唐茄子はカボチャ

映画と音楽と・・・

赤毛のアン グリーンゲーブルスへの道

2020年01月13日 | 好きな映画・良かった映画
ブルーレイで鑑賞。劇場版で、前に一度見てますが、総集編的かと思ったら、贅沢にも、アンがグリーンゲーブルズにおいてもらえるまでという短い時間を濃密に描いています。

だから、ダイアナもギルバートもまだ出てきません。

それなのにそれなのに、なぜこんなにも感動するのでしょうか。なぜこんなにも泣けてしまったのでしょうか。

映像が素晴らしい。アンの気持ちを映像にしています。
あとは、もう、アンのおしゃべりで進んでいくのですが。映像を見ると、すごく丁寧に表情の変化を描いています。アンが話していないときの表情が素晴らしい。普段、喋ってばかりだからなおさら無言のときにその表情に集中してしまうのかもしれません。

TVアニメのを見たばかりだったので、どうかなと思いましたが、なんか、全部作り変えたんではないかと思うような濃い映像でした。

ほんの最初の部分だけを映画にするという、この割り切り方、決断は素晴らしい!

かぐや姫の物語

2020年01月11日 | 好きな映画・良かった映画
久しぶりの鑑賞となりました。観るのがなんとなく重くて。
成長する過程の中で強烈に感じる性。生きることと性というのがイコールのように感じます。たけのこの体から性があふれてる。

ところが、都に入ると、それがぴたっと止まります。生きるエネルギーを抑えられてしまいます。
まわりのかぐや姫への見方が、かぐや姫を苦しめます。「女の幸せとは…」金と権力が物を言う男社会の中での女性のあるべき姿。

本来の生きるエネルギーをおしころし、顔をぬりたくり、きれいな服で着飾り、いろんなスキルを身に着け、身分の高いものにお嫁に行くことが最高の幸せと言う価値観にいよいよ追い詰められたとき、この世界を嫌いました。

そして、自分が憧れていた、そしてそこにあった、生きる喜び。あらためて気づいたときには、月に帰らなくてはいけない。

月のモノクロの、心ざわめくことのない、無の世界(?)に戻るとき、振り返ったときに映った地球の姿。かぐや姫にはどのように映ったのでしょうか。

今回みて、アルプスの少女ハイジが重なってきました。
大自然でのびのびと楽しく暮らしたたけのこが、未練を残しながら大都会へ。そこで心を病んでしまう。やはり、彼女にとっての心の故郷は、生命があふれる山々だったり、友達だったり、あたたかい家族だったりするわけで、そういうところが重なりつつ、ハイジが嬉しそうに服を脱ぎ捨てていくのに対して、怒りを獣のように走りながら脱ぎ捨てていくかぐや姫。そんなのを重ねると、教育係の人は、まさにロッテンマイヤーさんだなと思ったり、なかなか面白い関係です。

青い地球…今まで、いくつもの人生が、その時の社会のために犠牲になってきたのか。その重なりの上に今の到達点がある。そして、これからも、そういった犠牲の重なりの中で、人間の意識は発展していくのだろうと、考えました。
月は、時間も思考も何もかもがフラットになって発展もない世界のように感じます。

そして、実は人間の意識なんて関係なく、この地球の生命の営みは、激しく、優しく、美しく回転し続けるのだろうと感じました。

そんな話だった?

この世界の片隅に

2020年01月06日 | 好きな映画・良かった映画
いくつもの片隅にを観て、気になってBlu-rayで見てしまいました。
「いくつもの」で、最初の流れがポンポン行って、カットしてるように感じたのは自分の気のせいでした。
「いくつもの」を観たあとだと、このシーンは、こうつながっていたんだ〜と、シーンの持つ意味がふくらみました。
りんさんの出番が少なかったことに驚きました。
りんさんの回想シーンの一コマも、最初の作品からでは、意味がわかりづらくて、もともと、もっとあったものを何らかの理由で削らなくてはいけなくて、それで出来上がったのが最初の作品で、大ヒットのおかげで、最初の構想どおりフルバージョンで出したのが、さらにいくつもの片隅にだったのかもしれないなあ…と思いました。

そして、あらためて、さらに…を見たときに、料理の工夫しているあたりは完全に寝てたこともわかりました。

ちょっと前にサンタさんって、いつ頃から日本で定着したのかちょっと気になったことがあって、もしかして、戦争が終わったあとかな?と思ってましたが、さらに…をみたときにサンタさんのかっこした人がいて(最初のとき気づかなかった)、戦争中も、クリスマスもサンタも一般的だったのかと思いました。

この時代の生活は、「戦争」で一括に考える傾向がやっぱりまだ自分の中にあって、サンタは敵性語で当時無いかもという思い込みがありました。ローマ字も出てきたり、ウエハーのついたアイスクリームだってそうですよね。当時の生活がどのようなものだったのか、じきと、場所で違うことをもっと考えなければいけません。関係ないけど、母べえでは、ガスコンロ使ってたのにおどろきました。

人の思い込みは、いろんなことを勘違いして記憶してしまいます。
あったはずの映像がなかったり…なんて言うのも、勘違いでした。
もう、マンガでみたからなのか、いくつもの…を見たからなのか、何がなんだかわからないですが、また観れば違う何かを感じるかもしれません。
この世界のさらにいくつもの何か

あらためて、この映画の中の戦争について考えました。ここにいる人にとって、最初は戦争は外のことで現実感はなく、空想の世界だったんだろうと思いました。鬼いちゃんの戦死も、まだ現実と遠いところの話に感じてしまっていて、石ころだけじゃ死んだなんて感じられない状態でしょうし。

空襲が激しくなってくる中で、初めて現実のものになり、戦争が大切なものを奪っていく。
原爆も落とされたときはまだ、現実とはかけ離れた認識でポカーンとしていて、だんだん何があったのかがわかってきて、そしてその現実が、すでに大切なものを奪っていたことがわかってくる。

お父さんとお母さんが原爆で死んだことも、話で聞かされるだけなので鬼いちゃんの死と、重なりますが、これまでの体験と破壊された広島をみて、空想でなく現実を目の当たりにする中で、妹の体験を想像しながら「早く来れなくてごめん」(?)という言葉につながっていったんですね。

最後に原爆のシーンで子どもを登場させて、現実の瞬間に何があったのかをちょっと見せる。(あそこだけすずさんのみた世界と違うことに気づいたけど)いろんなものが重なってきます。

多くのものを奪った戦争が終わり、また、大切なものを育む生活の始まりの予感で終わるわけですね。

座敷わらしがりんさんだったこと、最初に観たときに気づきませんでした。終わりのあの絵も、全然記憶になかった。今思い出したけど、なんの昔話が始まったのかな?程度に疑問符で終わってたような気がします。

また長々と…失礼しました。

アキラ

2019年12月16日 | 好きな映画・良かった映画






目黒シネマで今回はお腹いっぱい一本立て!
アキラ!アキラ!アキラ!アキラをみてきました。もう始まっているからね…。
Dr.アキュラ!
オープニングで涙が出ました。
崩壊の美学!
無音の迫力!しかもフィルムのブツブツ付き!
怒涛の展開!
そして、宇宙になって消えてしまいました。
さようなら!

最初の晩餐

2019年12月04日 | 好きな映画・良かった映画
あの日のオルガンで戸田恵梨香さんが気になってしまって、その流れでこの映画を知り、観てきました。

この映画もすごい面白かったです。
子どもが上手で自然でいいです。子どもを大切にできる映画は間違いありません。

戸田恵梨香さんは、はまり役で良い味出してます。気持ちがない人には冷たくできるキャラクターで好きにはなれない人です。冷たくされたら、ほんと暗くなってしまいそう。あの目が…。
ただ、子ども時代が結果的には「以外」といい性格だったので(最初のにらみつけるような目つきには笑いましたが)、家族の問題だけでなく、その後の生き方がどういうふうだったか気になってしまいます。
みんなそうですね。描かれなかった部分、離れていた時間をどう過ごしてきたのか。気になってきます。
父親のこと何もわかってなかった的なセリフがありましたが、人間なんて、ホントに他人をわかってないし、あぶなっかしい細い線でつながってるのかもしれませんね。だけど、その細い線が実は強い線だったりするのでしょうか。
兄と昔の話をしたときに、共通の記憶もあるけれど、父や母の記憶で、自分だけの記憶って結構あるんだなあと思ったことも思い出しました。

めったに会わない親戚も、わずらわしいし、普段なんの関係もない、見えないような細い線だけれど、なんのかんのでつながってる。最後、みんなで集合写真を撮ったときに、(それでいいんだなあ…)と、自分で何がどういいのか分からなかったけど、そう思いました。
あの集合写真はとても大事なシーンでした。中心の家族に彼女が加わった写真にもできたと思うけどそうしないで親戚一同に彼女が加わるようにしたところが良かったです。

しかし、あらためて、家族ってなんでしょう。自分にとっては、故郷の思い出という、過去でしかなくなっているのが、寂しいところです。

あの日のオルガン

2019年11月29日 | 好きな映画・良かった映画
若い女性たちが自分たちのさまざまな思いがある中で一生懸命に生きているのがまず素晴らしい。

売れそうな映画やテレビやバラエティで見かける方々も、ただの人気があるだけの人たちでなく、この方々、プロなんだなあ・・・と思わせてくれます。

現代的なノリを程よく混ぜてくれているところもテンポが良くなって、気楽さが出ていい。



子どもたちの演技も自然にできるように配慮しているのがよくわかる。

こういったテーマの映画は、素人っぽいとこが出るときがあって、それが見ている中での違和感になるときがあるんだけど、そういったものを感じないところが、スタッフさんもプロ!と思いました。

戦争から子どもたちを守るための、若い前向きな決意が、押し寄せてくる戦争の波によって壊されていき精神的に追い詰められて重苦しくなっていきます。



埼玉の空襲が8月14日の深夜と言ってた気がしますが、それも、本当に肌肉なものです。すでに日本は負け方を模索している状態で、原爆も空襲も続いたわけです。上層部や(畏れおおくも)天皇のくだらないプライドやアメリカの思惑が死者を増やした。そこに庶民の立場がないところに戦争の恐ろしさがあります。そもそも、庶民の立場があるのなら、戦争なんておきようがないのだけれど。

戦争反対を正面から声高に叫んでいる映画じゃないだけに、戦争の理不尽さがじわじわと迫ってくる。


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このブログ、何年ぶりの復活です。プリンスがなくなってから、ずっと入らなくなってたんですね。

ログインできるか心配でしたが、こうして戻ってきました。
誰も待っていてくれたわけではないでしょうけど・・・
どこかで誰かが…こうやって思いをはせているうちにもうすぐ50歳です。

アオギリにたくして

2014年08月09日 | 好きな映画・良かった映画
映像がテレビドラマのようで、違和感がありました。あと、イタイ演技があるのも気になりましたが、それは、エンドロールで○○のみなさんとか書いてあったうに、素人さんがやっていたからかもしれません。
主人公の女の子が語り部の妹さんと食事をするシーンでは2人が食べる量とは思えないおかずがテーブルに並んでいたり、お父さんがなくなるシーンでは、お医者さんの部屋かと思うくらいきれいな部屋だったり、アオギリのシーンでおめでとうという意味不明なエヴァかよと突っ込み入れたくなるシーンとか、若かりし日の妹さんのじっと見つめる表情がなんかよからぬことを考えていそうだったり、後をつけるのも、もうちょっと遠くにいないと見つかっちゃうよ!って感じとか、結婚を約束した人の髪の毛とか、前かがみになるところの胸の谷間とか、不良とのエピソードとかそういうところが気になったりもしました。なんか雑念だらけですが。

それはそれとして、内容がとても重くて、ずっと顔がびしょびしょになってました。原爆はその時の爆風だけでなく、生き残った人たちのその後の人生も狂わせてしまうものなのだと、あらためて感じました。それは、今でも続く後遺症の問題だけでなく、家族や社会、人間を壊すものなんですね。
峠三吉の「人間をかえせ」が心に残ります。

イタイ演技のことを書きましたが、実は、グッとくる演技もありまして、最後、新幹線に乗り込むときにもう一度振り返って両手を広げて抱き合う時の表情は別れるさみしさとか愛情とか甘える感じとか、いろんな感情にあふれていて素敵なシーンでした。
キスした後に足を見ようとするシーンとかもよかった。

菅井玲さんっていうのかな?ちょっと硬い感じもしたけど、その硬さが好きです。
風見しんごさんはあまり好きなタレントじゃなかったんですけど、この人のお父さん役が意外とはまっていて、とても良かったです。原日出子さんとか、おばあちゃんの人とかもとってもいい表情するんですよね。

役者さんをはじめ、作り手さんの良心が作り上げた映画だと思いました。

日本にとってこの季節は平和を思い返す季節ですが、最近はあまり考えてきませんでした。戦争が現実的になってきている中で、平和のことをもう一度ちゃんと考えなければ。核兵器についても、もう一度考え直さなければと思いました。

X-MEN:フューチャー&パスト

2014年07月02日 | 好きな映画・良かった映画
しょっぱなっからの絶望的な状況からとても引き込まれます。もうなすすべなし。もっとこの世界の中での戦いを見たかったです。ウルヴァリンが戻ってばしっとカッコよく決めると思ってたんだけど、それもなし。もっと最悪の事態に追い詰められちゃってました。
でも、最悪の状況もリセットしてやり直し。逆ターミネーターの成功版ですね。

物語はとても面白かったですが、ウルヴァリンがまだ金属注入されてなくてかっこよくない。アクションよりも演技派なところで活躍してました。
速い人がすごいです。あそこの時間の経過の表現はとても面白いし、もっとも観ていたいシーンでした。

今まで見た中では最初の奴と同じくらい、またはそれ以上に引き込まれました。
このところ、この手の映画を劇場で見てもあまり面白くないのが多かったので、期待半分って感じでしたが、それを裏切るいい出来だったと思います。

年取って涙もろくなったのもあるけど、結構涙する時間帯が多かったです。

振り出しに戻ってやり直し。物語上で今はやりのリブートさせちゃった感じです。でも、それがまたうれしい。

でも、このリブートって発想は、旧約聖書とかの影響ってもしかしたらあるかもしれませんね。

2014.6.7.
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この映画に刺激されて、ブルーレイのセットを買ったんだけど、どこ行っちゃったかな?ワールドカップでごたごたしてる間にどこに置いたかわからなくなってしまいました。
X-MEN ブルーレイBOX(4枚組)『X-MEN:フューチャー&パスト』劇場公開記念(初回生産限定) [Blu-ray]
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20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン

復帰・内田のゴールで1―0勝利!ザック日本、国内最終戦飾る

2014年05月27日 | 好きな映画・良かった映画
復帰・内田のゴールで1―0勝利!ザック日本、国内最終戦飾る(スポーツ報知) - goo ニュース

テレビ観戦してました。
タレント使うのもうやめてほしい。
試合中は関係なかったのが救いだけど。
イライライする。ああ、もううぜえ!

試合もちょっとはがゆいところあったけどね。
ここでは書けないような文句を言いながらの観戦でした。

奇跡の人

2014年05月18日 | 好きな映画・良かった映画
奇跡の人 [DVD]
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20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン


ガラスの仮面のアニメを見ていて、見たくなりました。

古い作品ですが、最初から一気に引き込まれます。

烈しい映画です。
サリバン先生とヘレンの格闘は本当にやばいです。最高の格闘映画です。
2人の頑固さになんか涙が出てくるんだけど、涙を流しながら、笑っちゃいました。そしてまた涙が…
それはここに登場する人たちが一生懸命だからなのでしょう。

ヘレンの物語ですが、サリバン先生の物語でもあり、両親の物語でもあり、弟の物語でもあります。みんながヘレンと向き合うことで成長していくのですね。

にしても、ガラスの仮面はおおげさじゃなかったですね。

それと、ヘレンがデイブ・ムスティンに見えた。

アクト オブ キリング

2014年05月10日 | 好きな映画・良かった映画
胸くそが悪くなる・・・一言でいうと、そんな映画でした。
虐殺の手口を正当化どころか、楽しんで自慢げに再現している前半はまさにそれでした。

そして、後半になるにつれ、そこには変化が起こります。人間らしさが垣間見えてきます。そんな殺人者に情が移る自分に抵抗感を感じで、気持ち悪くなりました。

そして、もしかしたら、自分も殺されることにおびえて命乞いをする側にも、それを嘲笑いながら拷問を与え、女性を犯し、平気で人を殺す側にもなりうるのではと、その境界線の危うさを感じました。

自分の親を殺された人が、批判ではない、あくまで情報提供といいながら、自分の親が殺された体験を笑って機嫌を取りながらその虐殺者に話すシーンも怖かった。そのことでもしかしたら同じ目にあってしまうかもしれない恐怖は本当はあったのだろうと思います。だから批判じゃないと何度も念を押していたわけだし。そして拷問を受け殺される演技のシーンがもう演技じゃなくなっていて・・・この辺からこの映画の流れが変わった気がしました。

最初に殺人を誇らしげに再現して見せた場所で最後に戻りますが、その時に見せた嘔吐につられて自分も吐き気をもよおしてしまいました。物語とは別に、そのおえっ!っていう音が胸のところに変な振動をぶつけてくるみたいな…口で息をすると、同じようにおえっ!てなりそうで・・・。映画が終わって外に出てからもその気持ち悪さがずっと残りました。
書いてて今もなんかこみ上げてきそうです。

吐き気を催す映画は初めてでした。

そういえば、4~5回ほど大笑いしてた若者がいました。華僑の彼女の父親を殺したときの冗談話や、滝の前で死者の格好をした男にメダルをかけられ殺してくれてありがとうといわせるところや、あの女装のシーン、あと1回ぐらいあった気がするけど・・・
映画の見方は人それぞれだし、確かにそういう冗談めいたところや滑稽なシーンではあったにしても、笑える心境にはなれなかったので、その感覚に戸惑いました。
もしかして、インドネシアの人が見てるのかなと思ってしまいました。
観終わった後に後ろを振り変えると、日本人でした。友達に楽しそうにメダルのことを話してるのが印象的でした。

なんでメダルかは、映画を見てのお楽しみ・・・楽しくないか…

何にしても、今の世界の現実を見せつけられた映画でした。

シンドラーのリスト

2014年03月22日 | 好きな映画・良かった映画
シンドラーのリスト スペシャル・エディション [DVD]
クリエーター情報なし
ジェネオン・ユニバーサル


初めて映画館で見たときにどうしようもなく泣きました。映画が終わると拍手がおきたのも初めての経験でした。今回3度目ぐらいですけど、また泣きました。でも、泣いたという言葉がなんか薄っぺらく感じるなあ…多分この涙は肺か心臓のあたりから押し出されて出てきたに違いない。

人が死ぬシーンは本当に衝撃です。人を殺すことがこんなにも簡単で、人を生かしておくことがこんなにも難しい。リストの一人一人の名前が、まさに命のリストだったわけで、その名前の一つ一つに人生があり…そして、この名簿の外は死の淵と言っていたけど、その救えなかった命の一つ一つにも人生があったのに、それをいとも簡単につぶしてしまえるのが戦争であり、政治です。

一人一人の死や恐怖を考えると、何度も見ることはできない映画です。重すぎる。でも、これは人類が受け止めなければいけないことです。特に日本人は、その戦争の加担者として受け止めなければいけなないと思いました。

こういうナチスの映画を見ていつも思うのは、これを見てひどいと思う人が大多数ではあると思うけれど、それを日本人が犯した罪としてきちんと見ることができてるのかが気になってしまうのです。
ナチスはひどいと一方でいいながら、南京大虐殺はなかったとか、従軍慰安婦は強制性がなかったとか言い切っちゃう人がいそうで怖い。
ナチスの映画がこうやってそれなりにはっきりと罪として映画になるのも、ドイツの国家自体が戦争の総括をきちんとしているからともいえるかもしれない。日本は首相が侵略かどうかは私が判断できることじゃないなんて言って平気な国ですからね。笑っていいともにへらへらして出演している裏で、戦争できる国づくりを進めている。
この今の政治の流れを食い止めることができなかったら、本当にこの映画のようなことがまた起こるかもしれない。ロシアもひどいが、今の日本も相当やばい状態になってきているような気がする。

永遠のゼロがどれほどクソかをあらためて実感した。

ミスト

2014年03月21日 | 好きな映画・良かった映画
ミスト [DVD]
クリエーター情報なし
ポニーキャニオン


また今週も貴重な休日が無駄に過ぎていく…
というわけで、ミストを見ちゃいました。
なんか無駄な日に展望ない映画を見てしまいました。

でも、久々に見て面白かったです。

スーパーマーケットの中に閉じ込められた人間が未知の恐怖の中でどうなるだろうというのが面白いです。
怪物とかでなくても…むしろ出ないほうが怖さが出るような気もしますが、それはそれで面白かったです。
クモ(?)のシーンはワーワー言ってないではやくにげろよ!と思いました。結果的にあの行動は死者を増やすだけになってしまったし。
そう。主人公の最後の行動も救いがない結果です。ぎりぎりまで頑張れば…なんて思ってしまいますが。人間あきらめたら終わりということですね。
あの髪の短い女の人が救いかな。あそこが、あの宗教の女の人が車に乗っていたらちょっと救われないもんね。

ただ、どういう判断が正しいのかなんて言うのは結果論でしかないわけで、あのままじっとしていれば、みんな最後は軍のトラックにそろって乗っていたかもしれないし、その逆かもしれない。正しい選択をしたから生きられるわけではないし、悪い選択をしたから生きられるわけじゃない。ただ、やっぱり、最後は理性が問われるんだろうなあ…

生き抜いも死んでも、人間として生きられるかどうか。そこが問われるわけですが。
自分があの状況でどういう選択をするか、それはその時でないと分からないですね。

なんとなく人間は極限状態では結束できないみたいな結末でしたが、それだけが結果のパターンのすべてではないとも思いました。
何とかこのスーパーマーケットでみんなで生き延びる方法をもっと話し合って考えていれば、違う結果もあったかもしれないなんて思うと。そうはいってもあれだけのスーパーなら、窓を不作手はもっとあったような気もするしね。ガムテープをもっと使えよと思っちゃいます。レジ袋もあるし、棚もいっぱいあるし。

まあ、これも結果論ですけどね。

霧の中、車を出すシーンはとても印象的です。どっちが正しかったかは別としても運命の分かれ道という感じが出てました。

大草原の小さな家

2014年01月22日 | 好きな映画・良かった映画
大草原の小さな家 DVDコンプリートBOX
クリエーター情報なし
ジェネオン・ユニバーサル


衝動買いしてしまいました。このボリュームで安いです。(自分が買った時は1万7千円ぐらいでした)
毎回毎回の話に涙しながら…でもまだまだ先は長いです。ディスク3枚目に入ったところです。これからローラたちの成長を見守りたいと思います。

あのいやな性格の女の子、野球で狙い打ちされてボールをずっと追いかける羽目になったり、全身ずぶぬれになったりされながらも、最後文句を言いながらもローラの親にはちゃんとお辞儀をして帰っていく姿は、なんか、関係ないところでしつけが行き届いているなと感心してしまいました。ただのわがまま娘じゃないのかも。インガルスの家にちゃんと招待されたら来るのも立派なもんです。