散歩写真をBGP(Back ground Photo)に
日々の徒然、主にたべもの。
わたしの居場所~M's Lunch Boxes



ここのところお昼休みに本屋さんへ行くことが減って
(仲間たちとランチに出てしまうので)
本を買うチャンスから遠のいていました。
大阪行きの前に数冊の本を購入しておいたので久しぶりに一気読み。

この「摘出-つくられた癌」は文庫版なってすぐ平積みになっていたところから
チョイス。
ぱらぱらっと見て(ちょっと怖いかも)と思いつつ・・・。

乳がんの患者さんの手術時に、マーキングを間違えて左右の乳房を取り違えて
切り取ってしまいます。
当然 癌の残っている乳房が残ってしまうので、あわててそちらも摘出。
患者さんは両方の乳房を失うことになりました。

その隠蔽工作、内部告発、それにからむ人間模様、という
読みながらも予測のできる内容なのですけれど、
なにせ この病気には知識があるので(笑)臨場感たっぷり。

事の発端を作ったミスを犯した研修医が、どういう結論を出すのか、
患者さんは訴えるのか、この作品ではどう扱うのか考えながら
読んでいきましたが、緊迫感のある医療描写とは裏腹に
最終的に告訴しなかった患者さんの気持ち、わかる気がするな。


病気になると「寿命」とか「命の期限」みたいなものをはじめて考えます。
私の場合はいい加減な性格なので、すぐ忘れてしまうんですけど(笑)。
ほら ちょっと熱を出してうんうんうなっているとき、
健康のありがたさを再認識する みたいなもので。

もちろん こういったミスはあってはならないことだし、
そういった体質のある医療の世界への警鐘の意味合いの強い作品です。

テーマは重いけど、こういう作品もたまに読むと集中できますね。
もともと 渡辺淳一氏の医療を取り扱った小説も
若いころよく読んでいたから、もともと好きなのかも。

いたずらに恐怖心をあおってしまうと困るけれど、
興味があったら・・・。

摘出―つくられた癌

新風舎

このアイテムの詳細を見る


コメント ( 2 ) | Trackback ( 0 )



« はちみつかぼす 温故知新の旅... »
 
コメント
 
 
 
知らなかった (みーこ)
2006-12-21 14:52:23
この本のこと。
ちょっと興味をそそられます。
アマゾンでは、単行本だったけど、文庫になっているのですね。
今度、本屋さんで探してみます。
いつも、情報をありがとうございます。

 
 
 
Re:久々に (pot@mom)
2006-12-21 23:23:11
☆みーこさん

この本 きっとどきどきしちゃうと思います。
でも 思い出したくない部分も思い出してしまうかも。
お勧めしてしまったものの、
どんな風に受け止められるかちょっと心配ですが、
文庫化されて日が浅いので、すぐに見つかると思います。

また感想など聞かせてくださいね。
 
コメントを投稿する
 
名前
タイトル
URL
コメント
コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

数字4桁を入力し、投稿ボタンを押してください。