散歩写真をBGP(Back ground Photo)に
日々の徒然、主にたべもの。
わたしの居場所~M's Lunch Boxes



海街diary 1 蝉時雨のやむ頃
吉田 秋生
小学館

このアイテムの詳細を見る


最近読んだ漫画で感動ものをひとつ。

吉田秋生さん、画風が変わらないですねぇ…というのが
まず第一声でした。
大学生のころ 読んだはず なのですが
あれもこれも あれ うちにあったはず?でもストーリーは?
先日片付けた兄の部屋からも 「BANANAFISH」(私が嫁入りのときに持ってきた)が何冊か出てきたし
旅行先で文庫版の「きつねの嫁入り」を買ったこともあった。
Amasonで作品一覧を見ると あ これ知ってるこれ持ってた って思うのですが
意外にどんな話だった?って言われると 覚えていない。

おそらく学生のころは 作品が難解すぎて
十分理解できていなかったのだわ…

たしか 大学入ってすぐのころ
1級上の先輩(男)が少女マンガが好きで
それ自体カルチャーショックだったのだけれど
(女子校出身だったので 男の人が少女マンガを読むというのが
信じられなかった)
その先輩が「カリフォルニア物語 いいぜぇ~俺大好き」
と言っていたのを思い出しました。
(その後少年少女関係なく漫画は読まれるものだと知りました)

で 時は流れて
アニがその頃の私の年を追い越してしまった昨今
とにかく本は大人買いのアニが どんどん持ち込む本の中に
この本を発見。

「ダビンチ」でも高評価だったし
さっそく借りて(というか勝手に)読んでみると
まあ 複雑な家族関係の中で
思春期の少女の心のひだを見事に描いていること…。

香り高い小説を読んでいるかのごとく 引きこまれてしまいました。

鎌倉の古い一軒家に住む3姉妹。
それぞれとても個性的。
長女はいかにも長女的、次女は次女的、三女も超個性的な三女。
設定はとてもベタ。
父親も母親も別な人と出て行ってしまい
姉妹は祖母に育てられる。今は祖母も亡くなっている。

そんな折 再婚した父親が亡くなったという知らせ。
弔問に訪れた彼女たちの前に
父親の血をひく少女(ただし再婚相手との子供ではない)が登場…

かつて読んだワイルドな作品は
もしかしたら 私的にはちょっと食指が動いていなかったけれど
なんとなく吉田秋生を読んでるのよ ってところで
惹かれていたのかも。
今回は 恐れ入りました って言う感じで
のめり込みましたね~。

あ そういえば 「桜の園」は別ね。
あれは 私たちのこと?書いた?みたいな 感情移入ができたから
ちょっと別格なんですけどね。

これも2巻までしか出ていないので
ちょっと読みにお勧め。お正月休みにでもよろしかったらぜひ。

コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )