唐茄子はカボチャ

映画と音楽と・・・

ソードフィッシュ

2011年08月30日 | 映画 さ行
ソードフィッシュ [Blu-ray]
クリエーター情報なし
ワーナー・ホーム・ビデオ



バスを釣り上げるシーンがありましたけど、あれは想定外ですよね。かっこよく完璧に決めようとしたところ、ワイヤー切れちゃうなんて。ちょっとかっこ悪い。

アジトで写真を撮られてる時点でかっこよくないけどね。

子どもに会うシーンはちょっと涙ですね。
子どもかわいいけど、あのめがねは、後で誘拐の意味を持たせるために無理やりつけさせた感じで似合ってない。でも、そこがまたなんとなくかわいい。

インセプション

2011年08月27日 | 映画 あ行
インセプション [Blu-ray]
クリエーター情報なし
ワーナー・ホーム・ビデオ


新しいバットマンのシリーズ、あまり面白くなくていつも退屈で途中で寝ちゃってたので、あまり借りる気なかったんですけど、ブルーレイの映像を見てみたかったので、借りてみました。

最初は予想通りのちょっと退屈モードでしたが、途中からだんだん面白くなって、最後のいくつかのそうの夢で同時進行するストーリーは見ていて楽しかったです。

いちばん面白かったのは1層目の車がぐるぐるまわるところで2層目のホテルがグルグルまわってそこで格闘するシーン。しかも、あれ、実際のセットで撮影したんですね。あれを映像化しちゃえるってすごいです。

あと、パリの街がぽんとはじけるところの花火っぽいのが、爆発の迫力というより、お祭りの祝砲みたいで面白かったです。

ストーリーも、最後はジーンとくる、いいお話でした。コマが少しぶれだして現実なんだと思わせて、最後のコマが倒れるところまでみせない引っ張り方がまた、この映画にふさわしい終わりのような気がしました。あれだけぶれだしたら、もう倒れるのは当たり前だと思わせといて、最後まで見せないんだから。いやらしい終わり方。現実の世界が大事だというメッセージとともに、その現実と思ってるのは本当に現実なの?という含みを残します。

撮影のこだわりがすごい。最初にCGありきでなく、実写にこだわって、そこを補うCGという感じはとても好感が持てます。役者さんと課美術さんとか、カメラもそうだろうしみんながプロ意識でこだわってがんばったんだろうなと。そんなことを感じました。

クローバーフィールド

2011年08月27日 | 怪獣映画 ウルトラマン
クローバーフィールド/HAKAISHA スペシャル・コレクターズ・エディション [Blu-ray]
クリエーター情報なし
パラマウント ホーム エンタテインメント ジャパン


あまりマジメに見ませんでした。
パーティーのシーンとかスルーして。何者かの攻撃が始まってから見て、また地下道で早送り。なんか出たらちょっとまき戻してみたり。

庶民の目から見た怪獣映画という一つの視点としては面白いかもしれないと思うけれど、逆にウソっぽい。友達が途方にくれているシーンなんかを長々と撮っていられるか。撮れるとしたらよっぽど神経図太いか、プロ意識が強いかです。怪獣とか、崩壊していく建物を合間合間で撮影するというのはあったにしても、実際に襲われているときとか、逃げているときに、あんなに明確に映像にとらえられるかといったら、ムリなんじゃないかと思うのです。

最初、始まったときには、アダモちゃんのやつのように(たとえが悪いかな?)いろんな人の記録の断片をつなぎ合わせて全貌をみせるみたいなものを期待していただけに、なんか、ブレアウィッチみたいな流れにちょっとうんざりして、それで、素人記録にしてはあまりにもそうじゃないのでがっかりして。なんかドキュメントっぽくしようとする演技がいやでした。

でも、怪獣映画という視点からみると、印象は違います。
街を破壊する巨大モンスターの出現の映像はすごい良くできてるし、その映像を見れるだけでも見た甲斐があるかなと。
ビルの間から顔を出す「何か」という雰囲気は結構味わえました。
怪獣映画にまじめに取り組んでいるという感じはとても良いです。

怪獣のデザインは・・・アメリカのモンスターって、ああいう傾向がありますね。斬新な骨のつくりとかを意識しちゃうんでしょうね。皮膚の感じも地球の生物と当てはまらないような気持ち悪さみたいなものを意識しているのでしょう。日本の怪獣映画を見てきた自分にとっては、やっぱりそういう空想的なリアル設定より、巨大だけど地球的、かっこいい怪獣みたいなデザインならもっとよかった。

巨大フジ隊員とか、巨大な鶏が、コケッコッコッコとかいいながら人間をついばむシーンがリアルにできたら、すごい話になりますよ。たぶん。退治した後は、みんなで焼き鳥パーティできるし。
そうそう、最初、タコかと思ったんです。あのフランケンシュタインで出てきたタコが40年のときを経てこんなところで!と勝手に妄想してました。ただのタコでもよかったかも知れませんね。

ダウト ~あるカトリック学校で~

2011年08月26日 | 映画 た行
ダウト ~あるカトリック学校で~ [DVD]
クリエーター情報なし
ウォルトディズニースタジオホームエンターテイメント


メリルさんの厳格な校長先生がすばらしいです。すごく厳しいように見えるんだけど、実はユーモアももっていて、人への思いやりもある。だけど、自分の立場として、宗教者として守らなければいけないことに対してとても厳しくて、でも、それが自分の生き方としてずっと積み重ねてきたものだという、生き様の重みを感じさせるものでした。

そして、厳格に厳しく対処した方は認められずに、地位の高い方は悪いことをしてももみ消されてさらに高い地位についてしまう。客観的なこういう状況に理不尽さを感じて、この仕組みに疑問を持ちつつ、髪を疑ってはいけないと思いながらも、その矛盾に悩む。自分の生き方が教えに忠実で厳格であればあるほど、それが通用しないこととの矛盾が深いわけだけれど・・・それを疑うことは神を疑うこと。・・・となってしまうと、神への忠誠も揺らいでしまうかもしれません。

しかし、そんな揺らぎは立場的には表に出してはいけない揺らぎです。あの最後の嗚咽はその重いが噴出した感じがしてとてもぐっと来ました。

神父さんの方は、他の映画でも見た顔な気がするんですけど、いつも悪い役な気がします。こういう、腹黒い感じ。あの目がそういう役を呼び寄せるのかもしれません。だから、逆に今回はいい人であってほしいなと思ったんですけど。残念でした。




ロビン・フッド

2011年08月22日 | 映画 ま・や・ら・わ行
ロビン・フッド ディレクターズ・カット版(2枚組) [Blu-ray]
クリエーター情報なし
ジェネオン・ユニバーサル


12世紀末。イングランド獅子心王リチャード1世が率いる十字軍遠征隊の中に、数々の武勲を打ち立てた弓の名手、ロビン・ロングストライドがいた。フランス軍との戦闘でリチャード1世が落命したと知ると仲間とともに部隊を離れるが、王の側近たちがフランス軍の闇討ちに合う現場に遭遇する。そこで倒れていた瀕死の騎士ロバート・ロクスリーの遺言、ノッティンガム領主の彼の父に剣を届ける約束を果たすため、ロビンたちはノッティンガムへ向かう。そこでは、彼の新たな人生が待ち受けていた・・・

この手の映画っぽい映画でした。
悪い王様が庶民を苦しめていて、自由を掲げて立ち上がるヒーロー。しかもその自由がやけに現代的なにおいのする自由。自由は自由!自由!と叫べば叫ぶほどウソっぽい臭いがする。

でもケイトブランシェットって人、少し病弱そうで幽霊っぽい感じのイメージが会ったけど、この映画のケイトさん、とても素敵でした。しわが美しい女性は最高です。

小さな命が呼ぶとき

2011年08月22日 | 好きな映画・良かった映画
小さな命が呼ぶとき [DVD]
クリエーター情報なし
ソニー・ピクチャーズエンタテインメント


子どもの命を守るために、親は何ができるのか。
残された時間を一緒にすごすのか、それとも、子どもといる時間を削って残された可能性にかけるのか、究極の選択のような気がしますが、何としても子どもを生かしたいという強い行動力で子どもの命を救ったという、すごいお話でした。
すべてがとんとん拍子に行くわけでなく、傷ついたりぶつかった壁を回避して違う選択をしなければいけないときもある。映画的にはいろんな困難にぶつかったらそこを信念を曲げずに正面から突破するほうが見ごたえがあるかもしれませんが、そこの臨機応変振りが現実的だと思いました。お父さんにとっての信念は、子どもの命を救うこと。これだけだったからこそ、変なプライドに執着することもないし、一時は相手を傷つけたり憤慨させたりすることもあるかもしれないけれど、その強い信念、目的があればこそ、それ以外のことには柔軟でいられるのではないかと思いました。

人間の信念の力、愛の力、すばらしい映画でした。

ハリソンフォードって最近またいい映画に出るようになりました。演技が光ります。

エンジェル ウォーズ

2011年08月19日 | 好きな映画・良かった映画
エンジェル ウォーズ Blu-ray & DVDセット
クリエーター情報なし
ワーナー・ホーム・ビデオ


はじめてのブルーレイ。

想像の世界。ダンスは想像力。でも、その想像力、表現力で現実の力を手にする。ダンスで売れている人はそうやって力を手に入れる。踊るという表層的で断面的な事実ではあるけれども、その人の生き方や考え方、その時代の影響、その時の気分、感情、観る側も同じですが、そういういろんなものが融合して一つの作品を作り上げる。それによって感動したり高い地位を手に入れたり、自分のほしいものを手に入れたりできると考えると、ダンス自体がたたかいで戦闘で生き抜く力だったりするのかも。

この精神病棟を想像力の世界で乗り越える。何が想像で何が現実なのか、つじつまを合わす以前に全編想像とも言えなくもない世界です。踊りの時点で想像っぽいし。現実はこの病院の外にしかないのかもしれません。病院の中は想像の世界と断片的な事実だけ。断片的な事実を想像でつなぎ合わせてつくったような感じがします。

その結末は、派手な想像とは裏腹の悲劇が待っていました。実際に輝かしい希望の半面暗い現実はこの世の中にはあります。
何とも言えない悲しぃ結末ですが、唯一外の世界、現実の世界に出ていったお姉さんに希望があります。

人間は考えるいきもので、実際の出来事と違うように考えることもできちゃう生き物なのかもしれません。同じものを見てもそれを見た人の数だけ解釈が成り立ちます。事実は一つでも考えは多様です。

主人公はみんなとの初対面の時にすで想像の世界に入っていて、その想像の中でさらに想像を膨らませることによって自分の願いを現実にかなえるという選択をする。想像がどうあれ、事実で結果を出したということなのかもしれません。

あのしょっぱなの母親が死んでからの一連の流れ自体が事実だったのかわからなくなってしまいます。
あの時点で主人公の想像、解釈だったんじゃないかと思っちゃうと・・・

何が真実かはこの際どうでもいいということでしょう。みんなで力を合わせて、ひとりが現実の世界に逃げたという事実だけが大事ということかもしれません。

日本のアニメの世界を飛び出したような映像が素晴らしい。

映画自体も人間の想像の産物です。つじつま合わせが無意味な作品です。

クラッシャージョウ

2011年08月19日 | アニメ
CRUSHER JOE DVD-COMPLETE-BOX
クリエーター情報なし
バップ


クラッシャージョウをうん十年ぶりに観ました。
ずっと観たいと思っていて、アマゾンでDVDを検索してみたりしたけれど、セットのやつしかなくて1万円以上するんで全然手が届かなかったんだけど…
やっと見ることができました。
DMMでバンダイなんたらで配信してました。画像が雑なので、肝心の書き込みのところがあまりちゃんとみれなくて、集中できませんでした。画質がHQになっていなかったためにこんなことになってしまいました。観終わってから気づいたんで、あらためていろんなシーンを見直しました。手をかけてる映画です。最初から最後まで頑張って書ききったって感じがします。いや・・・最後の最後、橋の上を車が走るシーンは手抜きかもしれませんが…それまでは頑張ってる!って感じです。

セリフとか、踊りのところとか、古臭い感じがします。実際に古い映画ですけどね。
いきなり変な怪獣みたいのが出てきたり動物をためる植物が出てきたり、ゴミ捨て場のベルトコンベアとか、なんかSWっぽいアトラクション的なところもちょっと古い感じがしましたが…
正直言うともっと楽しめると思ったんだけど、やっぱり画質悪い状態で観たので、それでちょっと・・・

でも、急にあのころの記憶がよみがえって、ミネルバとか、パワードスーツ(かっこいい!)とか。円盤型のハンターとか、赤い飛行機のやつとかプラモで買いましたもん。
裸の女の人、乳首に変なのついてるやつ。あれ、懐かしいです。昔、あれにドキドキしました。観るまですっかり忘れてましたけど。
ダーティペアの映像とか、最後にいろんな人の名前が出てきて遊び心たっぷりですね。

ああ・・・これだけ待ち望んでいたのに映像がちゃんと見れなかったのは残念。

もう一度観たい映画・・・

もうひとつあります。

レンズマンです。
どっかにないかな?


正義のゆくえ I.C.E.特別捜査官

2011年08月17日 | 好きな映画・良かった映画
正義のゆくえ I.C.E.特別捜査官 [DVD]
クリエーター情報なし
20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン


アメリカの移民問題をテーマにしています。
この映画を見ながら、チャップリンのワンシーンを思い出しました。何の映画か覚えてないけど、自由の女神が映って、チャップリンを乗せた船がアメリカに到着する。ついに自由の国アメリカに着いた!と思ったら、みんなつかまっちゃうみたいな映像だったんだけど・・・もしかしたら、チャップリンのドキュメントのなにかを観たのかもしれませんが…

自由の国アメリカ。その自由を守るための強制力が必要ということでしょうか。
9.11テロ以来、イスラム系の人に対しては相当厳しくなっていると聞きますし、この映画の中でも、自分のアイデンティティを模索している少女に「テロ分子の疑い」で強制出国させてしまいますが、これが、自由の国のいまの状況なのでしょう。

でも、同時に何でもなんでもOKしていたらこれこそ国家として国民の安全を守る、または国家を守るということができなくなるのもわかります。
国家を守るために国のルールをまもるために排除していくのは国家の論理としてはありなのでしょう。

大事なことは、インタビューで女優さんが言っていたけど、移民の問題は感情の問題があり、単純に政治問題ではない。人生があることをわすれてはいけないと言っていたけれど、そこが重要ですよね。
国家を維持するためには規制が必要です。それが強力な手段によって必要な場合もケースとしてはあるかもしれません。でも、同時に、機械的なものではなくて、一人ひとりの人間を大切にするという前提があることが大事なのかもしれません。

なかなか難しい問題です。
ここでもアメリカで生きようとするいろんなケースがだされましたが、そういう実態もあると思うし、だからと言って取り締まりをしないわけにはいかない。このジレンマを少しでも和らげられるようなシステムはないものでしょうか。

いまの状態は、不信が不信を呼ぶ悪循環があると思います。
あの強制退去させられたイスラムの少女はあれがきっかけでアメリカをうらむようになり、本当に自爆テロをしてしまうかもしれないわけです。異文化に対する理解・・というか、理解できなくても尊重する立場でこういった問題も対応することでそこで信頼が生まれ、いい循環になっていくと思うんですが。

トロン:レガシー

2011年08月16日 | 映画 た行
トロン:レガシー DVD+ブルーレイ・セット [Blu-ray]
クリエーター情報なし
ウォルト・ディズニー・ジャパン株式会社


映像がきれいです。
トロンでみたあのマシンがよりリアルに再現されて・・・バイクのシーンはとてもすばらしいです。同時に、ビープ音が出てきそうな昔の幹事も捨てがたい。できればもうちょっと大胆に昔のゲームっぽく光らせても良かったかもしれません。

女の人がきれいです。あの目の鋭さがすばらしい。


運命の逆転

2011年08月15日 | 映画 あ行
運命の逆転 [DVD]
クリエーター情報なし
20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン


話の流れは、弁護する側の話だけなので、それに有利にことが進んだりすると、映画を見ている人は当然喜んじゃうわけです。自分の頭の中で、あの旦那さんは犯人じゃないと思い込みます。作り手側にしてはしてやったりかもしれません。

そして、彼が殺人を犯したかどうかではなく、検事側の物的証拠が正しいかどうかにいつのまにかすりかわっているわけです。

裁判は真実が明らかにされることが一番大事なことなのに、実際の現場は必ずしもそうなっていないのかもしれません。
皮肉にも、その前の明らかに無実の(と言っている)黒人2人の死刑判決は覆らないわけですし・・・

真実以外の力で勝ち負けがついてしまうとしたら、人の裁がなぜ必要なのか、わからなくなってしまいます。特定の人を守るための都合のいい判決が出てしまったら、それこそ裁判所自体が力のあるものを守る場所でしかなくなってしまう。

哀しいことに、人は人をだます能力を持っていて、自分の都合のいいように話をねじ曲げちゃうこともできます。その問題とは関係ないことを持ちだして相手の印象を悪くさせようということもできるわけです。

検察側も物的証拠をでっち上げた。真実がどうかという目的でなく、犯人を仕立て上げるためにやった。この裁判の目的が、真実を明らかにするというところが二の次になって、検察側の主張が正しいのかどうかの検証が優先され、ずれた争いになっていく。むしろ、弁護側もそこに持ち込んだということなのかもしれませんが。

結局旦那さんは犯人だったのか、そうでなかったのか、それはいまのところ旦那さんのみが知っているわけです。あと、植物人間になった奥さんも(?)
無罪は人が出した結論たったとしても、無罪が事実かどうかの判断にはならないわけです。そこのところはあいまいになっています。

この弁護士の先生のうまいところは、法律上の戦いでは勝利したけれども、本当の白か黒かはあなたの良心にゆだねます。と、言い捨てていったことですね。犯人だとも犯人じゃないともいってないけれど、それを明らかにするのは私の役割じゃなくて、あなた自身の問題だということです。だまされながら正義を訴える馬鹿にはならないという表明だったのかもしれません。