かつてのひまな野球人の記

野球が好きだった医者が書きたいことを書き散らすブログ。今は保健センター教員をしつつ神経内科医と研究者もやっています。

超音波を通してみるもの

2010年09月22日 22時17分41秒 | 医者仕事
超音波検査の得意とするのは主に実質臓器の検索である。非侵襲的に生体内の構造を知ることができるため、ガイドとしても優れていて、肝生検の他に腎生検などの様々な部位の生検がエコーガイド下で行われる。
その腎生検の日だったのだが、我々にできるのは基本的には検査までで結果が出るのにはそれなりに時間がかかる。そのために検査後の経過観察を済ませて問題なければそれで終わり。もともと膠原病科で診られていた人なので膠原病科に帰すというのが一般的な筋である。
エコーガイド下というのは慣れないとなかなか難しいもので、見ているだけの自分でもそれはよくわかる。生検というのはやはり組織をとってくるというだけあって、それなりに侵襲が大きい検査なのである。なので、この後どうなるかは少し丁寧に見ておかなければならない。明日が祝日であろうとそれは関係ないというわけである。