POWERFUL MOMが行く!
多忙な中でも,美味しい物を食べ歩き,料理を工夫し,旅行を楽しむ私の日常を綴ります。
 





「香港灣仔軒尼詩道41-49号(41-49 Hennessy Road, Wanchai, Hong Kong)」にある「メトロパーク・ホテル・ワンチャイ(Metropark Hotel Wanchai、灣仔維景酒店)」は、旧のニュー・ハーバー・ホテル(New Harbour Hotel)で、数10億ドルをかけて改装されたばかりでした。MTR灣仔駅から徒歩5分ほどのところに建つ16階建て全173室の4つ星のホテルです。

メキシコ人男性(25)が4月30日早朝、アエロメヒコ航空(AeroMexico)機でメキシコ市から上海に到着、中国東方航空機に乗り換えて香港入りしました。上海経由時の検疫では、異常は発見されなかったといいます。 ところが、香港到着後に発熱し、5月1日夜に病院で診察を受けた結果、新型インフルエンザ感染が確認されることになります。男性は友人2人と旅行しており、香港人男性1人とも接触していました。この3人は「濃厚接触者("close contact")」とされ、病院で検査を受けることになります。

「濃厚な接触」とは、同じ家に居住するような近接した対人関係を言い、(1)キス、抱擁、1m以内という距離での会話(kissing or embracing, close conversation (within 3 feet))、(2)食器などを共用するような飲食(sharing eating or drinking utensils)、(3)医療現場での診察(physical examination)が例に挙げられています。「サーズ(SARS、Severe Acute Respiratory Syndrome、重症急性呼吸器症候群)」が香港で約300人という死者を出したときに、アメリカ疾病予防管理センター(CDC、Centers for Disease Control and Prevention)が例示しています。

罹患者(感染者)の脇を歩いて通ることや待合室などで短時間だけ感染者の向かいに座ること(activities such as walking by a person or briefly sitting across a waiting room or office)は、「濃厚な接触」に含まれないといいます。感染者の2メートル以内に近づいた者を「高リスク接触者」と、同じ建物や交通機関にいただけの者を「低リスク接触者」と分けることもあるようです。

中国政府は5月2日、上海経由で香港を訪れたメキシコ人男性(25)の新型インフルエンザ感染が確認されたことを受けて、(1)メキシコ発上海行きのアエロメヒコ航空(AeroMexico)機の受け入れを停止することを決め、(2)この男性が利用した航空機便(メキシコ-上海間のアエロメヒコ航空、上海-香港間の中国東方航空)の搭乗客を調査し、男性の近くに座っていた乗客を隔離して健康状態を1週間観察することにし、(3)感染者が宿泊していた「メトロパーク・ホテル・ワンチャイ」は、防護服にマスク姿の衛生当局者や警察官によって封鎖作業が行われた、そうです。

衛生当局がホテルを封鎖した結果、日本人旅行者8人を含む宿泊客と従業員300人ほどがホテルで「隔離」されることになってしまいました。この封鎖は1週間続く見通しで、その間、健康状態の経過観察が行われるようです。

この新型インフルエンザは、米国ではほとんどの感染者が軽症で、毎年流行する季節性のインフルエンザと同じ「気道症状」(肺炎を起こすまでには至らない)にとどまり、タミフルなどの治療薬を投与しなくても回復しているということから、感染者数が今後増加しても、多くが軽症ですみ「重症例は少ない」可能性が高いとされています。ウイルスの性質についても米国の疫学調査から「弱毒性」と判断されたようです。季節性のインフルエンザの致死率は、抵抗力の弱い高齢者や幼児を中心に0.2%ほど。適切な治療がなされれば、極端に恐れる必要はありません。

しかし、世界保健機関(WHO)の当局者が5月1日に示した見解によると、感染が広がる新型インフルエンザに対して、従来の季節性インフルエンザのワクチンがほとんど効力を持たないのだそうです。新型インフルエンザウイルスが、毎年冬に流行する「Aソ連型」ウイルスと似たタイプ(H1N1亜型)のため、ワクチンが効力を持つとの期待もあったのですが、残念です。新型インフルエンザに対する免疫を「ヒト」はまだ獲得していないため、ワクチンが感染拡大を最小限にできます。

新型インフルエンザのワクチンの供給体制が整うまでには半年以上かかるようで、このインフルエンザに罹ったとしても多くは軽症で済むのですが、「隔離」という事態は防がねばなりません。「濃厚接触者」として扱われることも防がねばなりません。

やはり、この事態が沈静化するまでは海外旅行を控え、次の旅行の目的地の情報を収集しているより方法はないようです。

          (この項 健人のパパ)

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