pure's movie review

鑑賞した映画の感想です。

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英国王のスピーチ

2011-12-04 20:07:35 | イギリス映画



2010年 イギリス・オーストラリア作品 118分 GAGA配給
原題:THE KING'S SPEECH
STAFF
監督:トム・フーパー
脚本:デヴィッド・サイドラー
CAST
コリン・ファース ジェフリー・ラッシュ ヘレナ・ボナム=カーター マイケル・ガンボン


吃音症という病を初めて知りました。
これだけストレスや精神病が叫ばれている時代なのにも関わらず、また私自身にも「ストレスが原因です。」と医師から診断された病名があるのにも関わらず、私は時代遅れな考え方であまり信じていない。ただ本人が甘ったれてるだけじゃないかと思ってしまう。あまりにも過度にストレスと世の中で言われているばかりに、それに当てはめて考えてしまって、自分は患者だと思い込んでいる人(自分含めて)が多くなってしまってるんじゃないかなぁと思ってる。
精神科やカウンセラーにかかることは恥ではなく、時にはそれらの力を借りたほうがいい。
そんな意見も分かるような気がする一方で、いやいや、そんなところにかかってしまったら、それこそ思い込みが激しくなるし、それにやっぱり恥ずかしくて人に言えない。そういう気持が捨てきれずにいる。

ちょっと話が反れましたが、、、そんな堅物の私は、冒頭の民衆の前でのジョージ6世のままならないスピーチの場面を見ても、ただのあがり症だとしか理解が出来なかった。そりゃこんな大勢の前でのスピーチを最初から流暢に出来る人はいないだろうねぇ、としか思えなかった。こんな私が彼の妻(エリザベス王妃)だったら、治るモンも治らないね。(苦笑)
でも話が進むにつれて、この私にも彼の苦悩が伝わってきた。
だって、このジョージ6世、とんでもなくいいヤツなんだもん。
ストレスや過去のトラウマに甘んじたり言い訳にしたり、どうしようもない兄を責め立てたり、全然しないんだもん。
生真面目で、誠実で、それがゆえに自分がもどかしくてたまらない。コリン・ファースの名演技でした。
常識破りの治療を施すライオネルと信頼関係を徐々に築いていく様子もいい。ジェフリー・ラッシュいい味出してました。
夫をいつも優しく見守り、でもどっしりと構えているエリザベス王妃もいい。さすがヘレナ・ボナム=カーター。
とにかくキャストが良かった。

ラストのラジオ放送での演説のシーンは、これから戦争に突入という悲しい知らせの内容なのにも関わらず、どこか希望に満ち溢れていて清々しいラストだった。
相変わらず決して流暢ではないし、顔はこわばり、呼吸は浅く、目線は泳いでいて、なんだか観てるだけでこちらまで冷や汗が出てきてしまいそうな、切れる直前の橋を渡っているような心境になった。けどライオネルがカウンセリングの時と同じように、指揮者を真似てみたり、ファックと口パクで言ってみたりと、リラックス出来るような環境を作り出してくれる。しだいに流れにのって、ライオネルが特に何もしなくても、言葉はどんどん続いて発せられる、最後まで決して流暢ではないけど、彼の人柄も手伝って、慎重に言葉を選んでいるように聞こえた。すごく感動的なシーンだった。

アカデミー賞受賞納得の作品です。
ただのあがり症とはもう思えません。
精神からくる病に限らず、何からしらの病をテーマに扱う作品はすべて、こういう良質な作品であってもらいたいね。


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