幽霊、占い、超能力について、本当はそんなもの無いんだよ。だまされないようにしましょうねっていう話です。
安斎さんのお話は、一度超能力の話をきいたのと、NHKでも、だまされない心とか何とか、連続講座をちょこっとだけ見たこともあります。他にも、原爆についての講義を聴いたこともありました。
この人は、「超能力」や「占い」を自分でさらっとやってしまう人なんですね。いわゆる、タネも仕掛けもあるんですけど。だから面白いんです。
この本もどこかでお話した講義の内容を本にしたというものなので、かなりさらっとした感じで書かれていて、読みやすいです。
霊能力者として有名だったぎぼあいこさんの信じ込ませるからくりや、細木数子と石材業者との関係、細木数子の占いに絶望して自殺してしまった高校生の話しもありました。ノストラダムス、オウム、血液型占い、コックリさん、サイババ誰でもどこかで一度は触れたことあるようなこともさらっとでてきます。
超能力とか占いで儲けている人は、その儲かった分だけ人の心をもてあそんでいるということなのでしょうね。
だまされないためには思い込みをしないことと「なぜ?」という気持ちを持つことがとても大事だと思いました。
これは、オカルトの世界だけの話ではありません。政治もそうだし、詐欺なんかもそうです。だます相手は狡猾に人間の心理をついてやってくるわけですから、それに対して、無防備ではいけませんね。
「愚禿」っていいなあ・・・