かつてのひまな野球人の記

野球が好きだった医者が書きたいことを書き散らすブログ。今は保健センター教員をしつつ神経内科医と研究者もやっています。

若さと老い

2007年08月20日 18時55分04秒 | 雑談
昨日の記事の最後の部分の続きである。
たまたま、昨夜は眠れずに仕方なくあれこれ考えていたのだが、その中でふと老いに関して考え込む時間があった。まだ老いたという歳ではないだろうが、若者からはだんだん脱却しつつあるような気もする。いや、脱却したがっているのかもしれない。
体力と知恵とは往々にして折り合わないもので、若いときというのは知恵が付いてこず、年をとれば知恵はついてきても体力が付いてこない。その知恵の違いは主に経験の違いであり、それが年齢を重ねることによって得られる最大の財産であると思っている。若者は老いたことがないからくらべる対象がない。だから若気の至りというものはその当座には理解できず、ある程度年齢を重ねて初めてわかるわけである。
願わくは、いい財産が得られるように年月を重ねたい。そう考えていくと、思考は老いとは違う方向へと進んでいったのである。