かつてのひまな野球人の記

野球が好きだった医者が書きたいことを書き散らすブログ。今は保健センター教員をしつつ神経内科医と研究者もやっています。

VIP患者

2010年09月07日 21時16分01秒 | 医者仕事
医者も人間である以上、患者になるのは避けられないことである。そうなると同じ専門知識を持つ人間として、これほどやりづらい相手はいない。もちろん、人格的にどうということではなく、説明をするにしても調子が変わってくるのはどうしようもない。それはそうで、素人ではない患者相手なのでなかなか難しいのである。しかも、年期の点で到底こちらに及ぶものはない。
おまけに、それなりの経歴を持つ相手ではなおのことそうである。我々の病院にも個室病棟があって、さらにその上層階ともなればどうしてどうしてなかなかのものである。そういうところで受け持った患者がいわゆるVIPともなると色々と難しいことになるのである。
幸いなことに、それほど色々と治療する必要はなく安静にしていただければいいようなのでまずは一安心といったところか。