かつてのひまな野球人の記

野球が好きだった医者が書きたいことを書き散らすブログ。今は保健センター教員をしつつ神経内科医と研究者もやっています。

重い頭と体

2010年09月04日 23時17分57秒 | 医者仕事
日付が変わる頃までは大したことはなかったのだが、困ったのは深夜になってからのことであった。というのは入院が2つほぼ立て続けに来てしまったことと、その後にも何人か来たことであった。そのこと自体は病院とはそういう場所なので仕方がない。
ただ、大いに誤解があるようだが薬を出してそれで終わりなら医者は要らない。病院は薬を出す場所ではない。熱があるからといって解熱剤を飲むのはナンセンスで、必要ないことの方が多いのだが、そこがなかなかわかってもらえないことが多い。解熱剤は病気を治すものではないからで、ことによくあるパターンの熱ならば正常な反応であるから下げなければならないわけではない。解熱剤が欲しいから来たといって解熱剤を出すというのは医者の仕事を放棄しているも同然。
それはいいのだが、6時過ぎにようやく解放されて、外はもう立派な朝であった。8時半に救急外来で土曜日の日直に引き継ぎをして、その後は病棟で採血をしてカルテ記載をしてそれでだいたい仕事は終わり。帰ったのは昼頃だがその後は泥のように眠り込んでしまった。