唐茄子はカボチャ

映画と音楽と・・・

3月のライオン 7

2012年03月27日 | 
3月のライオン 7 (ジェッツコミックス)
羽海野 チカ
白泉社


きました!新巻です。自分の中の「先を読みたいマンガ大賞」です。
れいくんがこのまま恋愛に 発展してしまうのか!?でも、あのきついお姉さんのことがあるので、そんなぽかぽかした終わり方にはしないだろうなと思ったり、でも、あのぽかぽか攻撃を受けた人はその呪縛から逃げられないんじゃないかとか、あかりさんときついお姉さんは実は似ているのかもとふと考えてしまって、あわてて何が根拠でそう思ったのかぜんぜん思い浮かばなかったり・・・うーん、しいて言えば、若いときから何か使命感みたいなものを持って育ってきたということぐらいかもしれませんが・・・

これからの展開としては、この巻には1コマしか出てこなかったあのお姉さんがどういう風になっちゃうのかが気になります。ガツンとなっていい子になっちゃいましたなんていうのはつまらないですからね。 ババーンとはげしく、ぽかぽかな世界を荒らしまくってほしいものです。

そういう荒波を乗り越えたときに、真のぽかぽかな世界が待っているのかもしれません。なんのはなしやら。

あのぽかぽかな世界はあかりさんにとって幸福なのだろうかなんていうことも考えちゃったりします。このお話はあかりさんと激しいお姉さんの落ち着き場所探しの話なのかもしれません。そのときれいくんはどうなっているのでしょうか。

そういえばライバル君も直接的には出てこなかったなあ・・

キャラがいっぱいでてきたので、これをまとめるのも大変ですね。
どの辺までお話は進むのでしょうか。

なんか、この作品を読むたびにマンガの可能性を感じてしまいます。
同時にこの間になって、何か違和感が生まれてきたのも事実です。あの先生の交代劇といじめの収束宣言みたいなところが、ちょっとシンクロ率が低下してきた感があります。

あの激しさや寒さが失われると、ぽかぽかのよさが失われるんですよね。
一定の距離感があって成立してきた世界をこれからどうするか見ものです。関係をぶっ壊すのか、この流れで最後まで行っちゃうのか。その結末を見るのは楽しみでもあり、同時に怖い感じもします。

結論。
映画化とかやめてほしい作品です。

ブラックペアン1988

2012年03月27日 | 
ブラックペアン1988(上) (講談社文庫)
海堂 尊
講談社


ブラックペアン1988(下) (講談社文庫)
海堂 尊
講談社


チームバチスタの話のずっと前の話ということで、田口さんや速水さんや、ああ、あの人か!と言う人がでてくるとぐっと親近感が沸いてきます。

お話も結構面白いです。世良さんをとおして佐伯さんと高階さんの戦いを描いていると思いきや、途中で・・・名前忘れちゃったけど、もうひとりのすごい外科医さんが出てきてその人と世良さんのやり取りが始まっちゃって、最初の二人は置いてきぼり感がありました。それで最後はすべてが丸くおさまりました。みんな良い人じゃんみたいな。
おさまらないのは最後の患者ぐらいか?

すべての作品がつながってるようですね。そのつながりが破綻しないといいですが、自分のつくった世界の中でいろんなエピソードが展開されるのは面白いですね。ときたまうざいと思うときもありますが・・・

しかし、この本の薄さで上下というのはぼったくりですよね。たしかに、上下に分ければ倍儲かるのかもしれませんが。


ジェネラルルージュの凱旋

2012年03月22日 | 
お話のテンポもよくて、ちょっと笑いながら、面白く見ることができます。
気楽に見ることができるんだけど、そんな中でも、医療とは何なのかを考えさせられます。

医療の現場が儲けにはしったらどうなるか、医療とは受けるべき人がしっかり受けられなければいけないんじゃないの!?ということを、大きな事故があったときの受け入れとか、ドクターヘリのこととか、救急の現場の状況なんかからみることができます。

しかし、もっとよく考えると、その病院の経営の方針とかもそうなのかもしれないけれど、もっと大きなところ、国や都が医療崩壊という状況を作り出しているわけで、医療というものを考えるときには、絶対に国の在り方が病院の在り方に反映されるものだと思うので・・・
ここで出てくる厚生労働省の人は、性格はどうあれ、いい考えの持ち主なんだろうとは思いますが、それが本当に厚生労働省の姿を反映しているとは思えないですしね。

そういうところまで突っ込んでいってくれるといいんだけどなあ・・・

あり得ない展開というか、展開が安易な感じもしなくもないですけど、逆にいえば、それだけわかりやすいし、結構のめりこめるのでよかった映画でした。

2009-03-13 23:00:56

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チームバチスタを観たついでにこっちも観ちゃったんだけど、前作の映画よりも楽しめました。しかも結構グッとくるシーンもあって。
こっちはまだ小説を読んでいない分、楽しめたのかもしれませんが。それと、映画のキャラはキャラで、ひとり歩きはじめて固定化されてきたから観やすかったのかもしれません。テレビ映像で奥さん見つけるシーンは絶対あり得ないと思います。あれはいらないです。
前には展開がありえないと書いたけれど、最後の大惨事があったからこそ、ジェネラルルージュの真意が劇的に証明されるわけですし。それは違和感なかったです。しかも、3.11のあとに観たら、ここで描かれている大惨事がありえないものとは思えないですしね。

大災害が起きたときに医療はどうあるべきか。また違った意味で考えさせられました。

じっさい、災害がなくても受け入れ拒否みたいのは日常でありますからね。
いざという時というよりは、日常的にも医療の在り方は考えなければいけません。

儲けのための医療改悪は、結局人命を軽んじる結果となり、いざという時の備えも持つことができなくなる。
儲けを考えてはいけない分野なんだと思います。

チーム・バチスタの栄光

2012年03月22日 | 好きな映画・良かった映画
チーム・バチスタの栄光 - goo 映画

竹内さんのかもし出す空気がいいです。なんかいやされます。

で、手術失敗したときの崩れるところとか、最後の患者さんに励まされてないちゃうところとか、もらい泣きしてしまいます。

最初は死んだ3人の例が、ただの書類上の結果で、3人という数字だったものが、手術をまじかで見て、目の前で人が死ぬ・・・しかも、その前に一人の「人」として印象付けられるから、さっき言った手術を失敗したときの彼女の同様と言うか、泣き崩れるところはその1人という数字が死亡するということがどういうことなのかを感じさせてくれます。そういうところはうまくできています。

お医者さんにとっては、毎日毎日そういう患者さんを見てたりするんだから、ある程度割り切りは必要なんでしょうけどね。人の死にいちいち傷ついて落ち込んでいたら医者なんて商売やれないかもしれません。(これはわかりませんけど・・・)

チームのそれぞれの人がいろんな経歴というか・・・利害関係というか・・・性格もそうですが・・・最初に聞き取りをして、一定こういう人というのを決め付けてくれたのも、その後の話の流れをわかりやすくしているような気がしました。

真実が明らかになっていくところも結構面白いです。
厚労省役のあべさんがまわりの空気を読まず、動揺もせず、勝手に突き進むところに結構安心感があります。この人、こんな役が多いのかな?

ありがちな・・・というか、さいきんのTVドラマっぽい感じがします(TVみてないですけど・・)。出演者の顔ぶれのせいでしょうかね。

犯人とか、看護師さんとか、記者会見のシーンとか、もうちょっと何とかなんないかなあ・・・というのはありました。

なんにしても、最後まで結構楽しく見ちゃいました。
好きな映画・良かった映画・・・というよりは、飽きさせない映画・楽しい映画というほうがあてはまるかな?

2008-09-04 12:03:12

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小説が面白くて、また映画を観てみたくなり…
あらためて見ると…
小説の流れを期待しちゃうとやっぱり薄っぺらいですね。
主人公のキャラクターを変えてしまったので、かっこよさが出てこないし、男女のこともちょっと薄れちゃうし。
犯人も薄っぺらい。登場人物みんなが薄っぺらくされちゃってる。
しかし、映画単体としては面白い映画にできてるとも思うのだけれど…
やっぱり、小説の面白みを再現できているわけではないですね。


チーム・バチスタの栄光

TCエンタテインメント

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チーム・バチスタの栄光(上) (下)/海堂 尊

2012年03月22日 | 
チーム・バチスタの栄光(上) 「このミス」大賞シリーズ (宝島社文庫 599)
海堂 尊
宝島社


チーム・バチスタの栄光(下) 「このミス」大賞シリーズ (宝島社文庫 600)
クリエーター情報なし
宝島社


古本屋で一冊250円で買ったんですけど、買った後に100円ワゴンにあるのに気付いたんだけど・・・やっぱり買い直すことができませんでした。
そして、やっぱり、みんなが面白いと思うものは面白いんだなあ…と、あらためて思ったわけです。映画で観たはずなのに、あまり記憶がなくて、それも良かったと思います。しかし・・・田口さんが男の人だったなんて。映画よりもかなりやり手な感じがします。白鳥さんも全く違う感じですね。色々シリーズも出ているようなので、楽しみです。古本屋にまた行かなければ。

ワンス・アポン・ア・タイム・イン・チャイナ外伝/アイアン・モンキー

2012年03月18日 | 映画 ま・や・ら・わ行
ワンス・アポン・ア・タイム・イン・チャイナ外伝/アイアン・モンキー デジタル・リマスター版 [DVD]
クリエーター情報なし
パラマウント ホーム エンタテインメント ジャパン


昔レンタルビデオで観た映画です。ドニーイェンなんて名前はそのころぜんぜん知りませんでした。でも、動きのかっこよさだけは覚えてました。さいきんすごく観たいと思っていました。
ツタヤにあったので借りてみました。やっぱり良いですね。アクションがすばらしい。土ニーさんはもちろんですが、子どものウォンフェイフォンも良いです。
DVDも再販されたようで、安く手に入るのはうれしいですね。


また本

2012年03月18日 | 
ビブリア古書堂の事件手帖 2 栞子さんと謎めく日常 (メディアワークス文庫)
三上 延
アスキー・メディアワークス


なんか、いいかげん疲れるなあ・・・この主人公の言い回し・・・女のひとの人の接し方ももう良いやって思いました。それでも、なんとなくお母さんのお話なんかがちょっと引き込んでくれて・・・でもけっきょくそこまでの話なのねっておもって、これからが本篇だととかいわれても、もう良いかなって思います。


バッテリー〈4〉 (角川文庫)
あさの あつこ
角川書店


バッテリー〈5〉 (角川文庫)
あさの あつこ
角川書店


いやあ・・・ここまで読んでも公式試合は一つも無しですか!すごいですね。
うるさいキャラが蚊のようにぶんぶん飛んでいるのが正直目障りで、話を前に進めてくれません。だから試合にならないんですね。対戦相手とのエピソードが増えた分、家族の出る幕が減ったのはちょっと残念です。
いじめなんかなかったかのような・・・今日この頃です。いじめ自体をテーマにしようとしたんじゃないってことですね。

機動戦士ガンダム  逆襲のシャアと、F91

2012年03月18日 | アニメ
機動戦士ガンダム 逆襲のシャア (初回限定版) [Blu-ray]
クリエーター情報なし
バンダイビジュアル


機動戦士ガンダムF91 (初回限定版) [Blu-ray]
クリエーター情報なし
バンダイビジュアル


ガンダムを懐かしめる2作品でした。

逆襲のシャアのほうは、せっかく登場させたキャラクターをバンバン殺していきます。何が正義で悪なのか~大量殺戮を純粋すぎる正義のためにやっちゃう!一人ひとりの命なんて大義の前には本当に軽いもので、特に地球にいるというだけで悪になっちゃうんだから、すごい話です。ニュータイプというのは、道徳の枠からはみ出した、自分の感覚がすべて正しいと思い込めるひとのことなのでしょうか。しかし、アムロは何でニュータイプなのに考え方がオールドタイプなのだろうか。シャアにはオールドタイプの手先になって一生懸命体制を守ろうとしているアムロのことは理解できないようです。
アムロのあのスタンスは現状をよしとする保守的な立場に見えますが、戦争の中の一兵士ではその行動には矛盾があるとは思えません。

戦争でしか物事を解決しようとしない考え方がそもそも間違ってますね。
絶対民主主義・・・民主主義の精神が絶対的に守られていない体質が生んだ矛盾の表れを民主主義の仕組みのせいにしてそれを壊そうとするという思想が見えてきます。

憲法を軽んじて守ろうとしないでおいて、都合の悪いことは憲法が古いせいにする。いまの政治の悪い流れと似ています。
民主主義のシステムの中での政治変革をする努力もしたこともないおぼっちゃんが頭にくると、コロニー落しなんかやっちゃうんだぜって感じですかね。

ニュータイプはつかわれてない脳を使うようになったんじゃなくて、今まで使っていた脳が使われなくなってしまったからうまれてきたんじゃないかと思ってしまうわからずやが多いです。

クロスボーンバンガードも「絶対民主主義」が本当に貫かれた上での今の現状なのかをもう一度考えなくちゃいけませんね。
そして、地位のある人間の義務だか責務というものが、その騎士道精神でちゃんとみんな貫かれるかというと、そうではないのですね。そんな崇高な思いをもって、高い地位にいようとするものなんて、そんな堕落した世界ではいるはずがなく、その特権を利用して、うまい汁を吸おうとするものを生まない仕掛けなんてできるはずがありません。会ったとしても、あのおじいちゃんの代で終わりです。跡目が代わると政治が変わるような政治のシステムがいいわけありません。


ライフ -いのちをつなぐ物語-

2012年03月11日 | 映画 ま・や・ら・わ行
ライフ -いのちをつなぐ物語- Blu-Ray スタンダード・エディション
クリエーター情報なし
エイベックス・エンタテインメント


映像がきれいです。
一つ一つの話が短くて、物語と書いてあるほど物語っていない気がします。ニホンザルはお風呂に入りました。おしまい。象の赤ちゃんが沼から出られなくなり、助けてもらいました。おしまい。ッていう話ですもんね。
チーターの狩りが集団的になったというのは、へえーって感じでした。シャチが浜辺に乗り上げて狩をするようになったのと同じで最近の変化なんでしょうね。カメレオンの映像が良いです。

というわけで、「ダーウィンが来た」の方がいのちをつなぐ物語になっていますね。動物の気持ちが伝わってくるので面白いです。ひげじいがいいところで邪魔をしますが、それが開きさせないポイントかも。
邪魔といえば、最近のシカちゃんは、フービンがでてくるのが邪魔のようです。まったく関係ない話ですが・・・

最近はこんな本

2012年03月11日 | 
バッテリー〈2〉 (角川文庫)
あさの あつこ
角川書店


バッテリー 3 (角川文庫)
あさの あつこ
角川書店


 バッテリーは、読み出すと止まらなくなります。夜中にぱっと本を開いたら、そのまま最後まで行かないときがすまなくなって・・・時計が気になりながら、時計に視線をもっていくのがもったいなくて、トイレに行きたくなっても、もうちょっと読んでから・・・と思いながら、結局最後まで読み続けてしまうのです。
 あんた何歳?と思うような主人公の巧。豪君もそうです。青波クンは逆に子どもっぽいかわいさを体中から垂れ流し。
 出方は違うけど、3人の中の燃えるような情熱をどのようの処理して良いのか、いや、処理する必要があるのか、その発散する熱いもののすばらしさ、怖さ、いろんなものを感じます。青春という言葉で片付けられない恐ろしさをそのエネルギーは持っています。
 エネルギーのぶつけ方がまっすぐであればあるほど、周りから浮いてしまったり理解されなかったりする。大人の社会という枠の中では危険なものという判断で押さえつけられてしまう。でも、そのエネルギーは可能性でもあるのです。否定する人だけでなく、可能性をコントロールしようとする大人もいます。
 子どものときは、良くも悪くも大人の保護の下に、監視下にあります。実際にはいくら自由になりたいと思っていても、実際にはその中でしか生きていくことができないのもまた事実。
 だからその枠にはみ出そうとあがくもの、またはその枠の中でうまく立ち回ろうとするもの、いろいろ子どもはその制約の中で、もがき苦しみながら、自分の考えを固めていくんですねえ・・・
 いじめの話がありましたが、いじめた方が悪いのか。いじめは悪いことだけど、いじめをつくったのは、学校の制約の反動でもあるわけで。実際、巧は主人公として扱われて、あの頑固さは肯定的に描かれているけど、社会の目から見たら、かなり恐ろしい存在です。なにしろ、大人の話を聞こうとしないのだから。
 いや、それがいけないとか言うことではなくて。
 思ったことに一生懸命突き進むのは間違ってないけれど、やはり思ったことが思い通りにならないときに人間のあり方って試されるような気がして。
 だから、思い通りにやれといいたい反面、もっと周りに気を使えとも言いたくなるわけです。いや、別に言いたくはないか。思うときがある程度です。

 お母さんもダメ母さんと思いきやかなりしっかりやさんで、それこそ、この2人を育ててきたたくましさがあります。おじいちゃんはもう仙人みたいな感じでしょうか。
 
たぶん、筆者も、ここに出てくる登場人物を正しいとか正しくないとかの評価をしてほしいわけではなくて、たぶん、その、押さえきれない衝動とか、エネルギーをどこに持っていくかの模索をしているように思えます。

野球がテーマでありながら、3巻目でやっと紅白戦ですからね。あさのあつこさんにとっての野球は火の鳥なのかも知れないなあ・・・(わけわからん)



ビブリア古書堂の事件手帖―栞子さんと奇妙な客人たち (メディアワークス文庫)
三上 延
アスキーメディアワークス


 というわけで、こっちは、話題の本!らしいので読んでみました。きれいな女の人が本を読んでいる表紙の絵がすごくきれいで目を引きます。
 中身は、絵ほどのインパクトはないにしても、楽しく読みました。あまりリアルさは感じられないですが、この中に出てくる本で、こうなったら良いなという願望がこの恋愛模様にでているみたいな説明があるのがありましたが、この本は、男の願望がそのままストーリーになっているような気がしちゃいます。ストーリーというよりは恋愛模様の部分に関してですが。男女関係だけでこの本を見ると、面白くない本だと思います。
 やっぱり、推理の要素があるから面白いのかな?なんとなく面白く読めるんだから、それで良し!という感じでしょうか。