唐茄子はカボチャ

映画と音楽と・・・

アトミックカフェ

2006年11月27日 | 映画 あ行
アトミック・カフェ

竹書房

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2005/01/21 08:40

アメリカ原爆物語

政府の言動やテレビ番組から、アメリカ人が核爆弾をどのように見てきたのかがわかリました。たしかに、キノコ雲の前でキスシーンをやってしまう映画をつくっちゃうぐらいだからなあ・・・(この映画ではありませんが・・・)日本じゃできないですよ。広島のヤクザさんが永久平和ののぼりを立てて歩く映画はつくれますが・・・

広島と長崎を焼け野原にした悪魔の原爆が、アメリカのとっては、まるで救いの神のように扱われていたようです。そして、国民に実際の被害は公にされず被害を受けた広島と長崎が生きた実験場として使われたことがよくわかります。

ソ連の脅威、共産主義の脅威を利用して、国民を核競争に煽り立てていくさまはこっけいでもあるけれど、でも、正直笑えない。いま見るとあほらしい映像の積み重ねがアメリカの国家としての意図をきちんと反映していて、段々恐ろしくなっていく。

考えられませんよ。放射能は、皮膚がはじき返して傷がなければ体内には入らないとか、光ったら伏せれば大丈夫とか、髪の毛が抜けても、ちゃんと生えてくるからそれまでカツラをつけてれば大丈夫とか、恐ろしいです。

前にもどこかで見ましたが、核爆破させた後に兵士をそのまま歩かせたり、ビキニでの実験で、ロンゲラップ島などに被害を及ぼしておきながらでも、島の人たちはみんな元気でしたみたいなコメントを流してみたり・・・

最後に実際に爆風で建物が吹き飛ばされる映像と、いままで映してきたあほな対処法を交互に出して行きます。そこはなんか涙が出そうになりました。日本でもアメリカでも、何も知らされず、犠牲になるのはいつも国民ですからね。

なるほどと思ったのは、ソ連だか共産主義を批判するのに「唯物論と無神論者の・・・」と言っていたところです。アメリカって、実は、いまだに進化論を信じていない人が多くいて、観念論が結構幅を利かせているときいたことがあったので、唯物論を否定しているところが面白かったです。

アメリカという国は、昔から自由とか平等とかをうたって、恐ろしい方向に国民を向けようとしている国なんだなあと思いました。
アメリカが自由、平等を言い出したら怪しいと思って間違いない!

なんか、アメリカ自体のもともとの起こりが侵略的だから、案外、そのころからの閉塞的なゆがんだ何かがアメリカの国民性にもあるような気もしました。よくわかりませんが・・・





機動戦士ガンダムZZ

2006年11月27日 | アニメ
2005/02/12 01:05

最後まで見ました。全47話。テレビでみたときは、最初の何話かでみるのをやめちゃったんです。なんか、話しが前に進まないし・・・

後半、暗い感じになってきてからは面白くなってきました。でも、それと同時に前半で何があっても死ななかった人たちがぽんぽん死んでいくようになりました。

みんな引き合ってるのに何で殺しあうんでしょうか。これがこの物語のテーマでしょうか。

大人は自分の都合で子どもを巻き込むというのが大きな流れでありますが、それは実は、作者の思いとしては、大人=社会で、社会を変えようとして挫折したゆがみがこの物語を形作っているようにも見えます。本当のところは知りませんが・・・そうそう。ジオン軍の設定自体も、理想がザビ家によってゆがめられ・・・という話でもありますから・・・

デギンがギレンをヒトラーにたとえるシーンもありますが、ナチスと言うよりは、ソ連とダブってしまうんです。

「社会主義」という理論がでてきて、革命がおきて、ソ連が誕生し、理想的な社会になるかと思いきや、理論からの逸脱のなかで、終焉を迎える。

そして、作者もその理論に一定の影響を受けた時期があったのかもしれない。でも、社会の現実の前に挫折して・・・人間を信じられなくなって大人なんて!!となってしまったのかも・・・なんて、勝手な想像をするのですが・・・・・・ほんと、かってな決め付けですけど・・・

まあ、しかし、人にやさしいのか、やさしくないのか、よくわからないところありますよね。


トスカーナの休日

2006年11月27日 | 映画 た行
2005/03/25 00:53

ひまわりいっぱい

ダイアンレインが素敵です。ここに俺がいるのに!といいたくなるほど、手を差しのべたくなってしまいます。・・・って言うか、こんないい女と別れちゃうおとこって・・・

景色がきれいです。

できれば男は見つからない方が・・・男にとってはよかったのになあ・・・

男の見つけ方は安易過ぎますかね。
いい男はいいのう・・・

蛇口から水が出るシーン、老人が挨拶するシーン、最初と最後の小説の批評のシーン、いい演出ですね。




勝利への脱出

2006年11月27日 | 映画 さ行
2005/02/26 01:04

最後の試合は反則ですよ。
もう、点が入るたびにこぶしを振り上げてしまいます。

ハーフタイムの脱出をあきらめてまで、勝利のために団結したというのはすばらしい。

ドイツの将校が、すばらしいプレーに拍手を送るシーンも、本来、スポーツとはこうあるべきというものを見せたかったのでしょうね。

ちょっと、ドイツ軍が捕虜に甘くて間抜けっぽいところは、映画ということで。


ドーンオブザデッド

2006年11月27日 | 映画 た行
2005/02/11 00:15

やっぱりゾンビ映画って変なうめき声をあげて人間を襲うだけですね。

そもそもなんでそうなったのかがわからない。

そこは、逃げている人にとってはあまり問題ではないのかもしれないし、あえて触れてないのかもしれませんが・・・

いいシーンは、ゴルフをしたりゾンビをねらって射撃したり、屋上のコミュニケーションは面白かったです。

逃げる計画とかもきちんとして、身勝手な行動もしなければ、死なないですんだ人もいただろうに・・・とおもいつつ、パニック状態では無理ですかね。

28日後のときも思ったんですが、かれらは、どうやってにんげんと、仲間を見分けることができるのでしょうか・・・




キッド / チャップリン

2006年11月27日 | 映画 か行
キッド/一日の行楽

ジェネオン エンタテインメント

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1921年作品

子どもがかわいい。大きな帽子とだぶだぶの服からちょこっと顔が出ている感じがほんとにかわいい。だから、2人が引き離されるシーンはやっぱり悲しくて泣いてしまうのです。

不思議なのが夢のシーン。あれは、何を思って入れたのだろうと思ってしまいます。あまり子どもが出てこないんですよね。突然天国に悪がいたずらをして、揉め事が起きてしまうというのは、今考えると不自然な気がします。しかも、逃げようとした主人公は警察に撃たれて死んでしまうんです。物語とは直接関係ないくせに意味ありげに最後に入れてるのにはどんな意味があるのでしょうか・・・

今回改めて気になったのは、貧困のすさまじさです。そこでけなげに生きているところがまたいいところなのかもしれませんが、その生活状況は恐ろしいほどひどいです。当時のアメリカがそうだったのだろうけど・・・その一方で、お金持ちがいるわけですが・・・

もう一つは、この前オリバーツイストを見たからというのもありますが、子どもがおかれている状況というのでしょうか。母親が出てきたのは慈善病院。生きるすべもなく、子どもをおいていくしかできなかった状況。それで、孤児だとわかると、孤児院に強制的に送られちゃうようなところが、社会の硬直した姿というか、なんといえばいいのか思いつきませんが、子どもに人権はないという感じがしました。
これは、チャップリン自身の経験からくるものかもしれませんが・・・

だからチャップリンはそういう、子どもにとっての幸せは何なのかという答えを心の絆に求めることができたのでしょうね。

そうやって考えると、あの医者にしたって、悪巧みで引き離そうとしたわけではなく、孤児院に引き取ってもらうことが子どものためになると思っていたのだろうし、それが社会的常識だったのかもしれません。

映画から、そのときの社会状況を知ることも大事ですね。たしかに古い映画です。そりゃ、今見れば、子供だましの映像もあるけれど、そのつくった人が当時の社会の何を見て何を訴えたかったのかを見ることも大事ですね。

それで話が元に戻って・・・夢の中の話はなんだったのだろう・・・

話を変えて、もう一つ、母親が子どもを引き取りに来るシーンはちょっと印象的でしたね。むすっとしている子どもと喜ぶ親。親は一方的に抱きしめるわけです。ここで気になったのが、羽のついた帽子。すごい風になびいていました。もしかしたら、母親の喜びを表現したのかもしれません。そういう効果を狙ったのかな?

よけいなことですが、仮に1921年に5歳だと、1916年生まれか・・・今生きていたら90歳か・・・