唐茄子はカボチャ

映画と音楽と・・・

PRINCE / Art Official Age

2016年05月28日 | プリンス
Art Official Age -Digi-
クリエーター情報なし
Warner Bros / Wea


プリンスが戻ってきた―!と、期待を膨らませてききました。

オープニングで、おお!なにかがおこる予感!

きたー!!!

と思ったのも一曲目だけでした。

メロディがなんというか、思いついたのをそのまま録音して、とりあえずまとめてみましたという感じで、音楽を生み出す苦労をしてない気がしました。

ライブでやってもつまらなそうな曲ばかり。

プリンスらしさは・・・・一応あります。音をいじりたがる感じはプリンスらしい。つまらないメロディを音いじりでごまかした感じですかね。

ついでに流してきくだけならいいかもと思ったりもしたけれど、きいてるだけでなんかもやもやイライラしてくる。何度も聴けば味が出るかもと、今は我慢して聴いてますが、何もなさそうです。

独りよがりなネトネトしたプリンスをもう一度聴いてみたい。

2014-10-07 15:25:30

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プリンスが亡くなりました。
実は、亡くなる1か月前ぐらいから、なぜかこのアルバムを無性に聴きたくなって、毎日このアルバムを聴いていました。
プリンスのアルバムはやっぱり何度も何度も聞いていかないとその魅力に気づかないままになってしまうことを今回改めて感じました。
オープニングのドキドキ感は相変わらずですが、すべての曲がしみてくるようになりました。
そして、これからどんな曲を作ってくれるのだろうか、日本には来てくれるのだろうかと、明るい未来を展望していたら、まさかの突然の訃報。
こ子に収録されているアルバムはそれまで未来を感じさせるドキドキ感があったのに、いきなり、天地がひっくり返ったように、過去の作品になってしまいました。何度聞いても、未来を感じることができなくて、もう、ここから動かないものになってしまった、この空虚感といったら。
たまに、ふとプリンスの顔が思い浮かんでは、死んでしまった事実に打ちのめされています。
あれからずっと、ほとんどプリンスしかきいていません。
また、聴けば聴くほど、このアルバム、最高傑作ではないのかと思うようになってきます。
死んだからいうのではないんですけど、一つ一つのメロディや音に、愛情が出てきてしまうと、もう、だめですね。何度聞いても、どこの部分を聴いていても、なんか、入り込んでしまいます。最初に聞いたときにぼろくそ言っていた自分が恥ずかしくなりますが、プリンスの曲はそういうもんです。
そのうち、一曲一曲、どんなところがよかったのか描きたいと思いますが、今日はこの辺でお開きということで。

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1. ART OFFICIAL CAGE
オープニングからウキウキ感が爆発します。今までのプリンスの印象をパッと振り払ったかのような最初の印象でしたが、よくよく聴いていくとやっぱりプリンスだったとなります。ギターの刻みが素晴らしい。後半の何ともいえないうねるギターもいいです。曲の流れがいい。飛ばしたり、急になまったるく遅くしたり、メリハリがきいてて、勢いだけでないところも素晴らしいです。刻んだりピロピロしたり、時々入ってくる変な電子音が耳に残ってくるようになると、さらに深いところで好きになる曲です。

2. CLOUDS
かわいてる。ゆっくりな曲なのに、素早く歌いこなしていて、かっこいい。リズムが重はっきりしていて心地いい。

3. BREAKDOWN
この曲を聴くと悲しくなります。いつも、ああ・・・死んじゃったんだ・・・と思い出してしまうのは、結構この曲を聴いているときです。ピョンピョンピョンというレーザービームで撃たれたような電子音が心に突き刺さります。1234・・・っていうところが、かっこいい。こんなに裏声で叫んでいるプリンスって、最近あったかな?かっこいいです。

4. THE GOLD STANDARD
この曲が結構意外でした。最初はピョーンピョーンしてて、またこんなのか・・・と思ってたのに、今は、けっこうはまってます。軽快さとちょっとしたコミカルさがありつつ、もっさりしたコーラスもあります。プリンスのちょっと適当な歌い方がまたはまります。一時期、すごく構えてかっこよく歌おうとしていた感じがちょっと鼻についたことがあったんだけど今は力が抜けてていいです。
ギターの刻みがまたいいなと思っていると、また電子音が絡んできて面白い。ラップ(?)もプリンスらしくて面白い。後半の引っ張り方も素晴らしい。

5. U KNOW
そしてこの曲にいきなり切り替わるんですけど、また、このスットコトントントンっていう感じの歌い方が心地いいです。裏声がまたいいのです。

6. BREAKFAST CAN WAIT
こもったような、なんか、大人な感じで始まってしかも、やっぱり力が抜けてていい感じです。今聞いていたら、サインオブに入ってても違和感ない感じがします。いや、やっぱり違うかな?

7. THIS COULD BE US
このキラキラ電子音。すきだなあ・・・。歌い方も好きだあ・・・ちょっとかわいらしいんです。これこそサインオブに入ってても・・・やっぱり違うかな。

8. WHAT IT FEELS LIKE
この曲もなんか乾いた感じが魅力的。女の人の歌声が何とも言えない。これもサインオブに・・・やっぱり違うかな?

9. affirmation I & II
10の曲のイントロですかね。

10. WAY BACK HOME
あ?いつの間にか曲が変わってる。今回一番ぐっと来たのがこの曲です。実は最初は一番無駄局と思っていたのですが。
プリンスの歌いまわしが繊細で美しい。かっこつけてるけどかっこつけすぎてない。歌声もこんな素晴らしい人なんだと思わせてくれます。

11. FUNKNROLL
これもすっぽ抜けた感じで最初はまたこんのと思ってたんだけど、電子音の一つ一つをいとおしく感じるようになります。そして、中々ジャージャジャジャジャーとならない引っ張り方がすごい。不安になるころに来たー!と思わせてくれます。

12. TIME
うーん・・・かわいてる・・・。

13. affirmation III
このメロディがやけに刷り込まれてるのは、このつくり方にあるんでしょうね。眠いときに聞いていると、9・10からずっとこのメロディに支配されてしまいます。お気をつけて。

最後に、「Albums, Remember Those? Albums still matter. Like books and black lives, albums still matter. (アルバムって皆覚えてるかい? アルバムはまだ大事だ。本とか黒人の命と同じようにアルバムって重要なんだよ)」

今さらだけど

2016年05月02日 | ほか
 今さらだけど、プリンス死んじゃったよ。
 たとえ、これから数々の未発表の音源が出たとしても、今までの曲を聴いても過去のものでしかないというのは寂しいです。
 プリンスは、他の人と違っていつも、未来の可能性を感じて聴き続けてきたから。
 歳とって、過去の名曲を懐かしんで満足なんていう聴き方をできない人だったから。
 
 自分の一部が死んだとは言わないけれど、生きていなければならない意味のひとつは無くなったのは確かです。
 でも、だからといって、生き方に迷うとかはないし、これからも普通に生きていくんだけど、生きる張り合い、刺激のひとつが無くなったのはかくじつです。

 プリンスは、幸せだったのかなあ…。