃうと、すごくひどい言われ方をします。-1+1=0で、1-1=0で同じなのに、-1+1=2になって、1-1=-2になっちゃう気がするんだけど・・・若いうちに悪いことをやったもん勝ちってことなのかな?

でも、そうですね。年を重ねて、その人生を評価するのがあたりまえか。-1→1=+2と、1→-1=-2になるわけで、というより、-1+2=1で、1-2=-1ってことですかね。
その時点の到達点を評価と、そこまでのプロセスを評価するからそうなるんですね。

自分で納得!

鬼平犯科帳 第2シリーズ 第8話 盗賊二筋道

2009年12月09日 | 鬼平犯科帳
鬼平犯科帳 第2シリーズ DVD-BOX

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人情話です。なかなか話はいいんですけど・・・

今回は何となく、あまりにも平蔵さんがいい日と過ぎてものわかりが良くて、ちょっとやりすぎな感じがしました。

そして、狗になった人たちがそろって歩いているところは、すごく違和感を感じて・・・
なんだろう・・・今までにはない感覚ですが・・・

いい盗っ人がいい人すぎるし、みんな平蔵に心酔しているワケですけど、なんとなく、洗脳されているようにも見えて・・・

平蔵のいい人振りがわざとらしい感じがしたんですよね。

ドラマのつくりのせいか、原作のせいかはわからないんだけど・・・
原作を全部読んだときには感じなかったんだけど・・・

ドラマ自体はそれほど出来が悪いとは思わないんだけど、だからといって、すごくいいわけでもないんだよな。どこかに入り込めない何かがあるんです・・・それが何かがわからないんだけど・・・

あの盗っ人のひと、殺されちゃうけど、俺でさえ、そうなる不安を感じたのに、あの中の誰一人それを思わなかったのかとそれが不思議です。あそこで人情話に持っていくよりも、みんなで、何でそれに気付かなかったのかを猛省すべきだと思うし・・・

ああ、そうだ。盗みを手伝おうとするところから、なにか変な感じがしたんだ。
いい盗っ人に対してはやさしいんだけど、その人をだましながら一網打尽にするやり方、同じ盗っ人家業の仲間がそういう罠にかかっていくのを黙って見ていられる足を切られた盗っ人のひと。実はみんなあまりいい人じゃないような気がしちゃったんですよね。

それに、その殺されちゃった盗っ人のひとが、盗みを計画していることを知った時点でくちなわのひとは彼がみんなを売った犯人じゃないことはわかりそうなもんだけど・・・

原作の話をぜんぜん覚えていないんだけど、こんなにいい加減な話だったのかな?

おまささんにもちょっと違和感があったんです。明るい感じは似合わないです。

鬼平犯科帳 第2シリーズ 第7話 猫じゃらしの女

2009年12月08日 | 鬼平犯科帳
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このはなしはいいですね。
いさじと女の人の感じがいいです。
あと、なんといっても粂八がいいです。なんか粂八が入るとピシッとしますね。

みんなが地下に入った後、ふたを閉めちゃえば一網打尽みたいな・・・
でも、もっと外にも仲間がいるか。

あえてあの時点で助け出したのは、正しい判断だったかもちょっと気になるところです。

捕まえて一件落着で終わると思ったら、まだお話が会って、もう1人のウサギさんの話が残っていて・・それで終わりと思ったら、そのあとの平蔵といさじのやりとり。そして、猫じゃらしを買って・・・・おまけをいっぱいもらったようないい気持ちになりました。

でも最後の俺一人じゃ手に負えないとか手に余るとか何とか言っていたのは、どういう意味かな・・・と考えちゃいますね。

最後、なんとなく、いさじが殺されちゃうような気がしたんですけど・・・死ななくて良かった・・・


鬼平犯科帳 第2シリーズ  第10話 女賊

2009年12月01日 | 鬼平犯科帳
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恐い恐い。女という生き物は・・・
でも、そんな恐い女を作ってしまうのは男社会なんでしょうね。

おまささんがいいです。しかも、粂八も出てくるので、ピシッとしまったお話です。
さいご、もっと痛めつけるのかと思ったらそうでもなかったけどね。
明るい感じのおまささんもいいですねえ・・・

花沢徳衛さんの役が味があっていいですね。鬼平との会話のシーンは何となく嬉しくなります。


鬼平犯科帳 第2シリーズ  第9話 本門寺暮雪

2009年11月29日 | 鬼平犯科帳
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平蔵さんも井関さんも剣の腕は相当なものなのですが、それ以上の殺し屋が現れて・・・
井関さん大ピンチ!鬼平危うし!!となったときにそれを救ったのは!!
というお話です。

しかし、あの上方の盗人、ごろ蔵の正体を見破ったところがすごい。でも、大丈夫なのかなあ・・・火付け盗賊改めの狗とわかってしまったら、この先、ぎろぞうさんの・・・ごろぞうさんの命がどうなってしまうのか・・・と、そっちのが心配でした。

あと、その殺し屋を時間を置いてからあとをつけようといっていたのに、殺し屋のすぐ後からバット2人が出てきたのには笑えました。

そこだけじゃないけど、あんなつけ方じゃ、誰だってわかっちゃうんじゃないのかなあ・・・
それは、小説とか、お話の問題じゃなくて、撮影の仕方の問題ですね。

久栄さんの心配そうな顔が素敵でした。

鬼平犯科帳 第2シリーズ 第4話 托鉢無宿

2009年11月01日 | 鬼平犯科帳
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井関さんは雰囲気のある人です。ちゃんとした服を着るとそれだけで凄みが出てきます。
ひさえさんがやっぱりきれいなんですよね。
すごく物分りがよくて、周りに気を使える人で、そして、純粋な感じがいいですね。

舞台が品川なのがこのお話のおもしろいところです。
「南品川の・・・」とか、ナレーションではいると、おお!っと、必要以上に反応してしまいます。

鬼平犯科帳 第2シリーズ  第3話 白い粉

2009年10月29日 | 鬼平犯科帳
鬼平犯科帳 第2シリーズ《第3・4話》 [DVD]

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毒をもったのは申し訳ないけれど、自分のためにしてくれたことと思えばうれしいことですか・・・長谷川さまが喜びそうな答えです。ちょっとグッとくるものがあります。
ばくちは身を滅ぼすんですなあ…

第2シリーズ第1話 おみね徳次郎 第2話 むかしの女

2009年10月24日 | 鬼平犯科帳
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第1話おみね徳次郎

お互い好き合って暮らした相手がどっちも盗賊だったという話です。
だんなが盗賊と知ったときのおみねさんの落ち着きようがすごくて・・・大物振りがそこにも出ています。それは、お頭に仲間を脅かした罪で殺されそうになったときも、出ています。死ぬまぎわに、どれだけ惚れているのかをおかしらの前で言って、おかしらを嫉妬させるんです。そこんところの大物ぶりは、女のほうが、いざというとき腹が据わっているという印象ですね。

それで、一方の、徳次郎の方は、どちらかというと頼りない感じがしますが、それでも、おみねといっしょに上方に行こうとするあたりは、やっぱりおみねさんを愛してしまっているんですね。

最後のおみねさんが問い詰められるシーンは、結構緊迫します。
早く鬼平も討ち入ればいいのに・・・(こういうとき、討ち入るって言うか?)
久々に見たのでなんか言葉がすんなり出てきませんが・・・
というか、それはいつでもおんなじです。パソコンで打ち込んでいると、次の言葉が出てこないことがよくあります。

それでおじいさんがきられたあとに、いよいよというところで、鬼平が押し入ります。(押し入りか?)
それでも、なかなか不安が消えません。
何となく、このあと、だんなも捕まって、盗賊改方に追いつめられたおみねさんが自分で死んでしまうのではないかと・・・心配になりました。

今回の話は、おまささんも、粂八も大活躍で、しかも、大雨の中の張り込みはなかなか迫力がありました。

あと、ひさえさんの「朝茶はその日の難逃れ」という言葉がとてもよかったですね。お茶をすすった平蔵が天気のことを言うところがまたいいですね。だからといって、天和をつくろうってことではありませんが・・・


だけど、その男を心底惚れていて・・・
おみねさんが、盗賊のおきてを破って、

第2話 昔の女

この話は、小説とは違ってる印象がありますね。たしか・・もっと悪い女で、最後も殺されていたという話だった記憶が…
女の人も、あれだけ露骨にしらべれば、そりゃ、つかまっちゃうよな…と思います。

鬼平犯科帳〈1〉

2009年03月01日 | 鬼平犯科帳
鬼平犯科帳〈1〉 (文春文庫)
池波 正太郎
文藝春秋

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いま、少しずつ鬼平を読み直しています。


「唖の十蔵」
これが最初の話っていうのがすごいです。地味な話でなんか暗い感じです。鬼平の話というよりは、十蔵の話で、このときの長官は堀帯刀という人で、途中で平蔵が着任するという感じで中盤にならないと出てきません。そうやって読者にも着任しましたっていうところから、少しずつ読者にも平蔵さんという人間像が浮き彫りになってくるような感じで・・・彫刻みたいなお話です。
ここで出てくるおふじさんという女性がいいんです。女性の姿を想像するのが鬼平の本の楽しみでもあります。

「本所・桜屋敷」
平蔵と、その親友・・・剣友・・岸井左馬之助の若かりしころの初恋の人の話です。そのあと、いろいろあって、その初恋の人は盗賊と関係があって・・・みたいな話なんですけど、どんなに純粋な人でも、環境でかわっちゃうんですねえ・・・生きていくっていうのは、それだけ大変ってことです。
そんな中で、左馬之助の心は、ずっと変わってなかったんですねえ・・・川のほとりに咲く桜のように同じ姿で・・・
最後の舟のシーンは情景が浮かんでいいシーンです。


「血頭の丹兵衛」
最初のときにつかまった粂八が狗として平蔵の下で働きます。
血頭の丹兵衛の親分が残忍な急ぎ働きをするはずはねえ・・・とおもって、偽者を捕まえようと手を貸すわけですが、やっぱり本物で、これも、人は環境でかわっちゃうということなのでしょうか。自分の生きる道を貫き通すというのはすばらしいことだけど、大変なことです。その道にいろんな誘惑や安易な道が立ちはだかって・・・生きていくためにその道を変えちゃうんですねえ・・・

こんな調子で全部書けるわけ無いので、気が向いたらまた・・・

鬼平犯科帳 第4シリーズ  第4話 正月4日の客

2008年01月03日 | 鬼平犯科帳
鬼平犯科帳 第4シリーズ DVD-BOX

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正月4日なんて、なんてタイムリーな・・・明日まで待っときゃ良かったかな?
まあ、そんなことはどうでもいいのですが、4年越しのお話で、こんな話ができるのも、小説がもとだからだと思いますが・・・(小説で読んだ記憶はまったくないですけど・・・)

ずっとしんみりした感じで終わるのも鬼平ならではです。

暗闇に雪景色がいいですね。

佐嶋忠介の人、戦争と人間にもでていました。金環蝕の記者の役もやってました。そうだったのか・・・この人だったのか・・高橋悦史さんというんだそうですが、96年5月に亡くなっているんですね。


鬼平犯科帳 / 24.引き込み女 25.雨の湯豆腐

2006年11月12日 | 鬼平犯科帳
2005/12/03 15:49

24の引き込みの女の人はいいです。あのしゃべり方がたまらないです。でも、おまささんの思いつめたようなちょっと陰のあるような魅力の前には・・・ねえ・・・あのちょっと下を向いて一転をじっと見つめている姿は、もう・・・ねえ・・・よく考えてみたら平蔵氏はあまり登場していません。でもきちんとつぼを押さえるところがさすがというところでしょうか。

25でも振り返ってみたら平蔵氏の登場は少ないかもしれません。盗賊改自体があまり登場していないかも。人を殺すことを商売にしている人が昔の女の殺しを引き受けてから歯車が狂ってしまいます。夢中でやっていたときはあまり考えないものかもしれないと思いました。ふと立ち止まってみたときに今まで平気でして来たことの重みが襲ってくるのかも知れません。重みというのは罪の意識とかじゃなくて自分の命が実は今まで危険なところに位置していたという実感とでもいうのでしょうか。そして仕事の手際が鈍ってその結果命を落としてしまう・・・そんなものかもしれません。

今までの仕事のように普通にこなしていたらそのまま(彼にとっての)普通に生きていられたのかもしれません。

レンタルやさんにあるのはあとはスペシャルだけなんですが、スペシャルは前にみたことあるのでみるかどうかはわかりません。
とりあえず鬼平のドラマは一区切りです。

鬼平犯科帳/23.用心棒

2006年11月12日 | 鬼平犯科帳
2005/11/21 23:18

お民ちゃんでしたっけね。いいですよ。人懐っこい感じが。でも実はしっかりものでそこがまたいいんです。

用心棒が弱いと知った後も、お民ちゃんは支えてくれるんです。そこがまたいいんですねえ。

お民ちゃんは、用心棒の強さにひかれたんじゃなかったんですねえ・・・やさしさにひかれたんです。

平蔵さんも盗賊を倒したのを用心棒の手柄にしてやさしいところをみせるんです。ちょっとできすぎですけど、でも、いいですよ。長谷川様は、こわくてやさしくてあたたかくて・・・でも、何よりこわい人ですから。

やっぱり人間は愛ですねえ。

・・・ちょっと、変な人になってますねえ・・・・