散歩写真をBGP(Back ground Photo)に
日々の徒然、主にたべもの。
わたしの居場所~M's Lunch Boxes



れんげ荘
群 ようこ
角川春樹事務所


ブログ仲間のn女史の日記を読んで、
速攻で図書館で予約。
運よく翌々日にはお知らせメールが来て借りてきました。

連休中なのに(だから?)図書館はかなり空いており、
開架図書も棚にびっしり並んでいて、かなり楽しい雰囲気。
こういうときは 最終的に読まずに返却してしまうこともあるけれど
ジャケ買い(もとい 装丁買い)や タイトル買い
はたまた直感買いで、知らない作家の本なども借りてしまう。
この 本を一杯抱えて帰るのは ちょっとしたショッピング気分で
買い物してストレス発散 に近い気分になれます。

さて 群ようこ著・「れんげ荘」
45歳 独身 自宅在住の主人公キョウコが 兄夫婦の同居を機会に
会社を辞め、ひとり暮らしを始める というお話。
再就職はせず、つき10万円で30年間暮らせるだけの貯金をしてからの決断となる。

現在の自分に疑問を持ち、母親からの自立を目指す主人公というあたりは
テレビドラマ「すいか」との共通点。
また 主人公がアパートに住み、そこの住人から影響を受けると言うあたりも。

n女史は「かもめ食堂」に通ずるところもあると論じておられ(笑)
「かもめ食堂」の主人公も 貯金をし宝くじをあてて
ある程度の経済的な保険を携えて 単身フィンランドへ渡る…というあたりも。
ちなみに「かもめ食堂」の作者は同じ群ようこさん。

群さんは 「本の雑誌」にいらしたころから もう30年近くたつのに
あの沢野ひとし画伯のイラストのイメージがいまだにあります。

35歳でフィンランドに行かれなかった多くのサチエさん(かもめ食堂の主人公)が
45歳で再度自分と向かい合おうとしてるのが この「れんげ荘」かな?と言う感じもします。

このキョウコが住むのが 築40年は超える家賃3万円の古色蒼然のアパート。
湿気と暑さ寒さとの戦いになるのですが、
この古いアパートを想像するのも pにとってはちょっと楽しい。

この主人公が 小林聡美さんがたしかにぴったり。
ちょっと謎めいたアパートの住人に もたいまさこさん。
自由奔放な変人の住人には 室井滋さん…確かに年齢的にちょっと難しいかな?
あのチームでなら 市川実日子さんあたりにはじけてもらいます?
板前見習いの青年は加瀬くんで妥当でしょう(笑)

不動産屋さんは 高橋克美さん?もしくは光石研さんかな?

で 主人公のお母さんは
どうも 読みながら「すいか」のコワイおかあさん、白石加代子さんがイメージされてしまい、
他の人が思いつかないのですが…。

しかしながら 最終的に「だからどうなのよ」と突っ込みたくなるような話なのに
読後感が妙にさわやかで、前向きになれるビタミン剤的この作品
ちょっと映像化してみたいですね。

nさん いいもの教えてくれて ありがと。


コメント ( 2 ) | Trackback ( 0 )



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コメント
 
 
 
たしかに!ビタミン剤的!素敵表現! (n助)
2010-05-09 16:10:04
早速読んでいただき、うれしいです。
さすがの分析!
ワタクシの言いたいことを全て言っていただけたと、大満足です。
(ワタクシ、こんなにうまく簡潔にあらすじを説明できん!)
ワタクシも、白石加代子さんしか思いつかず、「pさんに頼ろう」と思ったのですが、
白石加代子さんで正解だったのですねっ!
これまたうれしい。
 
 
 
★n助ちゃん (pm@管理人)
2010-05-10 20:59:39
n助ちゃんの前ふりがあったので
とても楽しく読めました。
よき書評は 読書のスパイスになりました。

やはり お母さんは、白石加代子さんが鮮烈イメージで
抜けられませんでした…。 
あの 「すいか」の時のスペインギターの響きとともに 登場してしまうのだ(笑)
「すいか」は 何度も何度も見ているので
マニアックなところまで語れるのですよ…うふふ。

こうやって 同じ本を読んで
読後感を共有できるのって楽しいわぁ~。
n助ちゃんのお勧めがなかったら きっと出会わなかった一冊です。
 
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