POWERFUL MOMが行く!
多忙な中でも,美味しい物を食べ歩き,料理を工夫し,旅行を楽しむ私の日常を綴ります。
 





 仕事帰りに新京成線の常盤平駅南口の近く「セブンタウン常盤平」にある「アルトポンテ(Alto Ponte)」でジェラート(gelato)を戴いてきました。ジェラートは、イタリア語で「凍る」を意味する“gelare”(ジェラーレ)の過去分詞形から派生した名前がついた氷菓です。



 氷菓の空気含有量を「オーバーラン」と言いますが、一般的なアイスクリームのオーバーランは60%~100%なのだそうです。オーバーランが低いと「ねっとりした重みのある」味になり、高いと「フワッと軽い」味になります。アイスクリームミックス(牛乳、乳製品、糖類、安定剤、乳化剤、香料、着色料)1リットルに空気1リットルを含ませると、オーバーランが100%のアイスクリームができます。

 ジェラートは、一般的なアイスクリームと比べて、空気含有量が35%未満と少なく、「ねっとりした重みのある」味になります。日本における氷菓は「乳及び乳製品の成分規格等に関する省令」によって分類されています。乳固形分15%以上(うち乳脂肪分8%以上)が「アイスクリーム」と名乗れるのであって、乳脂肪分が4~8%である「ジェラート」は一般的なアイスクリームの約半分であり、比較的低カロリーなのですが、省令による分類では「アイスミルク」(乳固形分10%以上(うち乳脂肪分3%以上)になります。

 「生乳」のみを使う本来の方法でアイスクリームを作ると、生乳は乳脂肪分3~4%ですから、アイスクリームではなくアイスミルクに分類されることになります。では、アイスクリームと名乗る氷菓はいかにしてこの基準をクリアしているかというと、生乳に生クリームを混ぜることになります。

 生クリームの好きな人は、アイスクリームを好むことになりますが、生クリームをそれほど好まない人はジェラートがいいでしょう。それも生クリームを加えていないものがいいことになります。アルトポンテのジェラートは、新鮮なノンホモジナイズドの低温殺菌牛乳を使用して、添加物を使用せずに作られています。卵も使われていません。そのため、さっぱりとした仕上がりになっています。



 高橋牧場(船橋市豊富町1312-4)は、アンデルセン公園(船橋市金堀町525)内に「牧場のあいす屋さん」を開き、牧場産の搾りたて牛乳をアイスクリームに加工して販売しています。しばらくは、公園内のみだったのですが、東葉高速鉄道「八千代緑が丘」駅前(千葉県八千代市緑が丘1-1-1、公園都市プラザ1階)にアイスクリームショップ「牧場のジェラート屋さん アルトポンテ」を開店し、“牧場の手作りアイスクリーム”を販売するようになりました。さらに新京成線の「常盤平」駅前にも開店しました。高橋牧場の息子さん「裕武」さんと少しお話をしてきました。「本物の味が忘れられていくのが残念です。だから、残そうとしているのです。」

 お店で戴いたのは、イタリアのシチリア島の塩を使用したジェラート。シチリア島はブーツの形をしたイタリア半島のつま先で今にも蹴飛ばされそうになっている島です。夫とわが子「健人」には、お店でシンプルな味をアドバイスしてもらって、「小倉」と「ミルク」を買って帰りました。 北海道の酪農家で育った夫は、乳製品にあまり「おいしい」を言いません。搾りたての牛乳を飲んでいたそうですから、まあ当然でしょう。でも、このジェラートには「なんでも混ぜて複雑な味にすればいいというものじゃないんだよ。これは、素直な味でいいね。」とご満悦。

 喜んでもらって嬉しいですね。

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