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 ウイルス感染症の一つである「風疹(rubella(ルーベラ)」では、耳の後ろから首筋にかけてのリンパ節の腫れを前駆症状として、微熱、頭痛、倦怠感などの風邪様症状が現れ、やがて点状の紅斑(発疹)が顔から体や手足へと広がっていきます。風邪様症状から発疹の出現へと進行するので「はしか(麻疹)」に類似し、その発疹は3~5日程度で消えることから、風疹は「三日はしか(英語でも“three-day measles”と言う)」とも言われます。また、この疾患は18世紀中頃に、ドイツ人の内科医 de Bergen(デ・ベルゲン。ロバート・デ・ニーロという人名から推測すると、これが姓?)と Orlow(オルロー)が初めて記述したことから、“German measles”(ジャーマン・ミーズルズ、ドイツはしか)とも呼ばれています。

 風疹は、感染した人の咳、くしゃみの飛沫に含まれた風疹ウイルスによって感染しますが、その感染力は麻疹よりも弱いといわれ、また感染者の5分の1から4分の1には発疹が出現しないとも言われます。小児では咽頭炎のみがみられたり、感染しても症候が現れない場合もあるようです。1度、風疹にかかれば、免疫ができ、2度とかからないといわれていましたが、抗体は徐々に減衰していきます。再感染する場合もありえます。

 風疹ウイルスに遭遇する機会が多かった頃には、免疫力が減衰していく抗体もウイルスに接するたびに免疫力が回復(ブースト)されていました。そのため、1度風疹に感染して抗体を獲得すれば、2度と風疹を発症することはなかったのです。しかし、遭遇の機会が大きく減った現在では、抗体は免疫力をブーストされることなく、感染を予防できないほどにまで減衰してしまう可能性が大きくあります。



 1941年、オーストラリアの眼科医である「ノーマン・マカリスター・グレッグ(Norman McAlister Gregg)」は、先天性白内障(congenital cataract)の子供を診察していて、母親が妊娠中に風疹に患っていたこととの関連に気づき、「Congenital Cataract following German Measles in the Mother」として、先天性風疹症候群を初めて報告します。しかし、英国外科学会が発行する医学雑誌「ランセット(The Lancet)」は、先天性白内障と風疹の関連が十分には証明されていないと否定的に書きます。それから10年後の1951年、シドニー大学の教授「ヘンリー・オリバー・ランカスター(Henry Oliver Lancaster)」が数理統計学を用いて、論文「Deafness as an Epidemic Disease in Australia」を英国医師会が発行する「イギリス医師会雑誌(British Medical Journal、BMJ)」に発表し、この関連を証明します。

 風疹は、風疹ウイルスに感染することで発症するものですが、軽度の感染症です。大きく対処を間違わなければ恐れる必要のないものです。風疹にかかって、特に治療をしなかったとしても完全に治ります。まれに中耳炎を起こすこともありますが、そのときは抗生物質での治療を行うことになります。ごくまれに(4,000~6,000人に1人の割合)、風疹脳炎が発疹が消える頃に起こることがあり、その死亡率は10~20%なのだそうです。

 今年(2013年)の風疹の患者数が1万人を超えたと言います(NHKの2013年6月18日のニュースウオッチ9から)。確率的には、風疹脳炎を発症する人が出る数字に達しています。国立感染症研究所(National Institute of Infectious Diseases、NIID)感染症疫学センター(Infectious Diseases Surveillance Center、IDSC、旧「感染症情報センター」(2013年4月1日名称変更))で、2013年2月に発生した25歳男性の風疹脳炎の事例が報告されています。

第1病日…発熱、両側眼球結膜の充血を認めた。

第2病日…39℃を超える高熱を呈したため、近医を受診し、ロキソプロフェン(loxoprofen、商品名「ロキソニン」。発熱・炎症を引き起こす原因となるプロスタグランジンの生合成を抑制して、炎症などを鎮める)、ガレノキサシン(garenoxacin、商品名「ジェニナック」。キノロン系経口抗菌剤である)の内服を開始した。

第3病日…体幹、四肢、顔面に点状の紅斑が出現した。その後も発熱は持続していた。

第5病日…軽度の頭痛が出現し、同日深夜に軽度の嘔気を訴えた後、全身性痙攣を認めたため救急要請された。ジアゼパム (diazepam、商品名「セルシン」など。ベンゾジアゼピン系の化合物の抗痙攣薬) 投与によりいったん止痙した。入院時より髄膜脳炎と判断して、バンコマイシン(Vancomycin、D-アラニル-D-アラニンに結合して細胞壁合成酵素を阻害し、菌の増殖を阻止する働きがあるグリコペプチド系抗生物質)、セフトリアキソン((ceftriaxone、商品名「ロセフィン」。血液脳関門を通過しやすいという特性を持ち、化膿性髄膜炎の治療にも用いられるセフェム系抗生物質)、アシクロビル (aciclovir、商品名「ゾビラックス」。DNAポリメラーゼを阻害し、ウイルスの増殖を防ぐウイルス感染症の治療薬)による治療を開始した。痙攣重積と判断し、痙攣コントロールのために挿管人工呼吸管理となった。

第7病日…36℃台へ解熱し、皮疹は、入院後消退傾向を示し、経過良好であったため同日に抜管。

第8病日…意識清明となり、髄液や血液培養検査は陰性であったため抗菌薬を中止した。

第8病日…脳波異常を認めたことからカルバマゼピン (carbamazepine、商品名「テグレトール」。脳神経細胞のNaチャネルを遮断する)の内服を継続とした。

第16病日に退院となった。

 風疹を怖い疾患と考えなければならないのは、「胎児」への感染で胎児にいろいろな疾患が出るからです。胎児は胎盤を通して母体から栄養と酸素を受け取り、老廃物を母体に返しています。妊娠14~15週(4か月頃)には胎盤が完成して、胎児の生育環境が安定して、発育速度は向上します。しかし、その前(3か月まで)は、胎児の器官形成の重要な時期です。たとえば、妊娠7週頃には、心臓は左右の2心室に分かれ、肝臓や胃、腎臓、膵臓などの主な内臓の形もでき始めます。さらに、目の視神経、耳の聴神経など、感覚器官の神経細胞も発達し始めます。また、目にはやがて水晶体になる部分ができてきます。

 風疹ウイルスが感染した胎児の細胞では、細胞分裂能力が低下します。それは結果として、先天性風疹症候群の典型的な三大症状である、心奇形(心疾患)、難聴、白内障を惹き起こします。11~16週までの感染では10人に1人から5人に1人に発生すると言われています。妊娠4か月から6か月での感染でも難聴は避けられないと言います。妊娠7か月に入ってからの感染は比較的影響が少ないとは言われています。先天性風疹症候群の発生頻度は、妊娠1か月以内での感染で半分以上、2か月で3分の1ほど、3か月で5分の1ほど、4か月で12分の1ほどであると言われています。

 2011年度の国の調査では、20~40代の女性の4%が風疹への抗体を持っておらず、11%では感染予防には不十分である低い抗体価だったといいます。この年代の女性の7人に1人ほど(15%)は、出産に対してCRS児(先天性風疹症候群の小児)を生むリスクを抱えているのです。もちろん、風疹流行期に、妊娠する可能性、風疹に感染する可能性、妊娠初期に風疹に感染する可能性、妊娠初期に風疹に感染してCRS児を出産する可能性、、、とその割合は小さくなっていきます。しかし、風疹ワクチンを接種していないと、CRS児を出産する可能性を極めて小さいものにすることはできません。

 風疹流行期における年毎の10万出生当たりの先天性風疹症候群の発生頻度は、いつの時期のデータかはわかりませんが、アメリカで0.9~1.6、イギリスで6.4~14.4、日本で1.8~7.7と報告しているサイトがあります。これをどう読むべきでしょう。イギリスや日本は発生頻度が高く、アメリカは低いと読むべきでしょうか。風疹のワクチンを接種するのに、妊娠時に風疹に罹患しないよう中学生女子を対象にする場合(イギリス方式)と、風疹の流行を阻止することを目論んで1歳の男女を対象とする場合(アメリカ方式。アメリカでは12か月~15か月に初回接種、4~6歳に再接種がある)があります。しかし、イギリスは風疹流行のコントロールができず、風疹流行時にCRS児の出生を認めたため、アメリカやフランスが採用していたアメリカ方式に切り替えました。

Children should get 2 doses of MMR vaccine:
 ・First Dose: 12 - 15 months of age
 ・Second Dose: 4 - 6 years of age (may be given earlier, if at least 28 days after the 1st dose)


 アメリカ合衆国保健福祉省所管の感染症対策の総合研究所である「アメリカ疾病管理予防センター(Centers for Disease Control and Prevention、CDC)」が2013年3月29日に報告した「Three Cases of Congenital Rubella Syndrome in the Postelimination Era — Maryland, Alabama, and Illinois, 2012」によれば、アメリカでは2004年から2012年にかけて、風疹患者は79例が報告されているだけであり、また先天性風疹症候群の小児は6例が報告されていると言います(2004年に1例、2008年に2例、2012年に3例)。



 風疹の宿主は「ヒト」のみと考えられており、「天然痘」と同じように、その根絶は可能です。感染症排除に向かう段階は3つに区分され、感染症患者の発生、死亡の減少を目指す「制圧(control)期」、全体の発生を低く抑えつつ集団発生を防ぐ「集団発生予防(outbreak)期」、そして最終段階である「排除(elimination)期」があります。アメリカは風疹を国土から排除したと考えていることから“postelimination”という言葉を使います。アメリカで散発的に風疹患者が発生するのは、ワクチンは人工的なものだから受け入れられないと接種を拒否する人たちや、病気は神様の贈り物と考えて接種を拒否する特定の宗教グループがいるからだと考える人たちもいます。



 風疹は、2012年第30週 (7/23~7/29)に2012年度の流行のピーク(診断を受けた発症者:132人)を迎え、減少に転じていたのですが、第44週 (10/29~11/4)に底(21人)をみると、一転増加傾向になります。それでも、2012年度中は急激な増加は見られなかった(40人から60人程度で推移)のですが、2013年に入ると、第4週に100人を超え、第6週(2/4~2/10)には200人超え、第8週300人超え、第11週(3/11~3/17)400人超え、第13週500人超え、第15週(4/8~4/14)600人超え、第17週700人超え、第19週 (5/6~5/12)には800人を超えることになります。

 人口3億人ほどの国のアメリカで9年間での風疹患者は80人ほどであるのに対して、人口1億2千万人ほどの国の日本で半年間の風疹患者は1万人を超える、、、この差はどこから来るのでしょうか。先天性風疹症候群の小児も今年に入ってから6人(2012年10月からでは11人)が報告されていると言います(おおよそ風疹患者1,700人に1人のCRS児)。日本の最近の年間出生数は100万人ほどですから、半年で50万人と考えて、2013年前半のCRS児発生頻度は10万出生に対して1.2となります。

 CDC(アメリカ疾病管理予防センター)の報告を読んでみましょう。

 タンザニア(人口4,500万人の東アフリカの国。東をインド洋に面する)の都市部からアメリカに2011年12月にやって来た20歳後半の女性は、メリーランド州で2012年2月に妊娠36週で小児を出産します(妊娠37週未満の分娩を早産という。出産の約5%が早産児)。小児の体重は1910gでした(日本の母子保健法では、2,500g未満を「低体重児」として扱う)。小児には、先天性心疾患(congenital heart defects)、白内障(cataracts)、聴覚障害(hearing impairment)、脳浮腫(cerebral edema)などがあったと言います。2011年6月に月経がなくなった後に、紅斑状・斑点状丘疹(erythematous, maculopapular rash)が2~3日続いたと彼女は述べています。タンザニアでは風疹ワクチンは定期予防接種スケジュールの一部となっていないといいます。

 風疹ワクチンが定期予防接種スケジュールの一部ではないナイジェリア(人口1,700万人の西アフリカの国。南をギニア湾に面する)から2012年3月に妊娠32週でアメリカにやって来た20歳後半の女性は、アラバマ州で妊娠33週で帝王切開で小児を出産します。全身に紫斑(blueberry muffin rash)のあった小児は1か月後に死亡。CRS児であったことが確認されます。

 風疹ワクチンが定期予防接種スケジュールの一部ではないスーダン(人口3,100万人の北アフリカの国。東を紅海に面する)から2012年1月にアメリカにやって来た20歳後半の女性は、イリノイ州で2012年9月に妊娠32週で帝王切開で小児を出産します。小児の体重は650gでした。2012年4月の妊婦検診で風疹の感染歴があることが確認されます(風疹IgGの結果が陽性)。胎児の異常が超音波検査で確認されての帝王切開でした。CRS児であることが確認されます。この小児は2013年2月に退院したそうです。



 上記のグラフは、国立感染症研究所が全国14の地方衛生研究所の協力を得て、5,094人の健常人の風疹の赤血球凝集抑制(HI)抗体価を測定したもので、HI価8以上を抗体保有としています。しかし、妊婦健診でHI価16以下女性に対しては、低抗体価であると考えられ、産後早期のワクチン接種が推奨されています。

 神戸市環境保健研究所などが「病原微生物検出情報(Infectious Agents Surveillance Report、IASR)」の2013年4月号で報告した先天性風疹症候群の事例を述べてみましょう。

(CRS症例1) 母親には風疹ワクチン接種歴がなく、前回妊娠時に風疹抗体陰性を指摘されていた

妊娠 7週5日(2012年3月)…発疹・発熱・リンパ節腫脹を認め、風疹と診断された。

妊娠34週4日…胎児モニタリング異常を認め、緊急帝王切開で出生。在胎週数に比して低体重・一過性血小板減少・動脈管開存症・脳室拡大・片側角膜混濁を認めた。

(CRS症例2) 母親には風疹ワクチン接種歴があったが、前2回の妊娠時に風疹抗体低値を認めていた

妊娠 5週(2012年3月)…発熱を1週間認めた。

妊娠10週…風疹HI抗体高値(256倍)を認めていた。

妊娠34週…胎児発育遅延および胎児先天性心疾患を指摘された。

妊娠37週6日…出生。出生体重2,078gと低出生体重であった。出生時より体幹の紫斑と血小板減少、片側先天性白内障を認めた。


                                平成25年3月作製の啓発ポスターの一部

 先天性風疹症候群の小児を2011年10月~2012年9月の1年間にベトナムのカンホア省の1総合病院で観察した長崎大学の報告があります。

 対象児は男児18人、女児20人の38人です。そのうちの3分の1ほど(31.6%)の12人が早産児であり、7割強(71.1%)の27人が低出生体重児でした。臨床症状として、先天性白内障が38人中5人(13.2%)、心疾患が36人中26人(72.2%)、聴力障害疑いが28人中26人(92.9%)、紫斑が38人中32人(84.2%)、肝脾腫38人中26人(68.4%)等を認めたといいます。

 心疾患は動脈管開存症が24人(92.3%)で最多だったそうで、そのうちの13人(54%)で肺高血圧を合併していたと言います。動脈管開存症(patent ductus arteriosus、PDA)とは、出生直後にブラジキニンの作用によって血管壁の収縮が起き、閉鎖するはずの動脈管が閉鎖しなかった結果として生じる先天性心疾患です。動脈管を通って肺動脈から大動脈への血液の流入が生じて、静脈血が全身に循環することになり、低酸素血症を示すのだそうです。肺にかかる血圧が通常より高い状態をさす肺高血圧(pulmonary hypertension、PH)では、体内酸素飽和度が低下し低酸素血症になり、それにつれ運動能力も低下するのだそうです。

 この38人を追跡調査をしたところ、2013年1月までにほぼ3人に1人の13人(34.2%)が死亡したようです。

 このような不幸な状況にならないために、子には風疹ワクチンを受けさせ、理解できる年齢になったとき、ワクチン接種の必要性を教えています。我が子は2人とも男の子ですが、「集団免疫」という考え方から、接種の重要性には変わりがありません。きっと、我が子もその子供に適切な時期に風疹のワクチンを受けさせることでしょう。

 「集団免疫(herd immunity)」とは、集団の構成員が一定の割合以上に免疫を獲得していると、集団の中に感染患者が出ても、そこで感染が阻止されて拡大しないことを意味し、感染すると深刻な結果となってしまう者たちが感染を免れることができます。感染症のウイルスの攻撃に対して、免疫学的弱者は、盾になった免疫獲得者によって守られているのです。ワクチン接種を厭わない(いとわない)心が必要です。

(追記)国立感染症研究所が2013年9月30日に報告した「風疹流行および先天性風疹症候群の発生に関するリスクアセスメント第二版」からです。

  現在の風疹流行が始まった2012年以降2013年9月11日までに、18例のCRS児の出生が以下の地域から報告された。東京(8例)、愛知(2)、大阪(2)、兵庫(2)、埼玉(1)、千葉(1)、神奈川(1)、香川(1)。

 18例の母親の予防接種歴は、なし9人、不明8人、あり1人であった。母親の妊娠中の風疹発症は、あり11人、不明4人、なし3人であった。発疹を認めた11人のうち、情報が得られた10人の発症時の妊娠週数の中央値は11.5週(範囲:5〜17週)であった。

 3徴として知られる白内障、先天性心疾患、難聴の主な症状については、白内障・先天性心疾患・難聴の3徴合併(1例)、先天性心疾患・難聴の2徴合併(1例)、白内障のみ(1例)、先天性心疾患のみ(11例)、難聴のみ(4例)、となっていた。

 他の症状としては、色素性網膜症(1例)、紫斑(7例)、脾腫(2例)、小頭症(3例)、精神発達遅滞(1例)、X線透過性の骨病変(1例)、生後24時間以内に出現した黄疸(3例)、が認められた例があった(重複含む)。


(追記) 2013年12月10日配信の医療介護CBニュースの記事より

 妊娠早期の女性が風疹にかかると、胎児に難聴や白内障、心臓構造異常などが起こりやすく、これらの障害が発生した場合、先天性風疹症候群(CRS)と診断される。国立感染症研究所がまとめた今年(2013年)1月から11月20日までの報告数は、昨年の4人を大幅に上回る25人を記録。都道府県別では、東京が最多の8人で、次いで大阪(6人)、神奈川と埼玉(各3人)、愛知(2人)、千葉と和歌山(各1人)の順だった。

 25件のうち、母親が妊娠中に風疹に罹患したケースは18件。母親にワクチン接種歴がなかったケースは、判明しているだけでも10件あった。CRSの発症は、風疹に罹患してから20~0週程度の時間差があるため、1週間当たり800人を超えた5月6日~6月2日のピーク時に罹患した事例の報告が、今後相次ぐ恐れがある。


(追記) 2014年1月14日配信の読売新聞の記事からです。

 2013年の風疹の大流行で、妊婦が感染して胎児の耳や目などに障害を招く先天性風疹症候群(CRS)の出生児の報告数が、2013年1年間で31人に上ったことが1月14日、国立感染症研究所のまとめでわかった。全患者数の集計を始めた1999年以降、最多で、前回流行した2004年(10人)の3倍を超えた。

 風疹患者数のピークが夏頃だったことから、今年前半までに、CRSの出生児の報告はさらに増えると予想される。風疹は数年から十数年ごとに大流行を繰り返す。2013年には、1月から大都市圏を中心に患者が急増。20~40歳代の男性を中心に流行が広がった。この世代の男性は、定期接種の機会がなかったり、接種率が低かったりするため、風疹に抵抗力がない割合が全体の16%と、10歳代の倍以上になる。この世代の男性から、職場や家庭などで妊婦に感染が広がったとみられる。


                 (この項 健人のパパ)

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