散歩写真をBGP(Back ground Photo)に
日々の徒然、主にたべもの。
わたしの居場所~M's Lunch Boxes



咳が止まらなくてお出かけをキャンセルしたものの
家でゴロゴロするほどではないので 先週の作業の続きをすべく工房へ。

先週は 10個くらい挽いた湯呑茶碗のうち、まあよかろうというものを数点乾燥させ
高台(底の部分ね)を削る作業もさせてもらうことに。

午前中は まず今まで同様 ひたすら湯呑を挽く。
一個目 自分でもうまく行ったかな?と思っていたら
通りすがりの師匠が「おっ?」と一言だけ発して通り過ぎて行ったので
(今日はいけるかも!)と邪念がよぎり そのあとが続かず。

上位3点だけ残して また残りは潰して再生。

午後は削り作業。
参考までにこんな作業です…
実は 手ひねり(机の上でケーキのデコ回転台みたいなので作業する)の頃から
この削りが大の苦手。
湯呑の底の立ち上がった部分を作るために 削っていく作業なのだけれども
同心円が書けないのだ!わたくし。

(ついでに白状すると 真っすぐな線とか直角とか
要するにきちんとした作業が苦手)

そして ぐるぐるぐるぐる回る轆轤の上の湯呑を観ているうちに
自分が何をやっているんだかわからなくなってくる。
カンナの刃の向きとか角度とか なにもかも自信が持てなくて
「せんせー せんせー」と叫んでいる。

さてさて こんな修業の日々ですが
お昼休みには 差し入れの手作りおかずを頂いたり
師匠がコーヒー入れてくださったり おばちゃんおぢちゃんトークも楽しいです。

師匠は猫好きで 当然作品も猫モチーフが秀逸。
吉祥寺の猫祭りの話なんかすると ものすごい食いついてくる。
友達が 猫グッズをみると財布のひもが緩む と言う話も
「俺だって買っちゃうもん」と。ちなみに師匠は40代後半・男性・既婚(娘二人)

最近 猫を飼いたいとおもっているわたくしが ぽろっと
「猫飼いたいんですよね」 とつぶやくと 間髪いれず

「それは飼いなさい」

「猫はいいよぉ」

このセリフ 余所でだれかさんにも言われたような気がする。

そして 具体的な猫の飼い方まで指南してもらう。
旅行に行く時の ベターな方法まで話は及んだ。

ちなみに もうひとりの師匠にも 旅行に行く時のアドバイスを頂いた。
実に心強い師匠が ふたりも出来た。
あとは おつうとわたくしの決断を待つということだろうか。




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本日のロールケーキの作り方。

♪ちゃんちゃかちゃらららちゃんちゃんちゃん

白い土・白い土+ピンクの顔料・赤い土を用意しまして
棒状に伸ばした後、巻き寿司もしくはロールケーキ状に
くるくる巻いていきます。
ただこれ、口で言うほど 楽な作業ではないのだ。

1週間ほど お休みさせて3種類の土が馴染んだ所で いざカット。

どの作業も 師匠の手を煩わせないと出来ないのが辛いところですが
無事、7ミリの厚さにカット終了。
少し外周を持ち上げるべく 枕をしてただいま乾燥中。



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ネットをぐるぐる回っているおかげで
作りたいもの 好きなもののイメージは固まり易く
技術は伴わないまま 気持ちだけはやれる気になる。

これもそんなイメージだけで 師匠にお願いして
作り方を試行錯誤していただいたもの。
皆さんが 山盛りの作品をお持ち帰りの中
大事に大事に2点だけ(正確には 失敗しちゃった鉢もひとつ)
エプロンに包んで持って帰ってきました。



茶色い土でフーセンのような球体を作り
穴ぼこを開けて 白泥をかけて乾いたら
針で掻き落としながら模様を描きます。
素焼きの後 透明な釉薬をかけたものができあがってきました。

回りのみなさんに あみだくじ模様と名付けていただいた球形花器。

花を生ける口は 実に気ままに開けてしまい、
ななめのも面白いじゃんと ビジュアル的には気に入りましたが、
実際に活けてみると 全体バランスまで計算しなくてはいけないのだと痛感。
うまく草木が活けられません。



庭にあるヤブカラシを活けてみましたが
花器の高さと 口の大きさのバランスが悪く でろんと開いてしまう。



ヤブカラシ、パイナップルセージ、雪柳などを寄り添うように活けてみましたが
もう少し口を小さくすればよかったとか もう少し高さのあるものにすれば草木が活きたかなとか
見てくれだけを追った自分を少し恥じたりしました。

昨日は午後から 轆轤を離れてたたらの作業も少し。
ちょっと手のかかるトライアルをしてみました。 結果はまた後日。


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たいふうすぎてあさのそら。

わたくしはオフの日だったので 工房へ。
誰もいなかったらいやだなぁと思っていたら
先週の窯出し後の作業が沢山あって 皆さん早くからいらしていた。

それでも 昼過ぎから雨が強くなり
いつもは2kg前後の土を 3回は挽くのだけれど
2回で切り上げて早目に帰宅。

あいかわらず 湯呑が挽けない。
まっすぐ土が上がらないで 広がってしまったり
指の跡が 段々になってついてしまったり
そこが異常に分厚くなってしまったり…。

皆さんが楽しそうに 釉がけや仕上げをしているそばで
一日また もくもくと土の上げ下げ。
今までいつも、苦手なことは避けて通ってきたから 
ひと山越えるまでは まだまだ修行が足り~ん というところ。

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自己陶酔房、あれから音沙汰ないので
pさん既に挫折?と思われているかも。

いえ 一応がんばっています。
ここ三カ月ほど ひたすら土を上げたり下げたり
そして第一関門の「湯呑茶碗」を ひいては壊しひいては壊し…。
師匠はいつまでたっても 次の段階に行っていいと言わないので
もくもくと ひき続けております。

唯一 いいことと言えば
同じ土を再生しながら何度も使えるので
土代がかからないのが助かること(笑)
その代わり 作品も出来ないけど。


   なんじゃ それじゃつまんないじゃん。
   毎年我が家の庭に代々現れる 巨大カマキリが 今年も登場。

ひたすら轆轤に向かっていると 一日のうちで何度か「無」の状態になれるときがあり
そこから ふっと我に帰るときが ちょっと快感。
すっと 思うように土が伸びてくれた時の嬉しさとか 子どもの遊びみたいだけど。

この年になると確かに新しいことが 頭に沁み入ってこなくなるし
カラダで覚える的な作業も なかなかきびしいと痛感するのですが
欲(資格をとるとか それでおこづかい稼ぎをしようとかという目的)のない趣味も
悪くないなぁと思う。



久しぶりの工房の窯出し。素焼きといって 一度目の焼成が終わったものが
大量に窯から出てきました。
これに 各自 釉薬をかけたり 絵付けをしたりして本焼きをします。
残念ながら わたくしは 轆轤修業に入る前に手掛けた小さな花器と
手びねりのどら鉢だけしかないので 釉がけもあっという間に終わり(笑)

諸先輩がたの 素晴らしい作品を 仕上げ前に鑑賞して
できあがったものからだけではわからない 技の数々を拝見。

それにしてもいつになったら使えるものが出来るのか……




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先月再開した工房通い。
たまたま窯入れの時期とマッチングして 6月頭に作ったものができあがってきた。

ドシロートの作品なんて見ても面白くないのは百も承知だけど
我が人生の記録つうコンセプトなので(??)載せてしまいます。

それにしても 自作の器、一体どこに収納しよう。
我が家には余分なスペースなどどこにもなく これからおそらくどんどん増えていくであろう習作を 
どうしたらいいのか悩む。

トップ画像は 陶芸家たちの午餐にて触発されて作った
ビールが美味しいというビアカップ。
もちろん先輩の作品は轆轤でひいた、高台のついたオサレなカップだったのだが
轆轤がつかえないわたくしのは、地味に「玉作り」というボール状の土を 
少しずつ少しずつ入れ物状にしていくシンプルなもの。

おまけに我が家はビールなんか家族で飲まないのに。
しかも 同じものを四つ作ったはずなのに 見事に四者四様のできあがり。
まるで オールB型の我が家のようです。



赤い土に「白萩」という釉薬を内側と飲み口にのみかけて
スポイトに入れた釉薬でランダムに線描きしてみる。
ほんの思いつきでやったので 思っていたように描けずギブアップ。



こちらは「梅小鉢」
たたら と言う板状に伸ばした土を 石膏型に合わせて切っていくもの。
ちょっと小さいので 使い道に悩みますが 小さな和菓子や
ご飯のときのお漬物を載せても使えます。



梅小鉢と同じ白い土で作った大小のお茶碗に
呉須(酸化コバルト)でつる性植物を描いてみました。
これは 以前ネットで見かけたものをなんとなく再現してみたのですが
ほぼ イメージ通りにできて嬉しい!



器の内側ににも連続してつるを這わせてみました。
大きい器は 深いので筆を使うのがちょっと大変。
むかーしかじったトールペイントのストロークを思い出しながら。

ここしばらくは 轆轤(ろくろ)修業で
ひねもす土を上げたり下げたり…。
いつになったら作品らしいものになるのか…。

先輩曰く「湯呑茶碗を80個くらい作らないと うまくならないわよっ」

一族友人皆々様の湯呑茶碗を作る所存でございます。

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復活の日を遂げた陶芸修業。
脳内イメージと技術のバランスが全く取れず苦しい毎日。

そんな中 すてきなおうちをご自分の作品でコーディネートされている生徒さんがいて
作業の合間に、そのすてきなおうちにて お昼をご馳走になることに。
たまたま再入門したばかりのわたくしも 末席にて参加させていただくことになる。

本当は全部カメラに収めたかったのですが
なにぶん 突然仲間入りした新参者ゆえ玄関とお食事を撮るのが精いっぱい。



ちょっとした隠れ家レストランふうのダイニングには ビュッフェの用意が…。
もちろん 器は全部お手製!

大きなものはもちろん 湯呑やカップや小皿もすべて主の手によるもの。
果ては テレビ横のリモコン立てから トイレの手洗いボウルまでオリジナル。
明るい出窓には 渋い花器や壺、師匠の作品などなど。

こちらは圧巻の玄関ホール。



まあるいボウルには循環ポンプが仕込んであって 静かに溢れだす水が
とろとろとした静かな空間を演出しており
陶器のランプが 階段下をほんのりと照らします。
大作の花器には 今が盛りの柏手紫陽花がこぼれんばかりに。
まるで 旅館の玄関ホールのよう。

いわゆる階段下のデッドスペースをコンクリで打って
砂利を敷き詰めてあるので 多少水があふれても問題ないそう。

そして 食事風景はちょっと異質なものになる。

最初はお料理談義に花の咲く女性たち。
先生(男性ちなみにわたくしよりちと若い=この中で一番若い)は
時々絡む程度でにこにこしている。

そのうち 「この器の釉薬は?」「この模様どうやってつけた?」
「土はなんだっけ?」と のっているお料理を隅に寄せてお皿の模様を鑑賞したり
持ち上げて 裏の部分を確認したり…。
わたくしは 小さくなってその会話を聴きながらも
実はアドレナリン全開状態。
あれもつくりたい これもつくりたい。

それにしても 陶芸をやっている人って
なんでみんなこんなにセレブななんだろう。
そして おうちツアーができるほど
きれいに片付いているんだろう…(ヤッパリソコニキマスカ)

せめて 我が家でできることから始めてみようではないの(メラメラ)



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このブログを始める前、実はちょっとだけ陶芸をやっていて
それ以前から作っていた自分のホームページには
恐れ多くも当時の作品をアップするという暴挙も。

センスないのと不器用なのと
当時勤めていたスタジオの仕事が 夜討ち朝駆け状態だったこともあり
フェードアウトしてしまいました。
最後の作品と道具もロッカーに残したまま。

いつかいつか行くから…と友達にも時々連絡を取っていたものの
あっという間に月日は流れ…。
「pさんの道具と残りの作品、この間処分されちゃったよ」との風の便り。

美術系造形系は 苦手(嫌いではない)なのに 陶芸は好き。
というより できあがったものが好きなのかもしれないけれど。
でも 思うようなものが作れなかったジレンマから なかなか工房へ行かれず。

でも どうしてもまたイメージして形を作りたいという気持ちが
ここ何年か 炭火のように燃えては消え、燃えては消えており
ここでも時々話題にしていた「ゼミ」を辞めるのを機会に
思い切って工房を再訪。
(コレニカンシテハ シナリオマンサンノ オシカリノコエガキコエルキガシマスガ)

ほぼ6年ぶりの工房。
同世代の先生もそれなりに年を重ね、でも雰囲気はそのままで。

どうする?どこからやる?
とりあえず しばらくは土を練る修業からやり直し。
(おかげで今日は筋肉痛だ)
入門時、一番最初に作った中鉢を 思い出しながら作ってきました。

作業中 先生が教室の道具を捜索したら
「pさん これ」
当時名前シールを貼っていたわたくしの道具がいくつか出てきて
その場にいた他の生徒さんも 超びっくり。
わたくしは 生き別れた子供に会ったようなオドロキ。
(今週の目標…持ち物には記名の徹底を!)
しばらくの間 貼られたシールを見て絶句してしまいました。
 
そのほかにもいくつか わたくしのものらしい道具が発掘され、
これは悪くない再スタートかもしれない、と。

がんばります。

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