唐茄子はカボチャ

映画と音楽と・・・

隠れビッチやってました

2019年12月07日 | 映画 か行
隠れビッチやってました…あの日のオルガンつながりで佐久間由衣さんを見に来てしまいました。

オルガンとは全く別すぎる役を一生懸命演じていました。あれは、大変ですよ。演技とはいえ。(素だったりして)

清楚な感じ、好きだなあーなんてみていたらいきなり最初から無駄にテンション高くてひいちゃうぐらいの大声で、音でかっ!とか思い、そして男の立場からすれば許せんなあ…オレも、ああやって裏で笑われちゃう男なんだろうなあ…なんて思いながら嫌な気分で物語が進んでいくと、自分の居場所が見つからない彼女にだんだん涙してしまい、泣いてるシーンでは、涙を分けてあげたい!そうすればもっといい絵なのにと思ったり。
俺だったらおまえ父親と一緒じゃないか!とケンカしちゃいそうと思ったり、逆にあの男の人のほうが暴れだして、隠れDV出ちゃいましたと題名が変わったらどうしようとヒヤヒヤしたり…。

最後の最後でまた不安にさせて。
エンドロールのあとも連絡しないでくれ〜と、心で叫びました。

二人のその後がどうなるかがすごく気になるちょっと意地悪な終わり方でした。
でも、それでどっちに転んでも、それを乗り越えるのは二人だから、ま、いっか!と、割り切ることにしました。
うまくいってない人だって、ごまかしてでも生きていかなければいけないのが人生だと思いますし。

子ども時代のシーンが見ていて辛くて、演技とはいえ、この演技でトラウマになっちゃうんじゃないかと、心配したり。

というわけで、なんか、いろいろな意味で動揺する映画でした。



消えた画 クメール・ルージュの真実

2014年07月22日 | 映画 か行
どう言っていいかよくわかりません。途中でうとうとしてしまって、そんな状態だったので、波の映像はつらかったです。

淡々としていて、こんなひどいことがあったと感情に訴えるというものはあまり感じず、そういうことがあった中で自分のこころがどこかへ行ってしまった…というような、なんとなく内面に向かっていくような感じがしました。

体調面は万全な状態で観たかったです。

共産主義の名のもとに国民の統制や大量殺人が行われ、人間が名前を失い、ただの数字になり、私有財産も没収され、笑うことすら許されなくなり、本当に人間が人形のようになってしまった。
そうさせられた中で、失うものは命や家族、友達、いろんな映画的に目に見えやすいものだけでなくて、心も失ってしまうんですね。…いや、失うというより、抑圧された心というのかなあ…。

にぎやかだった街が失われ、幸せな家族の営みも失い、家族というのはいつか時間の流れの中で崩れるものだと思いますが、それが人為的に行われることによる心の喪失感は一生取り戻せないもので、戦争や武力による抑圧のもとで失われるものの大きさを感じました。

テーマがテーマだけに、寝てはいけないと思いつつ・・・残念ながら、持ちこたえることができませんでした。

キリング・ショット

2012年10月14日 | 映画 か行
キリング・ショット - goo 映画

ブルースウィリスさんの出番が少なかったところがちょっと残念でしたが、物語的には出番が少ないことがいい効果になっていると思いました。

しょっぱなからラストじゃ、先の楽しみないじゃん!!と思わせといて、やっぱりそれだけでは終わってないところのつくり方はとてもかっこいいというか、この手の映画のおしゃれな感じがあってよかったと思う反面、やっぱり最初に死んだ女の人が結構いい味出しそうな予感もあったのでなんか残念です。心境的には複雑です。いいセリフを言ってるけど、この人死んじゃうんだよなぁ・・・って、何度か思いました。

主人公の女の人は前半のシーンではちょっと馬鹿っぽさがいやでしたが、これは後半盛り返して、結構良いじゃんって思わせてくれました。

しかし、人を殺すって、映画の中では当たり前の行為になってますよね。いいとか悪いとかじゃなく、映画で血を見ることになんとも思わないのは、自分が慣れてしまったせいなのか。それとも、うげーって思わせないようにつくられてるからなのか。

最初に死んだ女の人のことで考えたのは、映画のつくり方として、最初に殺しといて、その後どんどんその人間像を膨らませることで1人の死というただの数字をひとりの人生の終わりに結びつけるような手法も面白いかも。と思って・・・でもそんな映画どこかであったような・・・そういえば蛍の墓はまさにそれでした。あと、題名忘れたけど、上野樹里さんもそんなやつやってましたよね。映画サークルみたいなやつ。

崖っぷちの男

2012年07月22日 | 映画 か行
Man on a Ledge/崖っぷちの男[日本語字幕無][リージョンA]
クリエーター情報なし
メーカー情報なし


飛び降り自殺かと思わせといて、計画は着々と進んでいきます。柵も何もないところで立ってるだけで怖そうでしたが、その怖い感じがだんだん薄れてくるのがもったいなかったです。最後の方は、バンバン飛んじゃったりして、今までの積み重ねを全部吹き飛ばしてしまいました。

女の人とのやり取りは良かったけれど、でも、後で考えると結局女の人は利用されてただけな気もしちゃいました。女の人の寝起きのシーンは素敵でした。ほかも素敵ですが。特に寝起きが良かったです。

弟たちのほうも最初は盗みの素人っぽさが良いと思ったけれど、なかなか話が進まないのでどうでも良くなりました。

最後のドタバタ感はちょっといやでした。

ああいう計画しかなかったのだろうか・・・後で考えると気になります。

キング・オブ・キングス

2012年07月15日 | 映画 か行
キング・オブ・キングス [DVD]
クリエーター情報なし
ワーナー・ホーム・ビデオ


当たり障りのないというか、これがキリストの物語ですという物語でした。

面白かったのは、ユダ、熱心党のバラバとの関係です。
バラバはイエスを利用して蜂起仕様としたけど失敗、イエスはそこでは奇跡を起こしてくれなかった。それならば、イエスを捕まえさせて目の前で奇跡を起こさせるしかないというユダの行動もわかりやすかったです。
イエスがバラバの変わりに磔にされることになって、ここに登場するバラバはそれを悔やんでるともとれるような複雑な描き方をしています。
あのあたりバラバの心境がもうちょっとわかりやすいとよかったかも。
パッションのバラバは本当にただのわけわからない殺人者でしたが。

長くて最後まで集中保てませんでした。


ゴースト・ハンターズ

2012年01月29日 | 映画 か行
ゴースト・ハンターズ [Blu-ray]
クリエーター情報なし
20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン


なんか、「ごきげん!」な映画です。
もう、どんな困難も、はったりで乗り越えるみたいな。
主人公のかっこ悪さが笑えますが、そんなかっこ悪い人が物怖じせずにというよりは何も考えないで巨悪に立ち向かっちゃいます。勝てる根拠まったく無しで、ただただその場の空気で行動を決定するみたいな。なんか、人生、ああなったらどうしようとか、こうなったらどうしようとか、先の心配をしてうじうじしないで、あっけらかんと、なるようになるよ。ダメなときはダメだし・・・って感じで、いけたらいいなと思いました。

死体とか、目玉のお化けとか、すごいです。当時のものづくりの技術ですね。

あと、カンフーッぽいシーン。そういえば、香港映画って、こんな感じで、話の整合性じゃなくて、勢いっぽいやつ多いですよね。そういうのも意識したつくりなのかもしれません。

ゴーストバスターズ

2012年01月29日 | 映画 か行
ゴーストバスターズ [Blu-ray]
クリエーター情報なし
ソニー・ピクチャーズエンタテインメント


シガニーウィーバーさんって、不思議な人です。
あまり出ている作品を知らないけど、なぜか超一流な雰囲気を持っていて・・・。
思い返すとエイリアンしか知らなくて・・・まあ、アバターとかあるにしても、それも、エイリアンの延長線上な気もするし。
リプリーの印象がどうしても強すぎて、他の作品に出ていてもそれが頭をよぎってしまいます。
だから、この作品でちょっと女の子風な感じを出しても、本性は違うだろうと!もっとたくましいくせに!なんて勝手にきめつけちゃって。
一つの個性がバーンと印象付けられちゃうと、役者さんは大変ですね。

役の印象という点では、ビルマーレイさんも大変ですね。
にょろっとしたちょっと無気力そうな感じは、個性的でいいんだけど、そういう役に限定されちゃう気がします。

そんなこんなで大ヒットしたゴーストバスターズ。
レコード屋で、あのマークの形をしたレコードを買おうかどうか迷ったのを思い出します。結局買いませんでしたが・・。

あまりに有名すぎて、知った気でいた映画でしたが、よくよく考えてみると、初めて観ました。
マシュマロマンの出番少ないですね。

ゴッド・ギャンブラー

2012年01月01日 | 映画 か行
ゴッド・ギャンブラー 完全版 [DVD]
クリエーター情報なし
クロックワークス


ゴッド・ギャンブラー2 [DVD]
クリエーター情報なし
クロックワークス


ゴッド・ギャンブラー3 [DVD]
クリエーター情報なし
クロックワークス


↑ここまでみました。
チョウユンファってすごい存在感る人だったんですね。
ⅡとⅢでもその存在を追いかけてしまいました。
ギャンブルのときの緊張感がとてもいいです。Ⅱ、Ⅲになっていくと、ギャグの要素が増えて・・・しかもそれが香港お決まりの汚いやつとかわざとらしいのとかが増えて、それでⅠからだんだんかけ離れていってしまっているのがちょっと残念ではありますが、それはそれで楽しんじゃってる自分もいます。

Ⅱの顔についた麺がすごく気になってなんかいやでした。劇団ひとりのおすしの早食いのあとに口にずっとついていたご飯粒もかなり気になりましたが・・・。

香港映画って、続編の作り方が、テキトーな感じがいいですね。
日本映画も昔はそんなとこあったけど、最近はそういう何でもあり的なつくりをしなくなりましたね。


↓完結編はチョウユンファさんがまた出てくるみたいなので楽しみです。

ゴッド・ギャンブラー 完結編 [DVD]
クリエーター情報なし
クロックワークス


いきなり目を疑うような奥さんの死に方です。ここまでされちゃうとちょっと・・・。そこまでの過程を想像しちゃうととおぞましい・・・その前の人(Ⅰのときの人)の転落死もひどいとおもったけれど。
基本香港映画の女性っていい死に方しないですよね。

レオンカーフェイがあんな演技をするなんて・・・
といいながら、昔観た黒薔薇対黒薔薇のがいっちゃってたからそれは大丈夫です。

チョウユンファのカードを取るときのしぐさがかっこいいです。

片腕マシンガール

2011年12月15日 | 映画 か行
片腕マシンガール [DVD]
クリエーター情報なし
NIKKATSU CORPORATION(NK)(D)


ザボーガーの流れで期待してみましたが、かなりちゃちくて何かがっかりしました。
いや、ちゃちさだけなら、ちゃちいこと自体を笑いにもできるし、それ自体が魅力とすることもできるんだろうけど、これはそうはいえないんです。
うまく表現できませんが。監督が見せたいことと、観る方が見せてほしいものは多分ずれてないんだろうけど、そこをうまくつなげる力がない気がしました。

いま考えればザボーガーのちょっとした乗り切れないところはそこなのかもしれません。
・・・あ、ザボーガーはすごく面白かったんだけど、つくり手と観る側の相乗的な盛り上がりという点ではやっぱり、もう一息のところもあったんですよね。

京都太秦物語

2011年12月10日 | 映画 か行
京都太秦物語 [DVD]
クリエーター情報なし
SHOCHIKU Co.,Ltd.(SH)(D)


きょうとたいたい物語?たいほう??あ・・・泰と奉は違うのか!
うずまさってよむんですって。
ぜんぜん知らなかったです。

山田洋次監督が学生たちとつくった映画です。

物語はなんでもない日常を描いています。でも、そこに描かれている日本は今の政治の殺されかけている日本のような気がしてなりません。・・・まあ、そんな映画ではないし、つぶされても人間は生きていくしかないんですけど。ここに登場している素人さんたち・・・つまり、本当にそこで暮らしている人たちは、そこで人生を歩んできているという重みがあります。

妹が言うように「こんな古臭いところ」は若い人にとって自分の居場所と違うと思ってしまうのかもしれません。今考えれば、ふるさとは若いときにはそれに縛られていることが窮屈で、でも、歳をとるとその縛られた思い出に縛られて帰りたくなるのかも知れません。

巷にあふれている、ただ好きだ嫌いだというお話ではなく、一人ひとりの生きてきたものがちゃんと反映されているえいがです。

自分は東京のめがねお兄さんに肩入れして見守っていましたが、結果は、みんなが予想した通り。あんな突然一緒に行こうといわれても、そこにはぱっと捨ててはいけないその古臭い故郷の縛りがあったんじゃないかと思うのです。そこが深いです。
自分にあれだけの思いを寄せてくれる人がいるということの動揺が本当に伝わってきます。

最後の電車のシーンはとても印象に残ります。

それに対してもう1人の男のほうは、自分は好きになれません。
つまらないお笑いの人ほど見ていてつらいものはないですからね。
でも、そこが狙いだったのかも。
そんな一見ちゃらんぽらんな男でも将来を悩み、一生懸命生きているんだよっていうことなのかもしれません。
でも、正直あまり伝わってこなかったです。最初のほうで、ドキュメントっぽいインタビューのところがありましたが、あそこの男のセリフ回していっぺんに嫌いになっちゃいました。「おやじがそんなこと言ってましたか・・そうですか・・・」みたいにして思わず涙が出てしまうというところなんだけど、あそこのインタビューだけ演技っぽくて、ちょっとひいっちゃったんです。それからずっとこの男は信用ならんという勝手な思い込みがでてきて、学園祭でうけなくても、まあ、当然だよなと思ったし、その後のけんかのシーンも、自分がダメなのを人にあたるなよ!っておもったり、その後すぐに彼女のところに顔出しちゃうところもふざけんな!軽すぎるだろ!と、やることなすことが気に入らなくなっちゃったんです。おどりなんか、最悪でした。あれ空想の世界なんだろうけど、なんか、何でダンサーをめざすんじゃなくてお笑いだったんだろうかとおもいながらみてたので、正直ひいてしまいました。
そんなこんなで、彼女となんでつながっているのかがまったく感じられなかったです。だから余計に不器用なめがねのおにいさんに肩入れしちゃったんですね。

けっきょく、この男も不器用だということか!
書いて手やっとわかりました。

女の子がとても素敵です。
山田洋次監督の描く女性像はとても庶民的で健康的な美しさがあります。
女優にこだわりを感じます。
監督の理想の女性が描かれているのかも。

コウノトリの歌

2011年10月22日 | 映画 か行
SONG OF THE STORK コウノトリの歌 [DVD]
クリエーター情報なし
ファインフィルムズ


ベトナム人によるベトナムの側からのベトナ戦争を描いた映画だそうです。

戦争によって引き離される家族、戦場の夫はもちろん、奥さんも子どもも空襲で死と隣り合わせ。
戦場には多くの女性も参加していたわけだし・・・
そして、ベトナム戦争の不幸は、ベトナム人同士がたたかわされたということですね。

アメリカの虫退治か・・・

そして生き残った人たちはそういった様々な傷を今でも背負って生きているわけです。